ニューヨーク・ヤンキース
ジェームズ・パクストン(LHP)
🔃
シアトル・マリナーズ
ジャスタス・シェフィールド(LHP)
エリック・スワンソン(AAA)
ドム・トンプソン=ウィリアムズ(A+)
ヤンキースがマリナーズと交渉を行っていたジェームズ・パクストンですが、ヤンキースのNo.1プロスペクトであるシェフィールドを軸とした3人のプロスペクトとのトレードが決定しました。
私はセベリーノ、田中、サバシア以外のローテーション二枠を占める補強としてパトリック・コービン、JA・ハップとのFA契約かマディソン・バンガーナーのトレードによる獲得と予想していましたが思いっきり外してしまいました🙇🙇🙇
それでもまだ先発ローテは一枠空いているので更なる補強は必要です。
Year | Age | Tm | ERA | G | GS | IP | H | HR | BB | SO | ERA+ | FIP | WHIP | H9 | HR9 | BB9 | SO9 | SO/W |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013 | 24 | SEA | 1.50 | 4 | 4 | 24.0 | 15 | 2 | 7 | 21 | 249 | 3.26 | 0.917 | 5.6 | 0.8 | 2.6 | 7.9 | 3.00 |
2014 | 25 | SEA | 3.04 | 13 | 13 | 74.0 | 60 | 3 | 29 | 59 | 120 | 3.28 | 1.203 | 7.3 | 0.4 | 3.5 | 7.2 | 2.03 |
2015 | 26 | SEA | 3.90 | 13 | 13 | 67.0 | 67 | 8 | 29 | 56 | 98 | 4.31 | 1.433 | 9.0 | 1.1 | 3.9 | 7.5 | 1.93 |
2016 | 27 | SEA | 3.79 | 20 | 20 | 121.0 | 134 | 9 | 24 | 117 | 107 | 2.80 | 1.306 | 10.0 | 0.7 | 1.8 | 8.7 | 4.88 |
2017 | 28 | SEA | 2.98 | 24 | 24 | 136.0 | 113 | 9 | 37 | 156 | 140 | 2.61 | 1.103 | 7.5 | 0.6 | 2.4 | 10.3 | 4.22 |
2018 | 29 | SEA | 3.76 | 28 | 28 | 160.1 | 134 | 23 | 42 | 208 | 108 | 3.23 | 1.098 | 7.5 | 1.3 | 2.4 | 11.7 | 4.95 |
6 Yr | 6 Yr | 6 Yr | 3.42 | 102 | 102 | 582.1 | 523 | 54 | 168 | 617 | 117 | 3.13 | 1.187 | 8.1 | 0.8 | 2.6 | 9.5 | 3.67 |
162 | 162 | 162 | 3.42 | 34 | 34 | 194 | 174 | 18 | 56 | 206 | 117 | 3.13 | 1.187 | 8.1 | 0.8 | 2.6 | 9.5 | 3.67 |
パクストンは平均95.5マイル前後の剛速球(フォーシーム・左の先発投手では最速)、89マイルのスライダー、81マイルのカーブを武器とする剛腕投手。フォーシームは高めに投げ込むことが多く年々空振り率が増加。チェンジアップも数年前はそこそこ投げていましたが質が悪く今はほとんど投げていません。
プラスポイント
・来季の推定年俸はたった約900万ドルであり、FAとなるのは2020年シーズン終了後。
・この3年間に400イニング以上投げた投手の中でFIP-69はMLB全体4位、SIERA3.31は8位、被wOBA.285は12位、被xwOBA.277は6位、奪三振率10.4は7位、K/BB4.7は6位、HR/9:0.88は4位と一部の投球内容は非常に優秀。
・来シーズンからチェンジアップ(今季の投球割合は0.4%)の握りを変え向上を狙う。
マイナスポイント
