MLB:2022年シーズン:MVP/サイ・ヤング賞/新人王(1~3位):当サイト選出


  新人王  


新労使協定によってルーキー起用促進ルールが初めて導入された今シーズンですが、MLB機構の思惑通り近年稀に見るハイレベルな新人王レースが繰り広げられた一方で、AAA経験が不十分なままMLBに定着してしまった一部プロスペクト(コイツアイツとか)は大コケ。

アメリカンリーグ(AL)

3位:スティーブン・クワン(CLE・LF)

試合数 打率 出塁率 長打率 OPS
147 .298 .373 .400 .772
wOBA wRC+ rBat+ xwOBA BsR
.341 124 126 .312 +4.9
DRS UZR+OAA rWAR fWAR WARP
+15 +6.0 5.5 4.5 4.0

開幕から116球連続で空振りを喫しないなどマイナーリーグ最高級と評されたバットコントロールを遺憾なく発揮。バットコントロールに加え選球眼も申し分なく、今後は打率と出塁率の両方でリーグ上位の常連となることでしょう。

更にはレフト守備においてもDRSとOAAの両方でMLB全体トップとなっており、偉大なるブレット・ガードナーの後継者に最も近い存在は彼だと断言できます。

ヤンキー・スタジアムでヤンカスから人種差別的なヤジを受けていたけど...。

2位:アドリー・ラッチマン(BAL・C)

試合数 打率 出塁率 長打率 OPS
113 .254 .362 .445 .806
wOBA wRC+ rBat+ xwOBA BsR
.354 133 131 .342 +5.0
DRS UZR+OAA rWAR fWAR WARP
+18 5.2 5.3 4.1

キャッチャーとしては10年に1度クラスの逸材ですが、走攻守の全てで及第点を軽々とクリア。

春季キャンプ中の故障による開幕出遅れやMLB定着に約1ヶ月間を要することさえなければ、新人王どころかMVPでも上位に入っていたはず。

世間ではフリオ・ロドリゲスが新人王当確の風潮が流れていますが、フレーミング得点を考慮するfWARとrWARでは互角。さらに、ノーマルな捕手守備(盗塁阻止やブロッキング、エラー)を考慮するもフレーミングは考慮しないrWARにおいても、計算過程にフレーミング得点をブっ込めば6.0前後となるためロドリゲスと実質互角。

WARが現状としてキャッチャーのポジション価値を過大評価していることも否めないとは言え、もう少しロドリゲス vs. ラッチマンは議論されるべきかと思います。

何にせよイバン・ロドリゲスは27歳、ジョー・マウアーは26歳、バスター・ポージーは25歳でMVPを受賞したことを踏まえると、24歳の彼が今後数年間でMVPを掴み取る可能性も高いでしょうね。

1位:フリオ・ロドリゲス(SEA・CF)

試合数 打率 出塁率 長打率 OPS
132 .284 .345 .509 .853
wOBA wRC+ rBat+ xwOBA BsR
.366 146 151 .337 +4.3
DRS UZR+OAA rWAR fWAR WARP
+3 -2.4 6.0 5.4 3.9

開幕から31打席で16三振を喫した時は”バストだ!”とはしゃいでいたのですが、残念ながらぬか喜びに終わりました。

マリナーズに所属しているだけでなく、私の嫌いなイチローを信奉しているようなので、来シーズン以降はカイル・ルイスのように活躍しないことを願います。

(これだけのスーパールーキーでもYouTuberとしては三流タレントレベルであることは、MLBのアドバタイズメントの大きな課題ではないでしょうか。)

ナショナルリーグ(NL)

3位:ブレンダン・ドノバン(STL・UT)

試合数 打率 出塁率 長打率 OPS
126 .281 .394 .379 .773
wOBA wRC+ rBat+ xwOBA BsR
.349 129 132 .339 -1.6
DRS UZR+OAA rWAR fWAR WARP
+9 -1.1 4.1 2.7 2.8

センターとキャッチャーを除く6ポジション全てを守り、打撃成績もラッチマンロドリゲスハリス 2世と互角の数字。

正直なところほとんどプレーを見ていないの+9と優秀だったDRS、ほぼゼロだったUZR、マイナスだったOAAの何を信じればいいのか分かりません。別にどれを信じたって順位が変わるわけでもないけど。

でも、カージナルスって毎年のようにこのクラスのルーキーを輩出していますが、大抵は分厚い選手層に圧されて中途半端な位置に落ち着くよね。

2位:スペンサー・ストライダー(ATL・SP)

登板数 投球回 防御率 K/9 BB/9
31 131.2 2.67 13.8 3.1
wOBA FIP xERA cFIP DRA
.235 1.83 2.39 53 2.20
SIERA rWAR fWAR WARP sWAR
2.41 3.7 4.9 4.6 4.6

ブルペンで開幕を迎えるも5月末に先発へ転向すると、フランシスコ・リリアーノライクなセンセーションを巻き起こし、ポストシーズンで散った近年最高クラスのルーキーピッチャー。

開幕から先発投手として起用されていればサイ・ヤング賞レースでも上位に入っていたはずで、早くも来シーズンのサイ・ヤング賞有力候補に挙げられています。

まあ、アイツの存在が脳裏をよぎるけど。

1位:マイケル・ハリス 2世(ATL・CF)

試合数 打率 出塁率 長打率 OPS
114 .297 .339 .514 .853
wOBA wRC+ rBat+ xwOBA BsR
.367 136 137 .335 +5.9
DRS UZR+OAA rWAR fWAR WARP
+8 +4.9 5.3 4.8 2.4

AAから飛び級でMLBデビューを果たすと、新人王レースにて猛烈な勢いでチームメイトのストライダーを追い抜き当確に。

左投手が打てないフリースウィンガーなど大嫌いなのですが、新人離れした強打のスプレーヒッティングはお見事。

ストライダーと共にポストシーズンでは大戦犯となったのが唯一の救い。


アメリカンリーグの新人王に相応しい選手は?

ナショナルリーグの新人王に相応しい選手は?

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コメント

  1. 大谷翔平最高 より:

    大谷信者なんていまだに勝星がどうのこうのとか言ってるア○ばっかですからね。

    それとジャッジの記録はすぐ破られるとかほざいてますけど、今後二刀流に挑戦する選手が増えれば、ダブル規定なんてそれよりも早く達成されちゃうと思いますけどね。

  2. 大谷翔平最高 より:

    めくらか。黙っとけ。

  3. フリー より:

    MVPとかの投票ってPS前に締め切るんじゃないんですか?
    今年から変わった?