ホルヘ・グーズマン:ヤンキース・プロスペクト

ホルヘ・グーズマン
21歳/188㎝・83㎏/ドミニカ出身/右投先発/A-
2014年ドラフト外(アストロズ契約金ドル)
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・9位
(名前表記について:Guzmanはドミニカの公用語であるスペイン語での読みだと「グスマン」ですが、アメリカ英語ではグーズマン(グズマン)と読まれており、今回はアメリカ英語読みを採用しました)
速球      :  70/80 (96~100マイル・最速103マイル)
スライダー   :  35/60 (86~89マイル)
チャンジアップ :  30/45 (84~87マイル)
コマンド    :  30/40
総合      :  30/50

 ブライアン・マキャンとのトレードでアルバート・アブレイユと共に入団した速球派投手。トレード当時はアブレイユに差を付けられていましたが、ヤンキース入団後は成長を見せ、今ではNYYチーム内では10位前後の有望株と見なされています。
(正直アストロズ時代はほとんど知らないのでNYY移籍後との違いは良く分かりませんが、インタビューによるとNYY移籍後は怪我予防のためクイックステップをやめたようです。)
 
 最大の武器であるフォーシームはMiLB全体でもトップクラスを誇り、NYY傘下では間違いなくNo.1。最速103マイル・平均で96マイル~100マイルを計測し、1試合で二桁以上100マイルを計測することもあります。(全球98マイル以上を計測した先発試合もあるとか。)また60球超えても100マイル以上を計測できるのも魅力ですし、球威のおかげで相手打者は打球を打ち上げるのに苦労し、ゴロ率は50%を超えています。ただ、セットアップポジションからの投球になると少し球速が落ちるのは問題です。
 決め球のスライダーは、通常の変化をするものとスラーブの2種類を投げわけ、変化が素晴らしいだけでなくフォーシームと球速差が10マイルあるために右打者・左打者関わらず空振りを奪うことができ、将来的にはプラスピッチまで成長すると思います。
 チャンジアップは変化量というよりも球速差でタイミングを外して空振りを奪っていますが、時折大きな変化を見せており伸びしろはまだまだあるように感じますが、もしリリーフでプレーするなら要らないかな。
 速球派投手の性ですが、コマンドはやはりイマイチ。変化球よりも速球のコマンドに苦労している印象があります。ただ、球威を生かして積極的に攻める投球をするおかげもあり、年々四球率は低下しており、今年は66.2回で18四球しか出しておらず、リリーフで投げるなら最低限レベルにはなるはずです。

 コマンドの悪さ、第2の変化球チャンジアップの質、スタミナなどの不安要素からリリーフ向きだと言われていますが、下半身を有効的に使い切れていないこのフォームで先発として100マイルを連発するんですから、天井はNYYの投手プロスペクトで一番かもしれませんね。