24位・25位 2017年MLBドラフト・有望株ランキング

正直ここら辺からは順位は適当です。

24位:タナー・ハウク  右投先発  ミズーリ大学

195㎝・98㎏・21.0歳
195㎝の長身から独特なスリークォーターのフォームでマックス・シャーザーとも比較される素材先行型の大学生投手です。
長身と独特なフォームのおかげでリリースポイントがプレートから大きく離れておりただでさえ打ちにくいですが、今ドラフト最高クラスの速球を持ち、最速98マイル、平均で92~93マイルを計測するだけでなく、トップクラスの変化量も評価されています。この速球のおかげでゴロが多く球数も抑えられています。変化球は2球種、スライダーの変化量は平均以上、チェンジアップの変化量は平均レベルですが投球フォームのおかげで変化量以上の効果があります。このようなフォームのピッチャーはコントロールが悪いことが多いですが、ハウクはそのようなことはなく球数も四球も少なく与四球率は大学通算で1点台を記録しています。
マイナス点としては故障のリスクが大きな投球フォームであるということ、ここ2ヶ月近くで防御率が悪化していること、そして与死球があまりにも多すぎること(ここ10試合で16回ぶつけています)です。
リリーフ向きかもしれませんが、簡単に言えばマックス・シャーザーをショボくしたようなピッチャーなんで、プロレベルで投げてみるまでは分からないですね。

25位:セス・ロメロ  左投先発  元ヒューストン大学 

188㎝・109㎏・21.2歳
毎年MLBのドラフトでは、上位候補の中に問題児や精神的に未熟な選手がいますが、今年最大の問題児がこのロメロです。事件が起きたのは先月の第1週、所属していたヒューストン大学野球部から強制退部させられニュースとなりました。話によるとロメロはドラッグやファンの子供への暴力行為などで何度かチームから出場停止を課せられた経歴がありましたが、今回はチームメイトを殴り、さすがに堪忍袋の緒もおれたのか強制退部となったようです。当然ドラフトでの評価にも大きく影響しており、事件前には全体10~15位程度の高い評価を受けていました。
左のスリークォーターから最速97マイル、平均92~94マイルの速球と平均以上の80マイル後半のスライダーのコンビネーションは抜群で大学でトップの奪三振率を記録しています。今年はチェンジアップもレパートリーに加えており、まだ平均以下ですがさらなる向上も期待できます。コントロールも平均以上と言われていますが、今年は与四球率が悪化しているため、少し疑問符は残ります。
非常太りやすい体質の選手で、今シーズンはスリムな体形でシーズン開幕を迎えていましたが、シーズン中にもかかわらず簡単にリバウンドしてしまったようで、先発よりはリリーフ向きの選手に思われます。
問題児を躊躇なく指名するレッドソックス(今年は全体24位の指名権を保持)が指名候補として挙がっていますが、この問題児っぷりを考えれば1巡目に指名するのはちょっと・・・