ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ100:2022年夏版


2022年シーズン開幕時点におけるニューヨーク・ヤンキースのプロスペクト(有望株)ランキングTOP55を作成

1年前の「ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ100:2021年夏版」、この5月の「ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ55:2022年春版」に続き、ヤンキース傘下のプロスペクトを第100位までランク付けしました。

選手名(見出し)のリンクは、そのプロスペクトを個別に取り上げた記事へのリンクとなっています。更に詳細なプロフィールを知りたい場合は、ぜひリンク先の記事に飛んでください。


グローサリー
Hit:バットコントロール+選球眼、Power:パワー、Run:走塁、Arm:送球、Field:守備
FB:速球、SL:スライダー、CB:カーブ、CH:チェンジアップ、Cmd:制球力(コマンド)
FB/be:最高球速、FB/vel:平均球速(速球)、SL/vel:平均球速(スライダー)、
CB/vel:平均球速(カーブ)、CH/vel:平均球速(チェンジアップ)、
FC:カットボール、FS:スプリッター
low-90:90マイル台前半、mid-90:90マイル台中盤、high-90:90マイル台後半
【20~80スケール】
80:球界最高クラス
70:プラス-プラス(ダブルプラス)
60:プラス      
50:平均レベル
40:平均未満
35:AAA平均レベル

30:AA平均レベル
25:Low-A~High-Aクラス平均レベル
20:最低(CPX&DSL)クラス



86位~100位 31位~40位
71位~85位 21位~30位
56位~70位 11位~20位
41位~55位 1位~10位

100位:ハンス・モンテロ

18歳6か月:180cm・72kg:右投右打:ショート
DSL:ドミニカ:2020年国際FA(契約金170万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 35 60 50 45

インターナショナルFA2020年クラスにおいて最高額の契約金を与えた期待星ですが、DSLにて2シーズン連続で苦戦中。

バッティングだけでなく最も期待度が高かったショート守備も成績はパッとせず、今回でトップ100入りは最後となるか?

また、ライバル?のフィデル・モンテロも同様に💩

99位:オリバー・ダン

24歳10か月:178m・83kg:右投左打:セカンド
AAA:アメリカ:2019年ドラフト11巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 40 50 45 50

小柄な体を目一杯に使ったフルスイングと内外野を卒なくこなす守備はエキサイティングですが、如何せんスランプと故障が多く殻を破り切れないユーティリティ。

今シーズンはAAにて猛打を披露しオズワルド・カブレラの故障離脱に合わせAAA昇格を果たすも、7試合でたった1安打しか打てず再降格→故障者リスト入り。

98位:ルイス・スアレス

17歳9か月:175cm・64kg:右投右打:セカンド
DSL:ベネズエラ:2022年国際FA(契約金5万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 35 60 55

小柄でパワーレスなプレーヤーですが、DSLにて走攻守に渡り好成績を記録中。

特に打撃フォームの完成度はなかなかのモノで、リフトのあるスイングはローパワー以上のパワーナンバーを引き出す予感。

映像を見る限りスピードはプラスツール。

97位:アーロン・パレンスキー

22歳9か月:180m・86kg:右投右打:レフト
AA:アメリカ:2020年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 40 45 55 40

昨シーズンはAAにて予想外の活躍を見せるも故障により長期離脱。そして打撃フォームを改造して迎えた今シーズンはHigh-Aで出直しとなりましたが、体格に見合わぬパワーを発揮し6月には月間OPS1.000超の大活躍。

ただ、相変わらず外野守備はレベルが低く、守備走塁でのバリューが全く見込めません。

地顔はイケメンなんだから訳分からん髭生やすの止めてほしい。

96位:ロベルト・チリーノス

21歳10か月:180m・78kg:右投右打:セカンド
High-A:ドミニカ:2017年国際FA(契約金90万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第37位

Hit Power Run Arm Field
35 40 45 55 45

飛び抜けたツールこそ持ち合わせていないものの、これまで各クラスにて平均以上の成績を残し続けてきたハイフロアーなプロスペクトですが、今シーズンとうとう低成績に終わりそう。

特に平均打球初速度80.5マイルは余りにも酷い。

95位:エマニュエル・テハダ

17歳6か月:180cm・71kg:右投右打:セカンド
DSL:ベネズエラ:2022年国際FA(契約金4万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 35 55

ロフトのある右のスイングは完成度が高く、ここまで四球>三振とアプローチ面も期待度大。

プレー映像を見る限りスピードも平均超だと思いますが、チーム状況によってかポジションが固定されておらず守備力未知数。

94位:ジョン・カストロ

23歳1か月:183cm・92㎏:右投先発
Low-A:ドミニカ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
50 35 35 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 92~93 80 77 82

昨シーズンから平均球速を1~2マイル程度伸ばし球種のレパートリーを増やすなど一定の成長を見せていますが、変化球はどれも平均を下回っており大きな武器に欠ける印象。

ただ、ショートイニングにて95マイル前後を連発していたこともあるのでリリーフ適性はあるはず。

93位:エリック・ワガマン

24歳11か月:193cm・95㎏:右投右打:ファースト
High-A:アメリカ:2017年ドラフト13巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 50 35 40 55

