2017年MLBドラフト・有望株ランキング 5~7位

5位:マッケンジー・ゴア  先発  高校生(ノースカロライナ)

左投げ・188㎝・18.3歳

現在では高校生No.1左投手として、高校生投手では完成度・ポテンシャルともにグリーンに次ぐ評価を受けていますが、今年のシーズン開始前は2巡目クラスの選手と目されていました。
今シーズンは88と1/3イニングを投げ防御率0.08、174奪三振という圧倒的な成績を記録しています。
去年は88マイル~92マイルだった速球が最速97マイル・平均91~94マイルまで急成長しており、年齢離れしたコマンドも高く評価さてています。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップすべてで平均以上のポテンシャルを秘めており、とりわけカーブは高校生トップクラスの評価を受けています。
上の動画でも分かるように投球フォームは独特で、肩・肘への負担を心配しているスカウトもいるようです。まあこのフォームでコマンド良く投げられるのはある意味凄いんですけど。
188㎝ながら約82㎏と痩身でさらなる体の成長の余地は十分にあり、最速97マイルの速球は間違いなくさらに速くなるでしょう。順調に成長すればエース級になれる逸材です。(あまり関係ないかもしれませんが学業も優秀です)

6位: ロイス・ルイス  ショート/センター  高校生(カリフォルニア)

右投右打・185㎝・18歳
ベックと並ぶ高校生最上位指名候補で、身体能力は今ドラフト最高との評価もあります。
バッティングの完成度が高く、レッグキックが大きいにもかかわらず上半身が突っ込むことがなく、内角にも腕をしっかりと畳み対応します。選球眼にも優れており、パワーのポテンシャルも本塁打20本級と評価されています。ただ現在は打球が上がらないことが多く、数少ない課題の一つと言えるでしょう。
80スケールで70の評価を受ける俊足で、今シーズンは30試合で26回中23回で盗塁に成功しています。肩の強さは平均~平均以上といわれていますが、当初はショートとして見られていたものの、ドラフトが近づくにつれてプロ入り後はセンターでプレーするのではないかとの予想が多くなりました。センターとしての経験は少ないものの、俊足のおかげで平均以上に守れるはずです。

7位:J・B・ブカウスカス  先発  ノースカロライナ大学

右投・183㎝・20.8歳

名門ノースカロライナのエースとして13先発・防御率1.87を記録しています。
高校時代から剛腕として名の知れた選手で、コンパクトなフォームから投げる最速100マイル・平均95~96マイルの速球は80スケールで70の評価を受けており、決め球のスライダーは80マイル後半で右打者からも容易に空振りを奪い、大学トップクラスの変化球と言えます。90マイル近いチャンジアップは平均レベルといわれていますが、将来的には平均レベルとなるでしょう。コマンドは悪いですがパワーピッチャーなので許容範囲内です。
体格の小ささが不安視されていますが、遅生まれのため3位にランクインしたライトよりも1歳近く若く、1歳の差で大きく価値の変わる現代のMLBで大きな利点となっています。体の小ささからソニー・グレイやティム・リンスカムと比較されていますが、プロでの活躍はチャンジアップの向上次第でしょう。