JP・シアーズ:ヤンキース・プロスペクト


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっていま...
2021年シーズン前半戦終了時点におけるニューヨーク・ヤンキースのプロスペクト(有望株)ランキングTOP100を作成

JP・シアーズ

JP Sears
1998年11月3日/183cm・74㎏/右投先発/AA
2017年ドラフト11巡目(全体333位)

フォーシーム : 45/45 (平均93.5マイル、最速97マイル)
スライダー  : 40/40 (平均81~82マイル)
チェンジアップ: 35/35 (平均85~86マイル)
コマンド   : 50/50
総合     : 40/40


NCAAでは最終年度に好成績を残すも弱小カンファレンス所属だったためか評価されず、2017年ドラフト11巡目にてマリナーズに指名され入団。するとドラフト直後からA-~Aクラスにてリリーフ投手として支配的なピッチングを披露し話題となりました

2017オフには早くもトレードの駒となりニック・ランベロウとの交換でヤンキース傘下に移籍。ヤンキース移籍後は先発に復帰しながらも引き続き好成績こそ残していたものの、2シーズン連続で故障に苦しみプロスペクトとして高い評価を得ることは出来ず。

Register Pitching
Year Age Lev Aff ERA G GS IP H HR BB SO WHIP BB9 SO9 SO/W
2017 21 A-A- SEA 0.65 17 0 27.2 13 0 12 51 0.904 3.9 16.6 4.25
2017 21 A SEA 0.00 10 0 17.0 7 0 9 29 0.941 4.8 15.4 3.22
2017 21 A- SEA 1.69 7 0 10.2 6 0 3 22 0.844 2.5 18.6 7.33
2018 22 A NYY 2.67 11 10 54.0 38 7 11 54 0.907 1.8 9.0 4.91
2019 23 A+ NYY 4.07 13 6 48.2 41 3 16 45 1.171 3.0 8.3 2.81
2021 25 AAA-AA NYY 3.46 25 18 104.0 86 11 29 136 1.106 2.5 11.8 4.69
2021 25 AAA NYY 2.87 10 10 53.1 41 5 11 65 0.975 1.9 11.0 5.91
2021 25 AA NYY 4.09 15 8 50.2 45 6 18 71 1.243 3.2 12.6 3.94
Mino Mino Minors   3.07 66 34 234.1 178 21 68 286 1.050 2.6 11.0 4.21

しかしながら、2020年のシーズン中止を経て2021年シーズンは大幅な球速アップを見せ、AAとAAAにてフルシーズンを通し好投を披露。

今オフにはルール5ドラフトのプロテクトのためMLBロースターに追加されており、2022年中のMLBデビューは間違いありません。


フォーシーム :45/45 (平均93.5マイル、最速97マイル)

各球種の質で勝負するタイプではなく、腕の振りが上下半身に大きく隠れるスリークォーターの投球フォームによって打者を翻弄する技巧派。ヤンキースで言えばネスター・コルテス Jr.に近いタイプ。

2021年シーズンはさらにテイクバックをコンパクトにすると、腕の振りの非視認性が向上しただけでなく、コロナ休止以前は平均91マイル程度だったフォーシームが93マイル台まで高速化。これに伴いスピンレイトや鉛直変化も向上しています。

ただ、球速がアップしたとは言ってもフォーシーム自体のクオリティは依然として平均前後レベル。

スライダー  :40/40 (平均81~82マイル)
チェンジアップ:35/35 (平均85~86マイル)

変化球は、球速が遅く変化量の大きなスライダーと変化の小さなシンカー気味のチェンジアップをレパートリーにしていますが、個人的にはどちらも平均未満かと。

コマンド   :50/50

兼ねてからストライク・スローワーでしたが、2021年シーズンは投球フォームの改造によって球威だけでなくコマンドも向上した印象。

特に変化球のコマンドが安定化しており、上記の通り変化球の質が低いにもかかわらず好成績を残しているのもこのおかげか。

総合     :35/35

MLBにおいてもマイナーと同様に先発投手として通用するとは思えませんが、通常のリリーフとしてだけでなくローテーションの谷間からロングリリーフまで様々な用途で重宝するであろう選手。

ただ、ヤンキースは強力なリリーフ陣を抱えているだけでなく、スティーブン・ライディングスやロン・マリナチオなど優秀なリリーフ投手プロスペクトも保持。さらに、アロルディス・チャップマンにルーカス・リットキー、ワンディ・ペラルタ、ジョエリー・ロドリゲスと左打投手の頭数も揃っており、シアーズの優先順位が高いとは思えません。

もし、労使協定後にヤンキースが補強を進めるようなことがあれば、MLBロースター枠確保を目的として放出される可能性が大。


選手ページ

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JP Sears career pitching statistics for Major League, Minor League, and postseason baseball

映像集

コメント

  1. たい より:

    冒頭のプロフィールがRandy Vasquezに