ジョナサン・ロアイシガ:ヤンキース・プロスペクト

ジョナサン・ロアイシガ
23歳/180㎝・75㎏/右投先発/ニカラグア/A-
2012年国際FA(ジャイアンツ)
速球      :  55/65 (平均93~95マイル・最速98マイル)
カーブ     :  35/50 (平均80~84マイル)
チェンジアップ :  30/40 (平均85~87マイル)
コマンド    :  40/55
総合      :  30/40


 ニカラグア出身で、2012年(17歳時)にジャイアンツと契約。2013年にデビューしてルーキーリーグで13試合先発したのは良かったものの、怪我で2014年はシーズン全休となり2015年の5月にはジャイアンツからリリースされました。その後、ドミニカやメキシコでプレーすると最速95マイルを計測するなど活躍し、それがヤンキースの目に留まり2016年2月マイナー契約すると3月にはWBC予選でニカラグア代表として出場し最速96マイルを計測。
 5月のクラスAでのヤンキース傘下としての初登板試合で、1~2イニングに94~95マイルを計測するも3イニング目に88マイルまで低下し緊急降板。試合後の検査で肘の腱断裂が発覚し、トミージョン手術が決定してまたもや長期離脱を余儀なくされました。
 そして今年の6月に復帰すると最速98マイルを計測し一部で高い評価を受け、今オフにはルール5ドラフト・プロテクトのため40人ロースターに追加されています。
速球      : 55/65 (平均93~95マイル・最速98マイル)
カーブ     : 35/50 (平均80~84マイル)
チェンジアップ : 30/40 (平均85~87マイル)

 トミージョン手術復帰後成長を見せた速球は最速98マイル、コンスタントに90マイル台中盤を計測しており、まだプロ経験が少く体格も成長の余地があるためさらなる球速上昇が期待できると言われています。

 決め球のカーブ(というよりはスラーブに近いかな)は将来プラスピッチまで成長するといわれるほどの評価を受けていますが、個人的には平均レベル程度で落ち着くと予想。第2の変化球であるチェンジアップの評価はあまり良くありませんが、たびたび理想的な変化を見せており予想以上の成長を遂げるかもしれません。
 
コマンド    :  40/55
 経験こそ少ないもののメカニクスは非常にスムーズで安定しており、コマンドは将来平均レベル以上まで成長するでしょう。実際に高いストライク率を誇り、今年の先発11試合で四球をたった3個しか出していません。

 
 最大の課題は先に述べたような醜い故障歴。そのため復帰後も最多で1試合67球しか投げておらず先発としては疑問符がついており、フルシーズンでプレーしたことが無いのでスタミナも不安です。また体格も小さく、故障歴のためか23歳にも関わらずまだ完成されていません。

↓今シーズンの成績で判断できる限りでは、ゴロ系投手のようです。

 怪我さえなければトッププロスペクトになっていたかもしれない選手で、球種・球の質・コマンドは先発としても期待できるレベルかもしれませんが、故障歴と体格を考えれば将来はリリーフとしてプレーする確率が高いでしょう。ただこれだけ実績が少ないにも関わらず40人ロースター(=ルール5ドラフトから保護)に入れるということはヤンキースも大きな期待を寄せている証拠ですから、まだまだ知名度は低いですが2018年の動向が注目のプロスペクトです。