残念ながらNYYはピッチャーを1巡目指名(または2巡目でオーバースロット指名)する可能性が高そうな雰囲気。
Pretty swing by Kavares Tears who hammers a 2-run homer out to RF to cut FSU’s lead to 9-6! pic.twitter.com/HGVp9RxqqL
— Peter Flaherty III (@PeterGFlaherty) June 15, 2024
Kavares Tears
カヴァレス・ティアーズ:21歳10ヶ月(2002年8月生)
183cm:L/L:テネシー大学:RF
Draft Prospect Rankings |
||
メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 83位 | 7/1 |
MLB.com | 66位 | 6/27 |
Joe Doyle | 109位 | 6/18 |
ESPN | 52位 | 5/8 |
Baseball Prospectus | ー | 4/11 |
The Athletic | 53位 | 5/22 |
Perfect Game | 53位 | 6/13 |
Prep Baseball Report | 81位 | 5/3 |
Azad Earl | 40位 | 7/2 |
Luke Wortman | 95位 | 6/20 |
高校時代は早くから傑出したパワーを披露するも、ドラフト直前に伸び悩み大した評価は得られず。
勢いに乗っていた地元のテネシー大学に進学。
Year | Age | Tm | Lg | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 20 | Tennessee | SEC | 29 | 66 | 17 | 2 | 0 | 7 | 18 | .304 | .379 | .518 | .897 |
2024 | 21 | Tennessee | SEC | 71 | 293 | 79 | 20 | 4 | 45 | 74 | .324 | .427 | .643 | 1.070 |
故障によってフレッシュマン・シーズンを全休、そしてソフォモア・シーズンを半休したものの、今シーズンはトップクラスのパフォーマンスを残し一躍ドラフト上位指名候補に。
1巡目指名獲得こそ厳しいとは言え、Comp ラウンドならワンチャンあります。
Hit | Power | Run | Arm | Field |
40 | 60 | 55 | 60 | 50 |
チームメイトのChristian MooreやBlake Burkeほどではないにしても、プラス級のGame PowerとRaw Powerを持ち、表面的な数字を上回る優れたコンタクトクオリティを披露。
Hard Hit%やxwOBAは最上級の数字で、特にFBに対しパワーを発揮している模様。
Sweet Spot%は高くありませんが、32°>LAサイドに振れているので楽観視して構わないかも。
ただ、フラットかつハイエフォートなスイングはコンタクト面についてリスクを抱え、今シーズンの71.0 Contact%は危険水準。
LHP相手に脆さを露呈する場面こそあるものの、平均以上の選球眼が助けに。
サマーリーグ(木製バット)での実績に欠ける点も懸念材料。
平均超のスピードとプラス(もしかすればダブルプラスかも)の強肩を兼ね備え、出場機会の約1/4をCFにて消化。
流石にプロレベルではRFに落ち着くかと思いますが、CFと見做すチームもゼロではないはず。
Can someone tell Dylan Dreiling that you don’t have to hit it through a stadium seat back for a home run to count? pic.twitter.com/CtNBjY9t6v
— Stephen Schoch (@bigdonkey47) February 18, 2024
Dylan Dreiling
ディラン・ドレイリング:21歳3ヶ月(2003年4月生)
180cm:L/L:テネシー大学:LF
Draft Prospect Rankings |
||
メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 73位 | 7/1 |
MLB.com | 72位 | 6/27 |
Joe Doyle | 61位 | 6/18 |
ESPN | 52位 | 5/8 |
Baseball Prospectus | 88位 | 4/11 |
The Athletic | 49位 | 5/22 |
Perfect Game | 98位 | 6/13 |
Prep Baseball Report | 31位 | 5/3 |
Azad Earl | 50位 | 7/2 |
Luke Wortman | 47位 | 6/20 |
高校時代はカンザス州最上級のトッププロスペクトと見做されるも、故障によってドラフト直前に評価が伸び悩み、Tearsと同じような流れでテネシー大学へ進学。
