2025年ヤンキースの総括と雑感:4月編

Jazz Chisholm Jr. (Of the New York Yankees) Displays his New Drip!
byu/Sea_Series2564 inPiratefolk

Chisholmが身に着けているOne Pieceアイテムって、幾つかコピー商品が含まれていますよね。

不正球団に相応しいよなぁ。



野手

昨シーズン4月終了時点において、Aaron Judgeを除くチーム野手fWARは6.2 fWAR。

そして、今シーズンもJudge(3.2 fWAR!)を除けば6.2 fWAR。

つまり、Judgeのアップスイングによって大きな差が生まれているだけで、その他野手戦力全体のパフォーマンスには変化がありません。

Sotoが抜けれこれなら上出来か?)

何にせよ、Stantonが都合よく故障していなければ、Ben RiceがAAAでプレーしていたかと思うと吐き気がします。

指標名 3・4月中の合計 MLB全体順位
(月間)
シーズン合計
野手fWAR 9.4 1位
ーーー
平均得点 5.71 2位
ーーー
OPS .829 1位
ーーー
wRC+ 137 1位
ーーー
xwOBA .356 2位
ーーー

Oswald Peraza

MLB 1年目に規律あるアプローチを見せ、フリースインガーの汚名を返上するかと思いきや、翌年度以降は再び悪球へ手を出すようになり、特に今シーズンは酷い内容。

当然ながらO-Con%やコンタクトクオリティも悪化。

本来ならOswaldo Cabreraとプラトーン起用を行いたいところですが、現状としてCabreraのRHBと有意的な実力差はないように感じます。

限られた出場機会の中で結果を残さなけらばならない立場であることは重々承知していますが、何て言うか…、ルーキー時代の余裕みたいなものをもう一度見せてほしい。

Year Chase Rate
AAA MLB
2022 20.6 %
2023 33.4% 27.6 %
2024 26.0% 29.4 %
2025 34.9 %

Anthony Volpe

スイング改良によって着実にパワーアップを見せ、開幕初週にプルサイドへ2本のHRを放つなど見事なスタートダッシュを切ったものの、それ以降プルサイドへのBarrelはたった1本のみ。

その代わりショートポーチへフライを放ち、2.8 xHRに対し5 HRを記録しているとは言え、更なる成功にはPull Air%(昨季は10.9%、今季はここまで11.6%)の向上が必要不可欠に思えます。

ルーキーシーズンと比べ、昨シーズンからベース寄りに構えているのですが、外角球をフェンス間際に持って行けるようなパワーを身に着けた今なら、再びベースから離れた構えるのも1つの手かもしれません。

まあ、トルピードバットへ変更した意図と錯誤するかもしれませんけど。

Pablo Reyes

Jon Bertiへの$2Mをケチった結果がこの有様です。

Trent Grisham

待球型アプローチによってディープカウントを迎えることが多いバッターであり、昨シーズンはその傾向が極端に

しかしながら、今シーズンは早い段階の打者有利カウントやイーブンカウントでフルスイングを行う機会が増え、それがコンタクトクオリティの向上に直結しています。

球速があるピッチ(FB、CT、高速CH)以外はあまり捉えられていないので、そろそろ対戦相手も彼へのアプローチに修正を加えるかと思いますが…。

Year Bat Speed (mph)
投手有利
カウント
イーブン
カウント
打者有利
カウント
2023 70.0 70.5 71.3
2024 69.7 70.4 71.2
2025 70.1 71.4 72.3

Caleb Durbin

Jose Altuve 2.0“(according to Yankasu)がFuture HOFerとしてのキャリアをスタート。

何にせよ、Willy Adamesを約0.5 WARも上回っているので、ミルウォーカーは幸せなんじゃないですか、たぶん。


投手

昨シーズンの3・4月と同様の成績ですが、SPローテが好調かつブルペンが不調だった昨シーズンとは真逆の状況。

5日に1度はCarlos Carrascoのピッチングを見る必要があるとか勘弁してほしい。

指標名 3・4月中の合計 MLB全体順位
(月間)
シーズン合計
投手fWAR 3.2 13位
ーーー
ERA 3.72 11位
ーーー
FIP 3.81 14位
ーーー
xwOBA .312 8位
ーーー
SIERA 3.76 14位
ーーー

Clarke Schmidt

STで指摘したメカニクスとピッチの変更は開幕後も継続。

今のところはSWとKCが大きな威力を発揮していますが、投球頻度をかなり減らしたSIが集中的に打ち込まれ好投には繋がらず。

ただ、SIはリリースポイントがバラついているので、その点が安定するに連れて幾分かマシにはなるでしょうね

Ryan Yarbrough

昨シーズンのNYYがMarcus StromanMichael Tonkinに施した、軟球派ピッチャーにO-Zoneへ投球を集めさせ、Wells(とTrevino)のフレーミングでゴリ押しするピッチングアプローチが、今シーズンはYarbroughに炸裂。

文字通り騙し騙しのピッチングなので、長くは通用しないはずですが、$2Mの元は取れたはず。

Tim Hill

昨シーズンから更にサブマリン化が進むと共に、70%弱だったSIの投球割合が80%をオーバー。

特にアプローチの選択肢が限られる投手不利のカウントでは1球たりともSI以外を投げておらず、ワンピッチ・ピッチャーと呼んでも過言ではありません。

また、対戦打者のR/L関係なくアームサイド低めにSIを集めており、最早ピッチングに工夫もクソもありません。

その結果として、GB%はMLB全体トップの82.6%を記録しており、代わりにHH%は大きく悪化。

まあ、現時点ではポジティブな結果が生まれていますし、IFに好守のプレーヤーを並べているNYYだからこそ出来る芸当かもしれません。

Yoendrys Gomez

STでは好調だったのですが、開幕からメカニクスを崩しポンコツ化。(そもそもST終盤ですでに異常を来していたかもしれない。)

早々にDFAを受け、ウェーバーからLADがクレーム。