クリス・ギッテンズ:ヤンキース・プロスペクト

クリス・ギッテンズ

26歳/193cm・113㎏/右投右打
テキサス州出身/ファースト/AA
2017年ドラフト12巡目(全体362位:契約金12万5000ドル)
選手ページ:MiLB.comFangraphsSavant

ヒッティング  : 35/35
パワー     : 65/70 
ラン      : 25/25
アーム     : 45/45
フィールディング: 55/55
総合      :   25/40


ヤンキースのプロスペクト紹介まとめ 順次更新


私は野手なら守備走塁はそっちのけでとにかくパワーのある選手、投手なら変化球や制球力なんてものは2の次でただただ球速の速い選手が好き。当ブログでもデルミス・ガルシアやアイザイア・ギリアム、アンソニー・ガルシア、ジェイク・サンフォード、スティーブン・センズレーなどパワーだけが取り柄の”ワンツール・プレーヤー”を依怙贔屓して取り上げてきたわけですが、今回はプロスペクトはヤンキース傘下だけでなくマイナリーグ全体でもトップクラスのパワー&打球初速度を誇るクリス・ギッテンズを紹介しようかと思います。

Register Batting
Year Age Lev G PA H 2B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2014 20 Rk 11 45 10 4 0 0 7 10 .286 .400 .400 .800
2015 21 Rk-A+ 46 161 47 9 8 2 18 36 .341 .429 .594 1.023
2015 21 A+ 5 15 2 0 0 0 1 3 .143 .200 .143 .343
2015 21 Rk 41 146 45 9 8 2 17 33 .363 .452 .645 1.097
2016 22 A 107 451 97 23 21 4 56 126 .253 .359 .478 .837
2017 23 A+ 73 290 66 12 13 1 37 79 .266 .372 .472 .844
2018 24 AA-A- 57 228 38 9 6 0 28 70 .193 .294 .330 .624
2018 24 AA 53 213 36 8 6 0 27 65 .197 .300 .339 .639
2018 24 A- 4 15 2 1 0 0 1 5 .143 .200 .214 .414
2019 25 AA 115 478 112 16 23 0 71 139 .281 .393 .500 .893
All All   409 1653 370 73 71 7 217 460 .264 .370 .472 .842

短期大学時代は二刀流としてプレー。投手としては最速93マイルの速球とカーブを武器に最終年度にチーム最高の投手成績を残しましたが、リーグトップとなる打率.422、OPS1.204を残したバッティングをより高く評価され打者としてヤンキースに入団。ちなみに、現在の公表体重は250ポンド(113kg)ですが高校卒業時は300ポンド(136kg)近くもあったそう。そりゃ高校生の時にドラフト掛かんないよ。

プロデビュー後はほぼ毎年好成績を残しているものの、故障が多く昇格ペースは遅延気味。とりわけ2018年はシーズンを通して左股関節の故障に苦しみ出場機会だけでなく肝心の打撃成績までも低迷。

この酷い成績を受けて私も「ただでさえもう24歳なのにこんな有様じゃあダメだろうな」と諦めて当ブログでも取り上げなかったわけですが、2019年に入ると復活するどころが成績は向上。上表に載っている旧式指標はそこまでの数字に見えないかもしれませんが、シーズンwRC+164はAA全体でトップ、Aクラス以上でも全体5位に入る文句なしの好成績で、ヤンキース傘下AA球団トレントン・サンダーが所属するイースタン・リーグのシーズンMVPにも選ばれています。

オフシーズンにルール5ドラフトの対象でしたが指名されることはありませんでしたが、今回の春季キャンプにはマイナー招待選手に選ばれオープン戦でもホームランを記録。恐らく公式戦はAAAで開幕を迎えるはずで、少なからず40人ロースター入り&MLBデビューの可能性も。

ヒッティング:35/35
パワー   :65/70 

三振も四球も多い典型的な現代型パワーヒッター。速球系のボールを強打するのが得意なバッターで、スライダー等の変化球に対しては見極めこそ良いもののバットを振ってしまうと当たらないため空振りを量産。その選球眼とバットコントロールに加えて待球型であることも産官と四球が多い要因の一つかなと。

パワーは先ほども述べたように文字通りトップクラス。FanGraphsによると昨シーズンは平均打球初速度96マイルを記録していて、これはマイナーリーグ全体でトップだったとのこと。また、同じFanGraphsの6月の記事によるとその時点で平均打球初速度は98.8マイルにも上り、全打球の70.8%が打球初速度95マイル以上を計測していたようです。他のソースでは過去に117マイルを計測しているとの話もあり、純粋なパワーだけならばMLBでも容易に上位に入ることでしょう。

ただ、このようなパワーヒッターでは非常に珍しいことに長打のほとんどが逆方向への打球(下のスプレーチャート参照)。捻転差が非常に大きく上半身が遅れてくるスイングなのが要因でしょうが、あまりにも極端すぎて良いのか悪いのかよく分からん。とはいえこれほどの逆方向打ちで超一流の打球初速度を残しているわけですから、異次元な存在のバッターと言えます。

2014年~2019年の全打球のスプレーチャート:Baseball Savantより

ラン      :25/25
アーム     :45/45
フィールディング:55/55

ぽっちゃり体型からも容易に想像がつくでしょうが鈍足。足が遅い上に打球は速いためギャップ方向に長打の当りを放つもシングルヒットに終わるという姿も目にしました、

このような三振の多いパワーヒッターで鈍足な選手などそのほとんどが守備も下手ですが、このギテンズは面白いことにその反対。上で”ワンツール・プレーヤー”がどうこうとか書いたんですけど、ギッテンズはパワーだけの”ワンツール・プレーヤー”ではなく守備も優れた”ダブルツール・プレーヤー”。

守備範囲が広いとは言えませんが打球反応は良くグラブ捌き・スクープも平均以上。実際に2014年のプロデビュー以降で守備成績(FRAA)が平均を下回ったシーズンは一つもなく、昨シーズンはイースタンリーグ(12球団)の監督間投票でリーグ最優秀守備選手(ファースト部門)にも選ばれています。

コメント

  1. 土屋 勇治 より:

    逆方向にあんなに飛ばすなんて、ライアンハワードを右打者にした感じですね。(ジャッジみたいな打球ですね。)ファーストはボイドやフォードがいるけど、使えば先述のライアンハワード級の浪漫のある打者になるかも。