Year | Age | Tm | Lg | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 20 | Tennessee | SEC | 50 | 120 | 28 | 7 | 1 | 24 | 20 | .295 | .433 | .621 | 1.054 |
2024 | 21 | Tennessee | SEC | 71 | 303 | 84 | 23 | 4 | 53 | 62 | .342 | .459 | .715 | 1.174 |
1年目の昨シーズンはvs LHPのプラトーン要員として流動的な起用を受けながらも、優れたPlate Disciplineスタッツを残し、今シーズンにレギュラーへ定着。
課題だったLHPを克服すると共にパワーナンバーを大きく伸ばし、シーズンエンドにはCWS MVPに輝きました。
Tearsと比較してどちらを上位と見做すか意見が大きく分かれていますが、個人的にはTears>Dreiling。
Hit | Power | Run | Arm | Field |
45 | 55 | 50 | 40 | 45 |
クラウチング・スタンスによってゾーンを絞り、高いZ-Con%と20%を下回る優秀なChase%を活かしBBを慮産する待球型のヒッター。
Lower ZoneだけでなくUpper Zoneに対してもバットをスティープに送り出し、高いSweet Spot%を生み出すだけでなく、昨シーズンから今シーズンにかけて90th EVが102.7 mphから107.0 mphへ上昇するなど、Raw Powerが順調に成長。Max EVは115 mph。
サマーリーグへ参加していないため木製バットへの適応力に疑問が残りますが、SECとCWSにてハイレベルなピッチャーをクラッシュしているだけに、即戦力として期待したい存在です。
ただ、LF守備は一貫として評価が悪く、アームも平均未満。
守備走塁の期待値の差が、Tears>Dreilingと見做す理由です。
Kevin Bazzell
ケビン・バゼル:21歳4ヶ月(2003年3月生)
185cm:R/R:テキサス工科大学:C/3B
Draft Prospect Rankings |
||
メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 55位 | 7/1 |
MLB.com | 66位 | 6/27 |
Joe Doyle | 64位 | 6/18 |
ESPN | 68位 | 5/8 |
Baseball Prospectus | ー | 4/11 |
The Athletic | 33位 | 5/22 |
Perfect Game | 84位 | 6/13 |
Prep Baseball Report | 76位 | 5/3 |
Azad Earl | 86位 | 7/2 |
Luke Wortman | 73位 | 6/20 |
テキサス州高校球界屈指のキャッチャーとの評価を得て、ダラス・バプティスト大学へ進学。
しかし、ベースボール・シーズン開幕前にテキサス工科大学へ転校し、フレッシュマンシーズンを棒に振りました。
Year | Age | Tm | Lg | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 20 | Texas Tech | B12 | 63 | 306 | 87 | 10 | 2 | 45 | 32 | .348 | .453 | .572 | 1.025 |
2024 | 21 | Texas Tech | B12 | 49 | 217 | 57 | 6 | 4 | 22 | 22 | .307 | .401 | .473 | .874 |
昨シーズンは打者有利の本拠地をバックにカンファレンス上位の打撃成績を記録するも、今シーズンは序盤にウイルス感染症に苦しみパフォーマンス低下。
また、チーム状況により昨シーズンは3Bを守りましたが、今シーズンからキャッチャーに復帰しています。
Hit | Power | Run | Arm | Field |
45 | 40 | 50 | 55 | 40 |
全体的にスケールに欠けるプロスペクトですが、3Bでプレーしたことからも分かるように、キャッチャーにしてはアスレチックなプレーヤーで、平均レベルのスピードと平均超のアームは両ポジションだけでなくRF/LFでも活用可能。
89.5 Contact%・22.9 Chase%を記録したアプローチはNCAA上位の水準であり、90th EVも104.8 mphとそれほど悪くありません。
スイングがフラットなおかげで低弾道の傾向を示しているため、将来的に50グレード以上のGame Powerを期待できるとは思えませんが、ポジションの汎用性とアプローチの完成度の組み合わせは魅力的。
個人的には2巡目で消えると思いますよ。
‼️Chase Harlan (@ChaseHarlan_)‼️@cbeast High School 3hole hitter
2K approach here for the @MLBDraft prospect | @ClemsonBaseball commit
Works 0-2 count and catches this 1-2 FB up in the zone for a GR 2B.
