半年前に作成した21世紀世界競馬の最強馬ランキングに引き続き、20世紀第4四半世紀(1976年~2000年)版も作成しました。
次は第3四半世紀(1951年~1975年)版ですね。
・1975年時点で3歳以上、2001年時点で4歳以上だった競走馬は除外しました。
・各馬の項に公式レーティング(国際クラシフィケーション→ワールド・サラブレッド・ランキング)、タイムフォーム紙とレーシングポスト紙(1980年代の終わりごろからレーティングを開始)の最高レーティング値を記しています。それぞれのレーティングシステムによってセックスアローワンスやエイジアローワンスの扱いなどが異なるため単純比較できないことには留意してください。
・一時期まで上記レーティングの対象外となっていた北米の競走馬に関しては、タイムフォームの元スタッフが”A Century of Champions”にて付けたレーティング値「タイムフォーム*」やデイリーレーシングフォームのフリーハンデ値を記しています。
惜しくもTop15に入らなかった名馬たち
ラムタラ
牡馬::1995:4戦4勝:G1・3勝
ベストレース:1995年・ダービー
公式レーティング | 130 |
タイムフォーム | 135 |
レーシング・ポスト | 129 |
1馬身差馬がらも驚異的な追い込み勝ちを収めたダービーに加え、同じく着差こそ小さいものの豪華メンバーが揃ったKGⅥ&QEⅡ、凱旋門賞を連勝したことで評価に苦しむ1頭。
最後まで14位と15位の2頭と迷いましたが結果的に外しました。
サンデーサイレンス
牡馬:アメリカ:1988~1990:14戦9勝:G1・6勝
ベストレース:1989年・ケンタッキーダービー
タイムフォーム | 137 |
1989年、ライバルのイージーゴアを相手位にケンタッキーダービーとプリークネスSのクラシック2冠を達成しBCクラシックも制覇。故障により古馬となってからはイージーゴアと共に故障に苦しみ歴史的名馬へと昇華することはできませんでした。
ブラッドホース紙の20世紀のアメリカ名馬100選では第31位。
キングストンタウン
騙馬:オーストラリア:1979~1982:41戦30勝:G1・14勝
ベストレース:1980年・コックスプレート
タイムフォーム | 137 |
コックスプレートを3連覇するなど大レースで圧勝を続けたオーストラリア史に残る名馬。
タイムフォームが137以上のレーティングを与えたオセアニアの競走馬は1950年代以降でタロック(138)しかいません。
クリス
牡馬:イギリス:1978~1980:16戦14勝:G1・1勝
ベストレース:1979年・サセックスS
タイムフォーム | 135 |
短距離~マイル路線において16戦で14勝2着2回を記録した当時のマイルの絶対王者。
引退後は種牡馬として活躍を見せ1985年にはノーザンダンサーを抑え英愛のリーディングサイヤーに。これはマイラーとして異例の快挙でした。
スキップアウェイ
牡馬:アメリカ:1995~1998:38戦18勝:G1・10勝
ベストレース:1997年・BCクラシック
公式レーティング | 131 |
1996年にジョッキークラブ金杯ににて当時最強馬だったシガーを破ると、翌1997年のBCクラシックを6馬身差のレコード勝ちで圧勝。さらに、1998年にはG1・5勝を挙げ年度代表馬にも選ばれるなどシガー引退後において北米最強馬として君臨しました。
ブラッドホース紙の20世紀のアメリカ名馬100選では第32位。
トロイ
牡馬:アイルランド:1978~1979:11戦8勝:G1・4勝
ベストレース:1979年・ダービー
公式レーティング | 131 |
タイムフォーム | 137 |
1979年(3歳時)、ダービーでの7馬身差の圧勝を皮切りに愛ダービー→KGⅥ&QEⅡ→ベンソン&ヘッジス金杯(現インターナショナルS)と連勝街道を突き進むも、ハイレベルなメンバーが揃った凱旋門賞では3着に敗れ引退した1970年代後半の欧州最強3歳馬。
シンボリルドルフ
牡馬:日本:1983~1986:16戦13勝
ベストレース:1985年・有馬記念
個人的には20世紀の第4四半世紀における日本競馬界の最も偉大な競走馬。
同世代(ビゼンニシキ、ニシノライデン)、古馬(ミスターシービ、カツラギエース)、下の世代(ミホシンザン、スダホーク)、外国馬などありとあらゆるライバルを完封し1980年代の日本競走馬としては非の打ち所がない実績を残しました。
まあ、この期間中において競走馬として日本競馬界の発展に最も貢献したのはオグリキャップですが。
もう面倒になってきたので他のトップ15外は後日に追記します。