マイケル・キング:ヤンキース・プロスペクト

マイケル・キング

23歳/191cm・85㎏/右投先発/ニューヨーク州出身/AAA
2016年ドラフト12巡目(マーリンズ:全体353位:契約金10万ドル)
MLB.comチーム内:25位
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シンカー    : 55/55 (平均91~94マイル、最速96マイル)
スライダー   : 40/45 (平均82~85マイル)
チェンジアップ : 35/40 (平均84~86マイル)
コマンド    : 50/55
総合      : 35/35


元々は2016年MLBドラフトでマーリンズに低順位で指名された選手。大学時代は最速92マイル、平均80マイル台後半のシンカーを武器にしていたようです。

プロ入り後2017年にマーリンズのAクラスで好成績を残し、11月にギャレット・クーパー&ケイレブ・スミスとのトレードでヤンキースに入団。今シーズンはA+クラスで開幕を迎えると順調に好投を続け今月にはAAAに昇格。AAAデビュー戦でも7回、87球、被安打3、1失点、4奪三振、1四球の好投を見せMLB昇格まで目前に迫っています。


シンカー    : 55/55 (平均91~94マイル、最速96マイル)
スライダー   : 40/45 (平均82~85マイル)
チェンジアップ : 35/40 (平均84~86マイル)

典型的なシンカーボーラーであり、そのシンカーは大きな変化を見せゴロを量産する平均以上の球。球速もプロ入り後に向上し最速96マイル、平均91~94マイルを計測しています。また、体を捻り3塁側に踏み出して投げ込むジェイク・アリエタを彷彿とさせる投球フォームのおかげで腕の振りが見にくく、よりシンカーが効果的になっている印象。ただ、2017年に55.7%だったゴロ率が今シーズンに50.7%まで低下しているのは不安要素。

スライダーとチェンジアップの2種類の変化球を投げますが、スライダーの方が質は上。ただどちらも球速をあまり変わりませんが、MLBで投げるにはまだ心もとないレベル。試合を見た限りでは投球割合もシンカーの割合が高いように感じました。

コマンド    : 50/55

コマンド&コントロールの良さも大きな魅力で、今シーズンの四球率はたったの1.7。とりわけシンカーのコマンドに優れ、左打者へのフロントドア、右打者へのバックドアは👍。積極的にストライクゾーンに投げ込むことが出来るために球数が少なく長いイニングを投げられることも魅力的です。ただ、逆に言えば変化球(特にスライダー)のコマンドはシンカーと比べると😟。


制球力はMLBで通用するかもしれませんが、シンカー&変化球がMLBで本当に通用するかは微妙なところ。変化球のバリエーション&質の低さからリリーフ向きと見ている人もいます。また、MLB.comには高く評価されていますが他のメディアではもっと評価が低くなっています。