ヤンキースの2024年MLBドラフト1巡目指名候補:その9

2024年MLBドラフトにおけるヤンキースの上位指名候補について

なんか今年のドラフト全体的にツマラナイなと思ったら、ロマン溢れる恵体プレップが少ないからですね。



Ryan Waldschmidt

ライアン・ウォルドシュミット:21歳9ヶ月(2002年10月生)
188cm:R/R:ケンタッキー大学:CF

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 31位 5/30
MLB.com 39位 5/30
Joe Doyle 42位 5/14
ESPN 41位 5/8
The Athletic 21位 5/22
Perfect Game 130位 4/4
Prep Baseball Report 5/3
Azad Earl 17位 5/18

高校時代は故障とコロナ禍によって出場機会が限られ、ショーケースやサーキットなどイベントでも目立った活躍は無し。

そのためロクな奨学金を得られなかったようで、Big South Conferenceに属する無名の弱小校チャールストン・サザン大学へ進学。

結局のところ、同カンファレンスのフレッシュマンの中で最高の成績を残し、すぐに名門ケンタッキー大学へ転校することになるのですが。

Year Age Tm Lg G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2022 19 Charleston Southern BigS 52 198 45 9 18 36 26 .310 .485 .559 1.043
2023 20 Kentucky SEC 59 262 58 5 17 35 42 .290 .427 .445 .872
2024 21 Kentucky SEC 54 251 71 14 24 34 39 .359 .482 .657 1.139

ハイレベルなSECではカンファレンス平均の成績に終わるも、優れたトラッキング・スタッツを残し話題に。

さらに、Cape Cod Leagueでも素晴らしいスタートダッシュを切り、ブレイクを予感させたものの、左膝ACLを損傷してシーズンエンド。

ただ、CCBLで見せたブレイクの兆しはホンモノだったようで、今シーズンはカンファレンス上位の好成績を記録。

特に健康体を取り戻した後半戦に数字を伸ばしており、レイトライザーとして1巡目指名が有力視されています。

Hit Power Run Arm Field
50 50 55 40 45

バットコントロールと選球眼のコンビネーションはNCAA最上級のクオリティで、昨シーズンは88.1 Z-Con%・15.2 Chase%、今シーズンは80.1 Contact%・88.1 Z-Con%・17.6 Chase%を記録。

さらに、コンパクトなスイングながらも、筋肉質な体型と低重心のノーステップ打法から優れたバットスピードを繰り出し、今シーズンは60 HH%・Max EV 112.5 mph・90th EV 108.7 mph(昨シーズンは106.6 mph)を計測。

欲を言えばボックスフロント部でより高いAttack Angleを生み出せれば…。

速球と変化球の間でパフォーマンスに大きな偏りはありませんが、球速ある速球を少し苦手としている模様。

Upper Zoneに対してもVBAがスティープなスイングとなることが多いためか、特に高めのFFに対して上記傾向が顕著なようです。

良好な60ヤード走/10ヤードスプリットタイムと通算59 SBを誇るスピードも体型に見合わず平均超。

肩が弱く流石にCFへスティックすることはできないかと思いますけど、OFで幾度となくハイライトプレーを披露しており、LFなら平均を上回る可能性十分。


Tyson Lewis

タイソン・ルイス:18歳6ヶ月(2003年1月生)
188cm:L/R:ミラード・ウェストHS(ネブラスカ州):SS

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 43位 5/30
MLB.com 46位 5/30
Joe Doyle 31位 5/14
ESPN 47位 5/8
The Athletic 33位 5/22
Perfect Game 65位 4/4
Prep Baseball Report 52位 5/3
Azad Earl 22位 5/18

田舎州ネブラスカ出身にもかかわらず、兼ねてからナショナル級のショーケースに参加していましたが、今シーズン地元リーグにて素晴らしいパフォーマンス(1.491 OPS、同州のPlayer of the Yearを受賞)を披露したことで、ドラフト・プロスペクト評価が急上昇。

プロスペクト・ランキングでは現状として40位前後に甘んじているものの、ドラフト本番においては初日に指名される可能性が高いと考えられています。

Hit Power Run Arm Field
40 55 60 55 45

恵まれたフィジカルと高い身体能力を兼ね備え、高校球界でもトップティアのバットスピードとEVを計測。

比較的ラップ気味なスイングで、ハイエフォートなヒップコイルとバックニーによってハンドスピードとスイングスピードを生み出し、プルサイドへパワーを発揮。

2ストライクカウントではノーステップのコンパクトなメカニクスを用いていますが、完成度が低く今後改造が必要かと。

レベルが低いネブラスカ州でプレーしているだけに、球速あるFB系のピッチへ対応できるのか不安も残ります。

今年の2月に60ヤード走6.40秒を計測したスピードはプラスグレードに達しており、今シーズンは31 SBを記録。

数少ない守備練習映像を見る限り、グラウンドでのアクションは非常にスムーズかつアスレチックに見えたのですが、将来的に2B/3Bへのコンバートを予想する声多数。

兎にも角にも、高い身体能力とフィジカルはNYYが好むところでしょう。


Cam Caminiti

キャム・カミニティ:17歳11ヶ月(2006年8月生)
188cm:サグアロ高校(アリゾナ州):SP/LHP

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 24位 5/30
MLB.com 17位 5/30
Joe Doyle 16位 5/14
ESPN 14位 5/8
The Athletic 29位 5/22
Perfect Game 16位 4/4
Prep Baseball Report 11位 5/3
Azad Earl 34位 5/18

Ken Caminitiの甥っ子にあたる良血馬。本来は2025年クラスのプレーヤーですが、リクラスィファイによって今年度の指名対象に。

何年も前から2024/25年クラスのトップクラスの逸材と目されているプロスペクトで、今シーズンは52.2 IPを投げ0.95 ERA・119 Kを記録しただけでなく、二刀流として優れた打撃成績(.679 OBP)も残し、文句無しでアリゾナ州のPlayer of the Yearに選出。

Mock Draftでは1巡目中盤での指名が見込まれているものの、高校生ピッチャーは流動性が高いだけに、NYYの指名順位(全体26位)までスライドする可能性十分。

FB SL CB CH Cmd
60 45 40 45 50
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 94~95 80~81 76~79 85~86

ゆったりとした3/4スロットのメカニクスから、若干17歳ながらも最速98 mhp・常時95 mph前後を計測。加齢と体格の成長によって、将来には100 mphをオーバーする可能性十分。

また、2100 rpm程度とスピンはかかっていませんが、エクステンションが大きい(Rel Zが低い)おかげでバッターの体感球速は表面上の数字以上となっているはず。

実際にローアングルスロットによってVB/HBも悪くありません。

スラーブ気味のSLはFFと同じくスピンレイトに欠け、常時2200 rpm(良くとも2300 rpm)程度。

SLと比べ球速が数ティック落ちるCBには今シーズン改良が加えられているとのことですが、個人的には未だ平均未満の印象。

CHもフリンジレベルといった印象で、FFの球威と比べ全体的に変化球のクオリティが物足りません。

本来ならFFに近い球速帯のCTがレパートリーに欲しいところですけど、変化球のスピンに苦労している様子を見ると、そう簡単に新たなブレーキングボールの習得は…。

昨シーズン制球難に苦しんだ経験こそあるものの、メカニクスはクリーンでリピート性も高く、将来的なコマンドの期待値は先発投手の及第点をクリアしているかと思います。

個人的にはKyle Harrisonを比較対象として挙げたい。