私は考え無しの無能なので剛速球投手が大好きです。
コマンド、コントロール、変化球、投球術?
ヤング、ペイジ、スパーン、マダックス、グラビン、ハラディ?
いやいや、技巧派投手なんてクソったれ。何種類もの球種をチマチマとコーナーに投げ分けるような女々しいピッチングを見ていて何が面白いんだか。というか、そもそも私の小っちゃなチンパンジーサイズの脳ミソでは高度なピッチングなんて理解できません。
そりゃ現代のMLBで活躍する投手なんて皆多彩なスキルを持ち合わせたトータルパッケージばかりで、ノーラン・ライアンみたいになりふり構わず剛速球を投げ込むだけのバカなんていないわけですよ。
でもね”バカにはバカがお似合い”との素晴らしい言葉もあるわけなんだから、玄人さん達が技巧派投手を持ち上げてイキっている間に、私と当ブログを訪れるようなニワカ野球ファンの皆さんは球速しか取り柄の無いような脳筋選手でシコりましょうね。
てなことで今回は「将来のMLB最速投手候補たち」と題して、未だMLBでデビューしていないマイナーリーグやアマチュアの剛速球投手を取り上げてみようと思った次第。
正直なところ、最近コロナのせいで記事のネタ切れに苦しんでいたのですが、スピードが速いだけのピッチャーなんていくらでも沸いてくるんだから、それを取り上げ続ければもうネタ切れに困ることはないだろうという魂胆もあります。だから本記事だけで今回の企画を終わらせる気なんてそうそうありません。パート10ぐらいまでやってやりますよ。
また、アロルディス・チャップマンやジョーダン・ヒックスに次ぐ速球王候補を取り上げるわけですがネイト・ピアーソン(最速104マイル)、マイケル・コペック(最速105マイル)、アンドレス・ムニョス(最速104マイル)、ザック・バーディ(最速104マイ)、ジョシュ・ストーモント(最速102.2マイル、練習では103.8マイル)、ブライリン・マルケス(最速102マイル)、ギャレット・クロシェ(最速101.5マイル)のような若くともMLB経験のある選手は省きました。もうMLBでお披露目している選手なんて取り上げてもツマラナイですからね。
あとは佐々木朗希や今季160㎞以上を計測している千賀、平良、藤波などの日本人選手も取り上げるまでも無いので省いています。もちろん大谷翔平も。
アッ...違う違う間違えた🙏 大谷はピッチャーじゃなくてバッターだったね😓 トミー・ジョン手術でバッターに専念したの忘れてたわ🤦♂️
2020 PitchingNinja Award for the Most 🤯 Quarantine Bullpen. 🏆
Luke Little.
6’8″ Flamethrower…and Oxymoron. pic.twitter.com/BzcbprwYBM
— Rob Friedman (@PitchingNinja) May 9, 2020
ルーク・リトル
Luke Little:20歳(2000年8月生):205㎝・102kg:LHP
LHP:カブス傘下(2020年ドラフト4巡目)
最高球速:105マイル(公式戦:100マイル)
高校1年時(2014~15年)に最速70マイル台中盤、高校2年時(2015年~16年)に最速79マイル、高校3年時(2016年~17年)に最速89マイル、高校4年時(2017年~18年)に最速93マイルと体格の成長につれ順調に球速をアップさせましたが、高校卒業後に短期大学へ進学すると2019年の上半期に最速98マイルを計測するなど急激に高速化。
さらに下半期にも99マイルを計測して自己ベストを再更新すると、今年の春シーズンにはコロナによる途中中止前にとうとう大台となる100マイルを計測。大きな課題であった制球力にも改善を見せるなど短期大学屈指のリリーバーとしてドラフト上位指名を期待される存在となりました。
しかしながら、皆さんもご存知のようにリトルの名を一気にワールドクラスへ押し上げたのが今年5月に記録した最速105マイル。計測方法がPoket Raderであっただけに計測精度はアレですが、この2週間後にもトラックマンで90マイル台終盤を連発しスピンレイトにおいても2400rpm前後を記録するどクオリティも👍
まだ20歳になったばかりなだけに来シーズンのプロデビューが待ちきれません。
ちなみに、アロルディス・チャップマンとマイケル・コペックは20歳、ジョーダン・ヒックスは21歳の時に初めて105マイルを計測しています。
UPDATE: 🔥102 mph fastball🔥
32 days until the MLB Draft.
