2019年のシーズン前半戦終了時点に「ヤンキース:プロスペクトランキング:1位~50位:2019年夏」を当ブログにて公開したものの、コロナにより2020年シーズンのマイナーリーグが中止となったことでそれ以来ほったらかしに。
取り敢えず前回のプロスペクト・リポートでも書いたように今年のマイナーリーグ再開を踏まえた上で夏ごろにアップデートを行う予定でしたが、ここ1年半の限られた情報を元に簡易的なトップ50を作成したので、せっかくだから記事にしようと考えた次第です。
プロスペクトのタイプによって情報量に大きな違いがあり、情報量の多いプロスペクトほど評価されるような偏ったランキングとなってしまいましたが、あくまでも簡易版なんで🙏
(選手名の下に記した年齢は2021年4月時点ものですが、階級は2019年シーズンのもの。)
目次
50位:ニシオ・ロドリゲス
21歳:RHP:リリーフ:ROKクラス
未だにFanGraphsでしか取り上げられていない非常にマイナーなプロスペクト。
インスタグラムのプレー動画を見たところ印象的なピッチングを披露していたのでランクインさせました。
49位:オーガスティン・ラミレス
19歳:キャッチャー:ROKクラス
2018年にインターナショナルFAにてヤンキースに入団(契約金40万ドル)。キャッチャー守備の評価こそ低いもののパワフルなスイングが魅力。
48位:ヘイデン・ウェズネスキ
23歳:RHP:リリーフ:ROKクラス
2019年ドラフト6巡目位指名にてヤンキースに入団した変則右腕。ドラフト前の最速は95マイル程度だったものの、プロ入り後はリリーフに専念し最速100マイルを計測するなど球速が急上昇。
今後もリリーフとして起用されるはずで、スピーディーなクラスアップに期待。
47位:マルコス・カブレラ
19歳:サード:ROKクラス
50位のラミレスと共に2018年インターナショナルFAにてヤンキースに入団(契約金22万5000ドル)。ラミレスと同じく豪快なスイングが魅力で、2019年にDSLにて苦戦するラミレスを尻目に好成績を記録。
46位:ブライアン・ケラー
26歳:RHP:リリーフ:AAAクラス
マイナーで地道に実績を残すもAAAで壁にぶち当たった技巧派投手。年齢的に伸びしろは皆無なものの、シャットダウン中はトレーニングで良い球を投げていました。
45位:オズワルド・カブレラ
22歳:SS:A+クラス
バッティングは非力でポテンシャルが低いものの、内野守備はヤンキース傘下トップクラス。この3月で22歳の誕生日を迎えるなど若さも魅力。
44位:ジェイク・サンフォード
23歳:RF:A-クラス
身体能力に恵まれ持ち前のパワーはヤンキース傘下の左バッターの中でトップ3に入るレベル。シャットダウン中にはビルドアップを行い更にパワーを付けており、低レベルなアプローチさえ改善すれば・・・。
43位:デルミス・ガルシア
23歳:1B:A+クラス
打球初速度118マイルを計測するなどヤンキース傘下No.1のパワーを誇るもののいつまでたってもアプローチを改善できずA+クラス止まり。とは言え、なんだかんだ毎シーズン各階級で平均以上の打撃成績を残し、2019年シーズンには所属リーグにてホームラン王に輝いています。
42位:アディソン・ラス
26歳:RHP:リリーフ:AAクラス
昨シーズンのトレードデッドラインにてデビッド・ヘイルとの交換で獲得したプロスペクト。2019年シーズンはAAでフルシーズンをプレーし好成績を残しており、コロナ騒動が無ければ昨シーズン中にMLBデビューを果たしていた可能性も。
41位:ハンス・モンテロ
17歳:SS:ーーー
この1月のインタナショナルFA解禁に合わせ契約金170万ドルで契約したドミニカ出身のプロスペクト。
体格が小さくパワーに欠ける守備型のショートと称されています。
40位:ホイジュン・パク
24歳:2B:AAクラス
かつては加藤豪将と共にアジア人二遊間を形成した韓国出身のプロスペクト。
セカンド及びショートの守備力を評価されているものの、これは過大評価で実際は平均レベル未満。バッティング面ではパワーに欠けるものの選球眼に優れ、マイナーでの通算出塁率は.356と高水準。
39位:クリス・ギッテンズ
27歳:1B:AAクラス
故障が多く年齢こそ重ねているものの2019年にAAにてクラスNo.1の打撃成績を残した傘下トップクラスのパワーヒッター。
26歳でMLBデビューを果たしたマイク・フォードに続けるか?
38位:ライムファー・サリナス
20歳:CF:ROKクラス
高い身体能力を誇り5ツールプレーヤーの可能性を秘めるダイヤの原石。
ただ、マイナーの実戦では大した活躍を見せておらず、今オフにはベネズエラのウインターリーグに参加するも散々な結果に。
37位:ジェイク・アグノス
22歳:LHP:先発:A-クラス
2019年のドラフト4巡目。体格がドラフト時点で完成されていて伸びしろは少なく、ピッチングスタイルを考えると将来的にはリリーフに落ち着くこととなるでしょう。
36位:マット・サウアー
22歳:RHP:先発:Aクラス
一時期は球団内プロスペクトランキングにてトップ10に入ったプロスペクトですが、プロ相手に苦戦が続き2019年4月にトミー・ジョン手術を受け評価は下落。ただ、昨年のピッチング再開後は故障前と変わらぬ球速を計測していたとのこと。
ちなみに、今月入って婚約を発表。
35位:イライジャ・ダナム
22歳:LF/1B:ーーー
昨年、ドラフト指名外としてヤンキースと契約した強打の大学生外野手。
正直なところ順位を上位にし過ぎたような気がしますが、今から順位変更するのも面倒なのでこのままで。
34位:フィデル・モンテロ
17歳:CF:ーーー
今回のインターナショナルFAにてハンス・モンテロに次ぐ契約金50万ドルでヤンキース入りしたドミニカ出身の外野手。
契約金こそ高額ではないもののこの1年間ほどで急成長したプロスペクトとのことで、FanGraphsのEric LongenhagenとESPNのKiley McDaniel(元FanGraphs)はハンス・モンテロより上に位置づけており、FanGraphsの球団内プロスペクトランキングでは第17位にランクイン。
33位:ジョシュ・ストワーズ
24歳:RF:Aクラス
ソニー・グレイ放出の際にマリナーズから獲得(レッズも含む三角トレード)したプロスペクト。
年齢のわりに走攻守の全てが粗削りで、MLBまで到達する可能性が低いリスキーな選手。
32位:オシエル・ロドリゲス
19歳:RHP:先発:ROKクラス
16歳で90マイル台中盤を連発しインターナショナルFA2018年クラスのNo.1ピッチャーと称された剛腕ですが、2019年シーズンは故障の影響もあったのか球速が大幅に下落し期待外れの1年目に。
2020年は球速がある程度復活したとのことですが、今回のトップ50にランクインしたプロスペクトの中で最もリスクの高い選手であることは確か。
31位:ケン・ワルディチャック
23歳:LHP:先発:ROKクラス
2019年にドラフト5巡目指名で入団するとルーキーリーグにて好投を披露。2019年ごろは最速94~95マイル程度だったものの、2020年に入って最速97~98マイルまで上昇するなど成長を見せました。