要らねーなコイツ”などと思っていたら、プロ6年目にして何かを掴んだのか三振が激減。打撃成績自体は平均レベルに収まってはいるものの、後半戦に一波を迎えそうな予感。

ファースト専ですが守備は優秀。

92位:シェーン・ハーマン

19歳1か月:183cm・72㎏:右投先発
FCL:アメリカ:2022年ドラフト14巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
45 40 50 55
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
91 88~89 70h 80

高校時代は全く評価されていなかった無名の存在で下位指名によりヤンキース傘下入りしたものの、FCLにて期待以上のパフォーマンスを披露中。

腕の振りはサイドスロー気味のスリークォーターですがショートアームのため打者からアクションが見づらく、各球種のコマンドも優秀な模様。

最近はアナリティクスの進化によりこういったエフォートレスな軟球派投手があっさりと高速化することも増えましたが、彼もその流れに乗っかってほしいところです。

91位:ジョシュ・マチエイェフスキ

26歳11か月:190cm・79㎏:左投リリーフ
AAA:アメリカ:2018年ドラフト10巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
40 40 50 50
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
93 89~91 78~79 81

コロナ休止を挟みながらAA以下では好成績を残すも、どうしてもAAAの壁を乗り越えられない変則左腕。

AAAでは同タイプかつ格上だったトレバー・レーンが愉快な成績を残していますが、故障により劣化したレーンより彼の方が今では上。

東欧由来のクールなファミリーネームにジョシュって在り来たりのツマらんファーストネームを付けた両親はバカだと思う。

90位:アルデニス・サンチェス

23歳9か月:185cm・74㎏:右投右打:センター
High-A:ドミニカ:2016年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 30 60 45 55

マイク・フォードの対価

プラスのスピードを活かしたセンター守備は傘下でも上位に入りますが、ゴロ率が60%を超えるほどの低弾道が改善されない限りバッティング面は期待薄。

特にスライダーやカーブなどのブレーキングボールへのアプローチが醜く、試合を見ていてイライラする。

89位:ジェイソン・ロザリオ

22歳9か月:185cm・86㎏:左投左打:センター
AA:ドミニカ:2016年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 35 50 55 50

トレバー・ストリーのロースター枠確保のためにレッドソックスが放出したアスレチックな外野手。

その高い身体能力を活かした外野守備は思いのほか完成度が低く個人的には期待外れだったのですが、サイクルヒットを達成するなど打撃成績は着実に向上中。

88位:ダイロ・ペレス

20歳5か月:188m・81kg:右投右打:ショート
FCL:ドミニカ:2018年国際FA(契約金35万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
35 50 55 50 30

高い身体能力により粗削りながらもバッティングでは数字を残していますが、期待度が高かったショート守備は傘下ワースト。

恐らくセカンドやサードすら務まらないと思うので、守備のバリューは全く見込んでない。

87位:クリストファー・ファミリア

22歳1か月:180m・77kg:左投左打:レフト
Low-A:ドミニカ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 40 45 ? 40

FCLで開幕を迎えるも年下の投手達を相手に無慈悲なパフォーマンスを披露しあっさりとLow-Aへ昇格。Low-Aでは早速ながらも打球初速度109.1マイル・飛距離441フィートの特大ホームランを放ちました。

守備走塁でのバリューが見込めない点は大きなマイナス。

86位:マルコス・カブレラ

20歳9か月:190m・85kg:右投右打:サード
Low-A:ドミニカ:2018年国際FA(契約金10万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第38位

Hit Power Run Arm Field
35 55 45 45 30

平均打球初速度89.0マイル、打球角度16.9°は若干20歳のバッターとして👍ですが、如何せんバットにボールが当たりません。

最低クラスのサード守備においても大した前身は見受けられず、いつファーストにコンバートされてもおかしくありません。

コメント

  1. ホルヘ・マテオ より:

    将来的にJuan SotoよりValueを生み出せる選手なんて現在の傘下にいないのだから全力でSotoを獲得するべき、といった主張はどう思われますか?
    そうはいってもワシントンが望んでいる「若手レギュラー格」を満たす選手はTorresしかいませんし、、。

    • 管理人 より:

      別に「ソトのバリュー」≒「NYY側のパッケージのバリュー」になるなら幾らでも放出して構いませんが、A-Rodやスタントン獲得時と打って変わって相当な争奪戦でしょうから、それがニアリーイコールとなる訳ないですよね。その時点でもうダメじゃんと。
      トレード獲得によって”エクステンション権”も得られる訳ですけど、ボラス案件なので旨みがある契約なんて期待できないですし。
      ただ、「どうせヤンキースなんてプロスペクトを大成させられないんだから抱えてるだけ無駄」と言われれば,私には真っ当な反論なんて無理です。まあソトの代わりにハップやらカスティーヨやらロバートソンやらを獲ればいいだけですけど。

      結論としてボラス案件じゃなければオールインも一応は許容範囲だったと思います。