ヤンキースがアンドリュー・マカッチェンを獲得!

セプテンバーコールアップまであと1ヶ月と迫ったところでヤンキースはジャイアンツからアンドリュー・マカッチェンをトレードで獲得しました。


ヤンキース

 アンドリュー・マカッチェン


ジャイアンツ

 アビアタル・アベリーノ(AAA)

 アン・デ・パウラ(A-)


今シーズンからサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍しましたがwRC+115、rWAR1.7、fWAR1.8とパイレーツ時代の2016年~2017年と同じような成績でブレット・ガードナーよりも下。ライトに移りセンター時代は最低クラスだったDRSやUZRなどの守備成績は平均レベルになっていますが、OAAではMLB全体ワースト6位の-10と相変わらず醜い数字を残しています。


7月27日のロイヤルズ戦で手首に死球を受け骨折したジャッジ。当初は全治まで3週間と報道され手首の痛みが消え次第スイング練習⇒実践復帰を進める予定でしたが、ここまで手首の状態があまり良化せずスイングすらまだ全く行っていません。手首が万全の状態に戻らないまま復帰するとの報道もありましたが、恐らく今シーズン中に復帰する可能性は低いでしょう。

そのジャッジの代わりに最近はシェーン・ロビンソンとニール・ウォーカーが起用されていましたが、グレゴリウスがDL入りしたことによりトレースをショート、ウォーカーをセカンドで起用する必要性が生まれさらにライトの層が薄くなっていました。

また、スタントンは1ヶ月以上前から足に不安を抱えており、そのスタントンを出来るだけライトを守らせずDHで起用することで故障のリスクを抑えたい状況。ただ単にライトのレギュラーのレベルアップだけでなく、これらのような要因が重なった上での補強でした。

↓マッカチェン入団後の外野陣+DH

レフト:ブレット・ガードナー
センター:アーロン・ヒックス
ライト:アンドリュー・マカッチェン
DH:ジャンカルロ・スタントン


ヤンキースが放出したアビアタル・アベリーノはMLB.comのチーム内プロスペクトランキングで23位にランクインしていた選手。今年で23歳、AAAのショートでレギュラーを務めていました。

 
Year Age Tm Lg Lev Aff G PA AB R H 2B 3B HR RBI SB CS BB SO BA OBP SLG OPS
2018 23 2 Teams 2 Lgs AAA-AA NYY 123 501 464 65 133 13 8 15 66 25 6 32 98 .287 .333 .446 .779
2018 23 Scranton/Wilkes-Barre IL AAA NYY 74 290 274 33 69 6 6 5 38 10 2 14 61 .252 .291 .372 .663
2018 23 Trenton EL AA NYY 49 211 190 32 64 7 2 10 28 15 4 18 37 .337 .392 .553 .945
Year Age Tm Lg Lev Aff G PA AB R H 2B 3B HR RBI SB CS BB SO BA OBP SLG OPS
Mino Mino Mino   Minors   639 2686 2430 384 657 113 24 31 240 170 51 195 406 .270 .331 .375 .706

ショート&セカンド守備と走塁は平均以上。今シーズン開幕前まではゴロ率が60%前後、通算OPSが6割台の非力なバッターでしたが、今シーズンはAAで開幕を迎えるとゴロ率が43%まで減少し49試合で10本塁打、OPS.945を記録しAAAに昇格。プロスペクトとしての評価も急上昇しました。ただ、AAA昇格後はイマイチな成績。
個人的にはチーム内で30~35位ぐらいのプロスペクトだと思います。

ヤンキースはグレゴリウス、トレース、アンドゥハーの存在により当分はファースト以外の内野手が不必要な状況。また、アベリーノは今シーズンオフにルール5ドラフト対象選手となるのでヤンキースにとっては良いタイミングで放出できたと言えます。


(追記)

アビアタル・アベリーノに加えてA-に所属する20歳先発プロスペクトのホアン・デ・パウラもジャイアンツに移籍するようです。

デ・パウラも評価はアベリーノとほぼ同じでMLB.comのチーム内プロスペクトランキングでは26位にランクインしていました。個人的には26~30位ぐらいかなと思います。