2022年ヤンキースの総括と雑感:7月編

ニューヨーク・ヤンキースの2022年シーズン6月の総括と雑感

13勝13敗と勢いストップ。今年もワールドシリーズ制覇は夢のまた夢。

別にモチベーションも上がらないし、今月は手を抜きました。



野手

ドジャースと1・2位を争う月間成績を記録するも、勝負強さに欠けクラッチ系指標は💩。

実際に接戦を落とし続け勝率が伸びることはありませんでした。

※7月のヤンキース野手陣の成績はコチラ

指標名 7月中の合計 MLB全体順位
シーズン合計
野手fWAR 8.9 1位
24.7 1位
平均得点 6.42 1位
5.35 1位
OPS .835 2位
.775 2位
wRC+ 139 1位
121 1位
xwOBA .342 2位
.341 1位

アーロン・ジャッジ

オールスター休暇までは軽いスランプに陥っていたものの、オールスターが良いアクセントになったのか、休暇明けから10試合で9本塁打の固め打ち

結果として25試合の出場で13本もの柵越えを放ち月間fWARは2.4。たったシーズン2/3で開幕前の予測fWARを上回りました。

ただ、これだけ打っても敬遠はゼロ。リゾーを初めとして後ろを打つメンバーが好調だった証なのはもちろんですが、対戦相手もアプローチをもっと考えろよな。

ちなみに、比較的に夏場を苦手としているジャッジにとって7月の月間OPS1.000超はキャリア初。

ホセ・トレビーノ

7月は苦手な球速ある速球を投じられる割合が急増。それによって筒香のように差し込まれる機会が増え、下記のスプレーチャートが示す通り引張方向への打球が激減

アプローチ成績やパワーナンバーは4~6月と比べ物にならない低水準に終わりました。

ただ、それだけの低成績にもかかわらず高い守備力によって貢献度はチーム上位。

カイル・ヒガシオカが無事復調したとはいえ正捕手の座は揺るぎません。

ジョシュ・ドナルドソン

5月下旬の体調不良&右肩炎症による故障者リスト入りまでは順調だったものの、故障明けからは別人のようなポンコツバッターに。

故障者リスト入りが急激な衰えへのトリガーとなってしまったのか、それとも故障の影響による一時的はスランプなのか、はたまた見えない力が働いている(人種差別行為の罰が当たった)のか分かりかねますが、何にせよ本来なら安定しやすい選球眼がここまで乱高下するのは想定外だなと。

ジャンカルロ・スタントン

成績低下、ケガ、不良債権。


投手

先月から綻びが見えていたMLB最強投手陣ですが、先発ローテの確変終了に続き、酷使を受けてきたマイケル・キングクレイ・ホームズが限界を迎え、結果として見るも無残な姿に。

8月に入ってからは補強によって復活するどころか凋落の勢いを増しており、シーズン前半戦は神のように崇められていたマット・ブレイク投手コーチへのしょーもない批判もチラホラ見受けられるようになりました。

※7月のヤンキース野手陣の成績はコチラ

指標名 7月中の合計 MLB全体順位
シーズン合計
投手fWAR 2.4 16位
14.5 4位
防御率 4.00 17位
3.19 3位
FIP 3.85 12位
3.45 3位
xwOBA .300 9位
.284 2位

ケガ人ども

マイケル・キング

右肘骨折でシーズン終了。彼のようなスぺ体質にブーンの酷使は耐えられなかったようです。

ルイス・セベリーノ

先発予定日の朝から体に違和感を感じながらもチーム首脳陣に黙って登板し広背筋を故障。

当初は15日IL入りするも、8月に入ってから60日ILに移動となりました。

9月下旬に復帰予定。

ミゲル・カストロ

タフさだけがウリのクセに60日IL入り。価値無し。

クレイ・ホームズ

酷使の影響からか投球フォームを崩しコマンド破綻。4~6月において3.6%、68%だったBB%とストライク率は7月に17.8%、58%を記録。

特にNYY移籍後の覚醒要因であった高めのシンカーが投げらなくなっており、ただでさえ単純だったピッチングは更に一辺倒に。

ポストシーズンを見据えさっさとローレバレッジ起用に切り替えて復調を促して欲しいところですが、残念ながらヤンキースにそこまでの柔軟性は無いようです。

アルバート・アブレイユ

下記の通り様々な改造が加えられた結果、再加入前とは別人のような好投手に。

8月に入ってからハイレバレッジな場面での起用が増えるも、その期待に応えられず数字を落としていますが、被打球内容は悪くないため引き続きロースターに保持しておいても構わないかと思います。

コメント

  1. とんちゃん より:

    ドミンゲス、昇格後も高出塁率をキープしていてすごいですよね。よく春先の不調から立ち直ったなとおもいます