Anchored back side, Harlan’s approach was smooth and easy. pic.twitter.com/5mTURYFQW4
— Next Level Prospects (@NextLVLProspect) May 14, 2024
Chase Harlan
チェイス・ハーラン:18歳0ヶ月(2006年7月生):R/R
190cm:セントラル・バックス・イーストHS(ペンシルバニア州):3B
Draft Prospect Rankings |
||
メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 117位 | 7/1 |
MLB.com | 112位 | 6/27 |
Joe Doyle | 66位 | 6/18 |
ESPN | 78位 | 5/8 |
Baseball Prospectus | ー | 4/11 |
The Athletic | ー | 5/22 |
Perfect Game | 91位 | 6/13 |
Prep Baseball Report | 66位 | 5/3 |
Azad Earl | ー | 7/2 |
Luke Wortman | 137位 | 6/20 |
恵まれたフィジカルから高校球界最高級のパワーを発揮するレイトライザー。
ショーケース・サーキットでは不安定なパフォーマンスが続いたようですが、地元リーグでは年を追うごとに順当に数字を伸ばしており、ドラフト直前に18歳の誕生日を迎える若いプレップだけに、トラックレコードの評価が難しいところ。
また、先月のMLB Draft Combineでは全体2位となる112.4 mph EVと全体トップの453.4 ftを叩き出し話題となりました。
クレムソン大学にコミット。
Hit | Power | Run | Arm | Field |
35 | 60 | 50 | 55 | 45 |
スイングが柔軟性に欠け、コンタクトスキルに難を抱えると評されていますが、昨シーズンから今シーズンにかけてメカニクスが良化し、上半身と下半身の連動性が向上。
それが単なるパワーアップだけでなくアプローチの向上とK%-BB%の良化にも寄与したと考えるべきかと。
WWBAでそこそこの結果を残しており、木製バットへのバレルフィールもある程度持ち合わせている印象。
60ヤード等のダッシュタイムやインゲームでのベース到達タイムにて平均超の数字を残していますが、フィジカルサイズを踏まえると将来的にフリンジ~平均レベルへ落ち着くと考えるのが自然かと。
3B守備の評価は決して高くなく、1Bコンバートのリスクを抱えます。
Garrett Shull is another Prep hitter that’s built to do damage as a pro. He’s still got a lot of things to work on like unlocking power from the right handed side but he can pull homers to right field. He’ll likely be a 1st baseman #ThisIsMyCrew pic.twitter.com/rPW00LCHQP
— Cønnør (@BernienChompz) July 5, 2024
Garrett Shull
ギャレット・シュル:19歳0ヶ月(2005年7月生)
185cm:S/R:エニッドHS(オクラホマ州):CF
Draft Prospect Rankings |
||
メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 53位 | 7/1 |
MLB.com | 76位 | 6/27 |
Joe Doyle | 85位 | 6/18 |
ESPN | 120位 | 5/8 |
Baseball Prospectus | ー | 4/11 |
The Athletic | 88位 | 5/22 |
Perfect Game | 139位 | 6/13 |
Prep Baseball Report | 80位 | 5/3 |
Azad Earl | 68位 | 7/2 |
Luke Wortman | 132位 | 6/20 |
昨年のショーケース・サーキットにて年下達を相手に好成績を記録。
Tyler Bellを抑え高校生No.1スイッチヒッターと見做す声もあります。
ただ、アーリーエントリーによって2026年ドラフトに参加可能ということもあり、コミット先であるオクラホマ州立大学への進学からプロ入りへ方向転換させるには、7ケタ級のボーナスが必要となりそうな雰囲気。
個人的にはNYYの2巡目(全体53位)に相応しい水準のプロスペクトだとは思いませんが、NYYが狙っているDante Noriとプロファイルが似通っているだけに、頭の片隅に入れておくべきかと。
Hit | Power | Run | Arm | Field |
40 | 45 | 50 | 45 | 40 |
RHBとしては、コンパクトなスイングを用いるコンタクト志向のバッター。
LHBとしては、よりスケールが大きなスイングによって、RHBを大きく上回るパワーを発揮。昨年のArea Code Gamesでは、木製バットを用いてコンスタントにEV 100 mph前後(Max 104 mph)の打球を放ちました。
19.0歳とは言え体の線がまだまだ細く、今後のビルドアップ等によってはパワーが平均レベルに達する可能性アリ。
スピードは至って平均レベルで、アームもフリンジレベル。
そのため、将来的なCFからLFへのコンバートが有力的で、1Bにエンドアップすると考えるエバリュエーターも。
各ツールの20-80グレードとプロスペクトバリューがニアリーイコールになっていないので、NYYからピックされた場合はもう少し精査したい。