日本時間で来週7月17日火曜日午前9時から行われるMLBオールスターゲーム・ホームランダービーの出場者8人が決定しました。
今年の開催地はワシントン・ナショナルズの本拠地であるナショナルズパークです。
出場者は以下の8人。トーナメント表は上の画像の通りとなっています。
(打球初速度最速記録と最長HR飛距離はStatcastが導入された2015年以降の記録)
名前 | チーム | HR数 | 打球初速度最速 | 最長HR |
---|---|---|---|---|
ヘスス・アギラル | MIL | 23 | 180.9キロ | 137m |
ブライス・ハーパー | WSH | 22 | 187.2キロ | 144m |
マックス・マンシー | LAD | 21 | 180.0キロ | 137m |
アレックス・ブレグマン | HOU | 19 | 171.1キロ | 132m |
カイル・シュワーバー | CHC | 17 | 188.5キロ | 143m |
ハビア・バイエズ | CHC | 17 | 182.3キロ | 141m |
フレディ・フリーマン | ATL | 16 | 184.4キロ | 141m |
リース・ホスキンス | PHI | 14 | 180.2キロ | 136m |
これまでにホームランダービー出場経験があるのはブライス・ハーパー(2013年準優勝)のみ。残りの7人は初出場となります。しかも、AL所属はブレグマンのみ!
ハッキリ言って微妙なメンバーですね。去年のHRダービーは打球初速度190キロ&最長HR飛距離149m以上を誇るジャッジ、スタントン、サンチェスの活躍が印象的でしたが、今年は190キロ越えも145m越えも無し。ブレグマンに至ってはそこら辺のバッターとほぼ変わらない数字です。
もちろんHRダービーはHR数を競い合うものであり打球初速度&飛距離を競い合うものではありませんし、打球初速度と飛距離が絶対的に比例するわけでもありません。また、普通の試合中に打者がフルスイングをしているわけでもありません。単なる持ち前のパワーだけでなくHRを打つ技術を楽しむのも十分にアリでしょう。
しかし、せっかく1年に1度のお祭りなんですから、マーリンズパークの天井に当てたジャッジや打球初速度195キロのHRを放ったスタントンが活躍した去年のHRダービーのようなド派手なものが観たい!
また、ルールで440フィート(134m)以上のホームランを2本以上打つと30秒のボーナスタイムが加算されることになっているので、結局のところ遠くに飛ばせる打者が有利となります。ということはブレグマンは・・・。
このメンバーだとやはり準優勝の経験があり本拠地開催のハーパーが本命でしょうか。ちなみに、準優勝した2013年HRダービーでは若干20歳で参加して最長143mのホームランを放っています。
ところがナショナルズ・パークは右打者の方がホームランを打ちやすい球場!よって右打者のアギラル、ブレグマン、バイエズ、ホスキンスが有利となります。(ちなみに、ここ5年連続でHRダービーは右打者が優勝しています)
また、現行のHRダービールールは体力の有無も非常に重要であり、例えば去年に決勝まで進んだミゲル・サノーは決勝で見るからに疲弊していました。まあ正直なところ今回の出場メンバーで誰がスタミナに優れているかは分かりませんが、やっぱり太っているアギラルとかは不利になるんじゃないでしょうか。
以下、HRダービーのルール
1.計8人によるトーナメント制
2.1ラウンド4分間が与えられ、その制限時間以内でのHR数を競う
3.440フィート(134m)以上のホームランを2本以上打つと30秒のボーナスタイムが加算
4.1回戦と準決勝は45秒のタイムアウトを1度使える。
5.決勝は45秒のタイムアウトと30秒のタイムアウトを1度ずつ使える。
6.HR数が同じなら60秒の延長戦を行う。
7.それでもHR数が同じなら、新たな延長戦として3スイングでのHR数を競う。
一応ヤンキースファンとしてヤンキース選手について書いておきますが、ジャッジは去年のHRダービーにより肩の状態が悪化したと言われており、恐らくそれを理由に出場は辞退(拒否)。たぶん2度とHRダービーに出ることはないでしょう。
スタントンは2014年、16年、17年の3回に出場しており16年は圧倒的な成績で優勝。しかし、今回は出場選手発表の3日前に出場しない旨を公表していました。毎回ノリノリでHRダービーに参加していたスタントンのことですから、出場辞退は本人の意思というよりはチームの方針だったのではないでしょうか。