ここまで各国映画祭やハリウッドで公開された作品のレヴューから2018年のオスカーの予想をまとめました。（各部門1番手～3番手＋大穴）
作品賞
1位、Dunkirk（ダンケルク）
2位、The Shape of Water
3位、Call Me By Your Name
大穴、The Florida Project
ダンケルクは夏公開だったことが大きく足を引っ張りそう。The Shape of Waterもジャンルがオスカー向きではないかもしれず、本格ドラマだとCall Me By Your Nameが最上級の評価を受けており、トロント国際映画祭で観客賞の有力候補と言われていますし、脚本賞でも最有力候補に挙げられています。
監督賞
1位、ギレルモ・デル・トロ（The Shape of Water）
2位、クリストファー・ノーラン（ダンケルク）
3位、ジョー・ライト（Darkest Hour）
大穴、ジョーダン・ピール（Get Out）
主演男優賞
1位、ゲイリー・オールドマン（Darkest Hour）
2位、ホアキン・フェニックス（You Were Never Really Here）
3位、マット・デイモン（Downsizing）
大穴、ティモシー・シャラメ（Call Me By Your Name）
Darkest Hourでチャーチルを演じたゲイリー・オールドマンは圧倒的な高評価を受けており、彼の実績、実力、人気を考えれば95％以上の確率で受賞は決まったようなものです。少しでも対抗候補になりそうなのは、次回作で引退する偉大なるダニエル・デイ・ルイス唯一人でしょう。
主演女優賞
1位、サリー・ホーキンス（The Shape of Water）
2位、フランシス・マクドーマンド（Three Billboards Outside Ebbing,
Missouri）
3位、アネッタ・ベニング（Film Stars Don’t Die in Liverpool）
大穴、サーシャ・ローナン（Lady Bird）
ここ2年間と打って変わって、今年はベテラン勢が注目されています。他候補にはBattle of the Sexesのエマ・ストーン、Victoria and Abdulのジュディ・デンチも高評価。これからの未公開作品では、スピルバーグの新作The Postのメリル・ストリープ、ウディ・アレンの新作Wonder Wheelのケイト・ウィンズレットが間違いなくノミネート候補に挙がるでしょう。
助演男優賞
1位、ウィレム・デフォー（The Florida Project）
2位、マイケル・スタールバーグ＆アーミー・ハマー（Call Me By
Your Name）
3位、ベン・メンデルソン（Darkest Hour）
大穴、サム・ロックウェル&ウッディ・ハレルソン（Three Billboards Outside Ebbing, Missouri）
私はスター・ウォーズファンなので、エピソード８・最後のジェダイで複雑な役を演じると予想されるルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルに期待しています。例年候補止まりのマイケル・シャノン（The Shape of Water）も面白い存在です。Film Stars Don’t Die in Liverpoolのジェイミー・ベルも
高評価。
助演女優賞
1位、ミシェル・ファイファー（Mother!）
2位、ホン・チャウ（Downsizing）
3位、メリッサ・レオ（Novitiate）
大穴、ホリー・ハンター（The Big Sick）
人種問題に揺れるハリウッド、その中でアジア人のホン・チャウがどこまでいくのか注目です。