・耐久性が全く無くで規定投球回到達は経験なし。この3年間において2018年は15日程度の離脱が3回、2017年は約3日の離脱が2回、2016年は初登板が6月に入ってからで8月にも1度故障者リスト入りと余りにも酷い故障歴。1年間ローテーションを守り切る可能性は0です。むしろ規定投球回に到達すれば奇跡でしょう。
・ここ3シーズン中2シーズンはERA+110未満を記録しており防御率だけなら先発2番手クラス。また、2017年は5月途中まで防御率1.43でしたが、その後左前腕の故障により約1ヶ月離脱して復帰後は防御率3.78。ということは去年の4月~5月以外は防御率3.80程度しか残せていないということになります。
・通算の対左打者OPSが.743(対右打者は.635)と左打者を苦にしておりヤンキー・スタジアムでは不安。また、通算102試合においてヤンキー・スタジアムでの登板経験は1回しかありません。
・2017年までは通算HR/9が0.7だったものの2018年は1.3と大幅に悪化。また、2017年までフライ率が30.0%と非常に低い数字を残していましたが2018年は41.1%まで大幅に増加。バレル率や被打球初速度などでも悪い数字を残しており、投手有利のセーフコフィールドからヤンキースタジアムに移ってHRを連発される可能性が大。
・マリナーズに所属していたためPSの出場経験は無し。カナダの田舎出身のためニューヨークという特殊な大舞台での適応力にも疑問が。
・ワイルドピッチが多いのでサンチェスとバッテリーを組むと・・・
2010年以降におけるヤンキースの補強の中では田中将大獲得に次ぐリスキーなものだと思います。去年のスタントン獲得時との状況とは違い、今オフシーズンはFA市場&トレード市場の先発投手が豊富であるだけに、このような大きな賭けに走る必要があったのかは疑問。
ジャスタス・シェフィールド:ヤンキース左腕No.1プロスペクト
ジャスタス・シェフィールド、リリーフとして9月にMLBデビューへ!
ジャスタス・シェフィールドについては上の3つの記事で詳しく書いています。是非参考にしてください。
注意:一部の日本メディアではJustus Sheffield を「ユストゥス・シェフィールド」と表記していますがファーストネームのJusをユスと読むのは間違いで「ジャスタス」、「ジャスティス」、「ジャストゥス」のどれかが正しいです。
エリック・スワンソンはAAAに所属する25歳の先発右腕。オーバースローから最速98マイル、平均93~94マイルのフォーシームとスライダー、チェンジアップ制球良く投げ込む本格派。今シーズン開始前は無名でしたがAAで防御率0.42(8試合・42.2回)の好成績を残し評価が上昇。AAA昇格後は防御率3.86でしたが投球内容は優秀で来季のMLBデビューが期待されていましたが、今オフのルール5ドラフト対象選手。
トレード前はヤンキース傘下で20位前後の評価を受けているプロスペクト。マリナーズ移籍後はMLB.comで球団内9位にランクインしています。私のヤンキース・プロスペクトランキングでは22位にしていました。
ドム・トンプソン=ウィリアムズは2016年のドラフト5巡目指名で入団。現在23歳、今シーズンはAとA+でプレーしました。身体能力が高いアスリートタイプの選手で、今シーズンはOPS.909、22本塁打、20盗塁という傘下トップクラスの好成績を記録し評価が上昇。スイングが荒くA+で大幅に三振率が増加したのは不安ですが、同じクラスでプレーして同様に三振の多いフロリアルよりも大幅な好成績ですから😅😅😅
守備では外野3つのポジション全てを守りますが、個人的には将来的にレフトに落ち着くと思います。
パクストンの来季年俸が900万ドルとするとヤンキースの贅沢税対象の推定来季総年俸は約1億7800万ドルとなり、来季の年俸制限額2億600万ドルまで約2800万ドルの余裕があることになりますが、もし来季推定年俸900万ドルのグレイの放出に成功すれば(まあ放出は間違いないでしょうけど)約3700万ドルまで空きが増えます。
あと先発投手が一人、リリーフが二人、グレゴリウスのカバーが一人必要ですが年俸制限を守れるかは微妙ですね。私が「ヤンキースの2018~19年オフ補強&放出予想」で予想したように来季年俸総額を2億2000万ドルに設定してグレイを放出すれば、余裕は約4700万ドルとなりコービン、ロバートソン、オッタビーノ、中堅の内野手一人を獲得するようなロマンある補強も可能ですが・・・。