There’s not a more focused and driven athlete out there right now.
Let’s keep working. pic.twitter.com/bOkOboCnxG
— The Velocity Supercharge (@VeloSupercharge) May 10, 2020
ジャスティン・ラング
Justin Lange:19歳(2001年9月生):193㎝・105kg
RHP:パドレス傘下(2020年ドラフト1巡目:全体34位)
最高球速:102マイル
今ドラフトの1年前は最速92マイルと球速だけなら平凡な高校生ピッチャーでしたが、6月下旬からThe Velocity Superchargeなるトレーニング・プログラムに参加するとたった1年で体重を52ポンド(23.6kg)も増やし、引き締まったムッキムキの肉体と今ドラフトクラス高校生最速となる102マイルの剛速球を身に着け上位指名よりプロ入り。
さらに、The Velocity Superchargeでは60ヤード走6.1~6.4秒(野手も含めて高校生最速クラス、80スケールで70~80レベル)、垂直跳び38インチ(96㎝)を記録したとのことで、肉改造以前にもともと抜群の身体能力の持ち主だったんでしょうね。
ちなみに、上のTwitterの動画ではハンドスピードガンにて100マイル以上を計測していますが、リトルとは違いトッラクマンでも101マイルを計測するなど精度に関する懸念は無し。
Always ready. Easy velocity. 🔥@J_Lange2210 pic.twitter.com/t97yHJWIzP
— The Velocity Supercharge (@VeloSupercharge) August 14, 2020
ジョー・ボイル
Joe Boyle:21歳(1999年8月生):201㎝・108kg
RHP:レッズ傘下(2020年ドラフト5巡目)
最高球速:102マイル
MLBドラフト2020年クラスの高校生最速右腕がジャスティン・ラングならば大学生最速右腕はこのジョー・ボイル。
高校1年時に身長が180cmから193cmへ急増。その後も発育は止まらないまま高校生最終学年の2017年に最速96マイルを計測してノートルダム大学に進学すると、20歳の誕生日を迎える直前(2018年8月)に最速102マイルを叩き出し他の試合でもコンスタントに100~101マイルを計測。2019年は102マイルには届かなかったものの1年中を通して100~101マイルを連発し、加えて今シーズンの平均球速は98マイルだったとのこと。
ただ、残念ながら制球力の欠片もなく3年間のNCAAキャリアにおいて36イニングで48四球を記録。MLBでプレーできるほどのコマンドを習得したころにはご自慢のスピードは加齢で劣化していることでしょう。
ダニエル・エスピーノ
Daniel Espin:19歳(2001年1月生):188㎝・92kg
RHP:インディアンズ傘下(2019年ドラフト1巡目:全体24位)
最高球速:100マイル
2019年ドラフトクラスの高校生最速投手として1巡目指名を受けた若き剛腕。
昨年はプロ入り後すぐにルーキーリーグからA-クラスへ昇格し10イニングで18三振を奪うなど年齢離れしたパワーピッチを見せつけましたが、先月にもブルペンセッションにて最速100マイル・平均97マイル台中盤を記録するなど高校生最速投手にしては珍しくここまで順調。
RHP Luis Medina turned in a couple solid innings in Ft. Myers today, tallying 3 Ks and allowing only one hit: pic.twitter.com/zbQNuB777x
— NYYPlayerDev (@NYYPlayerDev) February 29, 2020
ルイス・メディーナ
Luis Medina:21歳(1999年5月生):185㎝・79kg
RHP:ヤンキース傘下AAクラス(2015年国際FA)
最高球速:102マイル
16歳(2015年)で96マイル、17歳(2017年)で100マイル、18歳(2018年)で101~102マイルを計測したヤンキース傘下最速投手。昨シーズンの平均98マイルはマイナリーグの先発投手の中でも3本指に入る数字。
昨シーズ前半戦まで長らく制球難に苦しんできましたが、後半戦に入り改善の兆しを見せ今年のスプリングトレーニングでも好投。一時期は夢のまた夢とも思えたMLBデビューが現実のものとなりつつあっただけに、マイナリーグの今シーズン中止がホントに勿体ない。
ちなみに、剛速球だけでなくカーブとチェンジップも変化・スピードだけなら一級品。