ヤンキース:プロスペクト・リポート:第9回(2022/9/7)

2022年「ヤンキース:プロスペクト・リポート」の第8弾

当ブログを運営するにあたって「Wikipediaで手に入るような情報は極力書かない」ことをモットーにしてきたのですが、最近のWikipediaの野球界隈が無茶苦茶充実していることを知りました。

あれを編集してる連中は何が楽しくてやってるのかね?



AAA

アンソニー・ボルピ

オズワルド・ペラザのMLBデビューに合わせてAAAへ昇格。昇格後4試合中2試合で猛打賞を記録するなど幸先の良いスタートを切りました。

9月のAAAはセプテンバーコールアップによって全体的にレベルが下がるので、当月中のパフォーマンスを鵜呑みにするのは御法度なのですが、私は馬鹿なのでポジります。

そもそも現在のの9月ルールを”セプテンバーコールアップ”と捉えていいのかね?

デイビー・ガルシア

故障者リストからの復帰後にAA再降格となり同クラスでも炎上を続けていましたが、とうとうヤンキースも先発投手として復活させることを諦めたのか、今月からAAAへ戻しリリーフ起用を開始。

リリーフ登板でもロクにストライクが稼げずダメそうだったけど...

アーマンド・アルバレス

大卒プロ7年目の28歳ベテラン・プロスペクトですが、今季はシーズン途中にフォーム改造を行いキャリアハイの成績を記録中。

特に8月は出場20試合中18試合でヒットを放っており、月間OPS1.042&長打16本と👍。

傘下No.1のサード守備は天下一品なだけに、”シーズン終了後マイナーFAにて非コンテンダーへ移籍”→”来シーズンMLBデビュー”の流れを期待。

(ベテランのプロスペクトって矛盾してるよな)


AA

クレイトン・ビーター

ヤンキース移籍前(ドジャース傘下時代)の最終5登板では10.2回を投げ防御率11.81・14与四球・被OPS1.081とボロボロだったものの、移籍後は制球面において大きな向上を見せ、5登板・16.2回で防御率1.10・6与四球・被OPS.417と💮の活躍。

正直なところ移籍前後の投球フォームやアプローチをチェックしても変わった点を見つけ出せなかったのですが、恐らく何かヤンキースの指導がハマったのでしょう。

エバーソン・ペレイラ

前回のプロスペクト・リポートにて「今週に行ったばかりの打撃フォーム改造が功を奏すか?」を記しましたが、蓋を開けてみれば最良の結果に(8/14以降はOPS1.042)

BABIPとK/BBには目を瞑ってるけどね。

ヨエンドリス・ゴメス

昨シーズン故障前平均95マイルを計測していたフォーシームが92~93マイル程度に留まり危険な香りを漂わせていたゴメスですが、50~60級程度の球数制限を受けながらHigh-Aにて好投を続けAA昇格。

今のままでは40人ロースター上で邪魔くさいのでさっさと大成して欲しいのですが、球速戻らないとまたAAでチンタラしそう。

トレイ・スウィーニー

シーズン中盤からはwRC+130級の打撃成績を残し続けていたスウィーニーもAAへ昇格。

AAともなってくるとそろそろサードやコーナーOFへのコンバートも現実味を帯びて来るわけですが...

2022 Player Batting Splits
Split G PA H 2B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
April 9 44 9 1 3 1 4 15 .231 .318 .539 .857
May 21 95 14 4 1 5 7 26 .167 .253 .250 .503
June 23 102 24 4 4 7 13 26 .270 .363 .472 .835
July 22 101 23 5 2 6 14 19 .271 .380 .447 .827
August 21 98 19 3 4 7 17 21 .241 .388 .430 .818
September 4 18 5 1 0 3 4 1 .357 .500 .429 .929


High-A

フアン・カレラ

昨シーズンLow-Aにて壁にぶち当たるも今シーズンその壁を破った若きカレラですが、今年もまたHigh-Aにて同じことを繰り返しています。

いくら何でも昇格前後の階級でそこまで成績が乱高下するのは異常な訳で、実力よりメンタル面に問題を抱えているような気が。ルイス・メディーナ的な。

Register Pitching
Year Age Tm Lev ERA G GS IP H HR BB SO WHIP BB9 SO9 SO/W
2021 19 Tampa A 11.51 6 6 20.1 32 3 18 22 2.459 8.0 9.7 1.22
2021 19 Yankees Rk 1.64 6 5 22.0 14 0 5 27 0.864 2.0 11.0 5.40
2022 20 Hudson Valley A+ 7.50 6 6 24.0 20 3 15 17 1.458 5.6 6.4 1.13
2022 20 Tampa A 2.96 16 14 79.0 49 5 35 110 1.063 4.0 12.5 3.14

グラント・リチャードソン

High-A昇格後33試合で10本塁打・51三振と乱暴なバッティングを披露。

また、粗いバッティングには似つかわしくないものの外野守備で奮闘を見せており、両翼固定だったLow-A時代から打って変わって昇格後はセンター起用も増加。


Low-A

スペンサー・ジョーンズ

ドラフト時はコンタクト面を危惧されていましたが、Low-Aでは三振率とコンタクト率共に上場。シーズンが進むに連れて打球弾道も上昇を続けていて、来シーズンに向けて大きな期待を抱かせます。

とは言え、もちろん対変化球成績や逆方向への打球過多など大学時代からの欠点も引き続き見受けられ、依然としてリスキーなプロスペクトであることに変わりはありません。

エリック・ライゼルマン

今年のドラフト7巡目指名で大学時代は95マイル以上のハイクオリティな速球を投げる剛腕だったものの、Low-Aで披露した速球は平均94マイルにも満たず。

でも思いの外チェンジアップが良さげなのはポジ要素かな。


FCL&DSL

FCLとDSLは共にシーズン終了済み。ちなみにFCLの方はリーグ優勝を果たしています。

アンソニー・ホール

プロデビュー戦で故障しシーズン終了。

ロデリック・アリアス

三振率32.9%、守備率.866とダメダメ。

彼のパフォーマンスについては別の記事にて「DSL成績との向き合い方」と合わせて詳しく書くつもりです。

エマニュエル・テハダ

カイナー・デルガドのド派手なパフォーマンスの陰で大活躍。

守備走塁成績では危なっかしい数字が並んでいますが、体格的面を踏まえるとデルガドより将来性上かも。

2022 Player Batting Splits
Split G PA H 2B 3B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
June 11 47 7 3 0 0 0 8 9 .180 .319 .256 .576
July 16 68 18 1 4 3 4 16 6 .353 .515 .706 1.221
August 19 73 16 2 3 0 7 17 10 .308 .507 .462 .968