MLB現役スター選手のキャリアエンド到達点予想 Part2


「予想」というよりは単なる「妄想」

今シーズン、GoldschmidtさんがHOF入りを揺るぎないものとし、BellingerさんがHOFルートへ舞い戻ることを切に願っています。



Nolan Arenado

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~200
34歳:通算 56.7 rWAR/50.6 fWAR/52.2 WAR2.0

年度他 WAR
2025 3.1
2026 2.1
2027 1.5
2025→引退 7.5~12.5
引退時通算 60.0~65.0

MVPの受賞経験こそありませんが、10度のGGと5度のPG受賞に加え、クアーズでの嵩増しによって通算安打数やHR数も良好なため、順当に行けばHOF入りの可能性〇。

ただ、昨シーズンは露骨にStatcastナンバーが低下するなど、今後の活躍については懐疑的な声も強く、Statcastをシステムに組み込んでいるTHE BAT Xは実際にかなり厳しめのプロジェクション(1.5 WAR)を与えています。

上振れすればGraig Nettles、下振れすればBuddy Bellって感じですかね?

Gerrit Cole

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~200
34歳:通算 43.3 rWAR/46.7 fWAR/46.2 WAR2.0

年度他 WAR
2025 2.5
2026 2.2
2027 1.5
2025→引退 7.0~15.0
引退時通算 52.0~60.0

32歳シーズン(2023年)終了時点の通算成績はVerlander(27位)やScherzer(42位)とほぼ互角であり、球界で最も頑丈なピッチャーであっただけにトップ100入りも視界に入っていたはずでが、昨シーズンの肩の故障によってブラックアウト。

とは言え、肩故障の慢性化やTJSなどのダウンスイングさえなければ、ライトなファンやメディアが拘る200勝&3000奪三振の大台をクリアする可能性も。(現在は通算153勝・2251奪三振)

順当に上表の通算成績に届けば、HOF入りして然るべきだと個人的には思いますし、結局のところは実際にそうなるでしょうけど、 そうなったらそうなったで、今回のCC Sabathia選出時のように「NYYでプレーしたから…」と見当違いの主張を行うファンが再び現れるでしょうね。

Corey Seager

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~200
31歳:通算 36.8 rWAR/37.1 fWAR/41.6 WAR2.0

年度他 WAR
2025 5.3
2026 4.3
2027 3.5
2025→引退 17.5~25.0
引退時通算 50.0~57.5

一般的なAging Curveの頂点である29歳前後においてトップクラスの打撃成績を残すも、故障によってMVPには届かなかったショートストップ…

約10年前のTroy TulowitzkiHanley Ramirezの姿が被ります。

前者は30歳、後者は31歳で急激な衰えを見せたわけですが、若干33歳で引退したKyle Seagerを兄に持つCoreyは果たして?

Jacob deGrom

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~250
36歳:通算 45.2 rWAR/45.7 fWAR/45.3 WAR2.0

年度他 WAR
2025 1.4
2026 1.1
2027 0.7
2025→引退 4.0~10.0
引退時通算 49.0~55.0

(ZiPS以外のプロジェクションも参考にしました。)

プロ入り後14シーズンで1716.2 IP止まりのピッチャーが、30代後半になって都合良く健康体を手にする訳もなく、残りキャリアで300~400 IP&10 WARを稼ぐことができれば御の字。

ただ、2020年シーズン短縮の影響を最も受けたピッチャーの1人でもあり、Coleと同様に上表の通算成績に到達すればHOF入りして然るべきだと存在かと。

Sandy Koufaxが現役を続けていれば、こんな感じだったのかもしれませんね。

Trea Turner

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~250
32歳:通算 36.3 rWAR/41.1 fWAR/37.1 WAR2.0

