コロナ禍中に作成した21世紀版、20世紀第4四半世紀(1976年~2000年)版に続き、久々の今回は第3四半世紀(1951年~1975年)が対象です。
・1951~1975年の25年間に3歳を迎えた平地競走馬が対象。
・タイムフォーム紙やその他ハンディキャッパーの最高レーティング値を記しています。それぞれのレーティングシステムによってセックスアローワンスやエイジアローワンスの扱いなどが異なるため単純比較できないことには留意してください。
・「タイムフォーム*」はタイムフォームの元スタッフが”A Century of Champions”にて授けたレーティング値。
惜しくもTop10に入らなかった名馬たち
Native Dancer
ネイティブ・ダンサー:牡馬:アメリカ:1952~1954:22戦21勝
調教師 Bill Winfrey:主戦騎手 Eric Guerin
ベストレース:1952年・フューチュリティS
タイムフォーム* | 140 |
デイリーレーシングフォーム | 136 |
2歳戦で6.5ハロンの世界レコードを叩き出した早熟馬ですが、その代わりにキャリアを通して故障に苦しむことに。
3歳シーズン後半戦では、古馬王者Tom Foolとの頂上対決、そして凱旋門賞遠征を目論むも、前脚の故障によって計画破綻。
さらに、4歳シーズンは、度重なる脚部不安によって3レースの出走に終わっています。
Top 10へランクインさせるには、名馬Tom Foolとの対決に漕ぎ着け、さらに勝利も収める必要があったかと。
ブラッドホース紙の20世紀のアメリカ名馬100選では第6位、モリス&ランドールのA Century of Championsでは北米馬の中で第5位。
Allez France
アレフランス:牝馬:フランス:1972~1975:21戦13勝
調教師 Engel Penna:主戦騎手 Yves Saint-Martin
ベストレース:1974年・ガネー賞
タイムフォーム | 136 |
タイムフォーム* | 136 |
ロンシャ競馬場以外では1勝しかできなかった歴史的内弁慶ですが、世界的に活躍した名牝Dahliaを8度の直接対決全てで上回ったことで、高い相対的評価を獲得。
1974年・4歳時に凱旋門賞(メンバーはイマイチ)で勝利を収めているものの、レース10日前に腰を骨折していた主戦騎手のSaint-Martinが局所麻酔をかましてまで無理くり騎乗したため、鞍上のハイエフォートを得られずクビ差の辛勝。
じゃじゃ馬グルーミン★UP!かと。
Round Table
ラウンドテーブル:牡馬:アメリカ:1956~1959:66戦43勝
調教師 William Molter:主戦騎手 Bill Shoemaker
ベストレース:1957年・ハリウッド金杯
デイリーレーシングフォーム | 131 |
現役時代、ダートホースとしては同世代のBold Ruler及びGallant Manと同格の評価を受けていましたが、何と言っても当馬はターフレースでの実績が見事。
John Henryが現れるまでは米国ターフ最強馬と見做されていました。
また、トラックレコード16度は最多記録かもしれません。
Pappa Fourway
パッパフォーウェイ:牡馬:イギリス:1954~1955:15戦12勝
調教師 Bill Dutton:主戦騎手 Harry Carr
ベストレース:1955年・ダイアデムS
タイムフォーム | 139 |
タイムフォーム* | 136 |
20世紀第3四半世紀の最強スプリンターであることに疑いの余地はありませんが、スプリントレースの地位がまだまだ低い時代。
実際に通算獲得賞金は同世代のRibotと比べ約30分の1。