年度他 WAR
2025 4.4
2026 3.4
2027 2.6
2025→引退 14.0~19.0
引退時通算 52.0~57.0

プレーヤーバリューこそ優れているものの、キャリア序盤のスぺ体質によってオールドスタッツが積み上がっておらず、全体的にインパクトに欠ける通算成績。

プロジェクション・システム上では未だにAS級の成績が見込まれていますが、三十路を迎え持ち前の身体能力に陰りが見え始めており、他ポジションへのコンバートも刻一刻と近づいています。

そもそもレイシストなので、成績関係なくHOF入りさせるべきではないのかもしれません。

Marcus Semien

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~200
34歳:通算 45.8 rWAR/36.4 fWAR/40.3 WAR2.0

年度他 WAR
2025 4.4
2026 3.2
2027 2.3
2025→引退 12.5~17.5
引退時通算 52.5~57.5

単位出場機会当たりのパフォーマンスは他スタープレーヤーと比べ劣るものの、Miguel Tejadaばりの耐久性によってシーズンスタッツをゴリゴリに稼ぎ、TEXへの貢献度はCorey Seagerと同等かそれ以上。

ZiPSのプロジェクションは他と比べ少し楽観的な内容ですが、ここからCraig Biggioのようなキャリアを歩む雰囲気を感じます。

Zack Wheeler

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~250
35歳:通算 35.2 rWAR/37.7 fWAR/33.6 WAR2.0

年度他 WAR
2025 4.2
2026 3.3
2027 2.6
2025→引退 12.5~17.5
引退時通算 47.5~52.5

現時点では2020年代の球界のエース。

キャリアの推移はCurt Schillingに似通っており、上振れすればColedeGromをぶち抜き、1990年代以降生まれで最も偉大なピッチャーとしてキャリアを終える可能性も。

となれば、当然ながらHOFの名誉のディザーバーに。

というか、近年の積上指標の低水準化やMLB定着プロセスの変化を踏まえると、2010年代以降にデビューする先発ピッチャーのHOFラインは50 WAR辺りに設定すべきだと思うんですよね。

そうでもしないと、HOF入りするピッチャーなんてほとんど居なくなりますよ。

だって、通算50 WARへの道が現実味を帯びている20代のピッチャーってLogan Webbだけでしょ。

Alex Bregman

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 151~200
31歳:通算 39.6 rWAR/39.7 fWAR/42.2 WAR2.0

年度他 WAR
2025 3.9
2026 2.8
2027 2.1
2025→引退 12.5~17.5
引退時通算 52.5~57.5

何だかEvan Longoria臭もしない事はないですけど、バッティングスタイルがフェンウェイパークに打って付けのプレーヤーであり、Dustin PedroiaXander BogaertsのようにPF補正以上の恩恵を受けそうな予感。

ただ、Trea Turner以上にオールドスタッツの積み上げが低い。

タイトルの獲得経験やチ―ティング・スキャンダル、写り映えしないPS成績など付加価値に欠け、上表以上のWARを稼いだとしても、HOF入りは厳しそうな雰囲気。

Xander Bogaerts

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 200位以下
32歳:通算 40.8 rWAR/40.7 fWAR/37.3 WAR2.0

年度他 WAR
2025 3.0
2026 2.0
2027 1.5
2025→引退 8.0~12.0
引退時通算 48.0~52.0

昨シーズンの不器用な左肩骨折まで大きな故障経験が無く、通算成績はイメージ以上に良好。

大型契約をバックにのらりくらりと出場機会を稼ぎ、3000本安打とか案外達成しちゃうかも。

Aaron Nola

歴代ランキング :現在 ランク外 → 引退時 200位以下
32歳:通算 35.3 rWAR/36.4 fWAR/32.5 WAR2.0

年度他 WAR
2025 3.7
2026 3.0
2027 2.3
2025→引退 10.0~17.5
引退時通算 45.0~52.5

通算成績はZack Wheelerと互角ですが、年齢は3つも下。

ただ、Wheelerと対照的にCYAを狙えるような力は残っておらず、50パーセンタイル成績ではHOFに届かないか?

ここからWoody Williamsのようなキャリアを歩めれば…。