ドラフトまで2ヶ月を切り上位指名候補の評価がある程度固まってきました。
そういった中、各媒体やエバリュエーターによるドラフトプロスペクトのスカウティングレポートにおいて「将来○○HRが期待される」だとか「先発〇番手になり得る」だとか目にしますよね。
他に「○○を彷彿させる」とのMLBプレーヤーとのコンペパリソン(以下”コンプ”)もあるあるです。
でもあれってなんか感覚的な話ばかりで、結局のところ如何なる程度のアウトカムを期待すればよいのかよく分かりませんよね。
ということで、今回は「2026年MLBドラフト上位指名候補のエバリュエーション」と題しドラフトプロスペクト上位10人について見込むべき将来像(アウトカム)を示すとともに、その比較対象として既存のMLBプレーヤーを挙げたいと思います。
その方法論については後述の通りで、示すのは3段階のアウトカム。
1つ目は順当に成長した場合の将来像=50th %ileのアウトカム。
2つ目はアップサイドに振れた場合の将来像=75th %ileのアウトカム。
私はプロスペクトのシーリング(天井)なるものを90~95th %ileのアウトカムと見做しています。
よって3つ目は大きくアップサイドに振れ天井に達した場合の将来像=95th %ileのアウトカム。
また、ドラフトプロスペクトの評価は各媒体等によって異なりますが、客観性を期すため大手媒体(BA、MLB Pipline、ESPN等)のドラフトプロスペクトランキングにおける平均順位を基準に対象とする上位10人とそのランクを決定しました。
ただし、ほぼ同じような平均順位で有意差がない場合は、私の独断と偏見で勝手に順位を入れ替えています。
目次
1. Roch Cholowsky
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 60 | 55 | 50 | 60 | 60 |
今年は疎か過去10年のスパンで見ても最上級のティアに属するドラフトプロスペクト…のはず。
抜けた強みがないツールセット、近年レベルの低下が目立つBig 10所属、強豪校相手のイマイチな成績、プロジェクションの余地が少ないフィジカル、繰り返されるメカニクスの微調整…ext
細かなケチを付け始めればキリがありませんが、取り敢えずは世間のBuzzが正しいと仮定して話を進めます。
1-1クラスを確実視される存在ですから、60 FVの評価が適当。
115 wRC+程度のバッティングとプラスの守備を見せる4.0 WAR/150 GクラスのSSが50th %ileのアウトカムであると考えており、コンプとしてはWilly Adamesがフィットするかと。
ただ、歴代の全体No.1指名を並べてみると、50th %ileは通算15 WAR程度のプレーヤー(例:Jeff King、Phil Nevin)
通算成績ベースで見れば、Adamesは過大評価のコンプですね。
75th %ileのアウトカムはAdamesを攻守にスケールアップした5.0~5.5 WAR/150 Gクラスのプレーヤーといった印象で、Troy Tulowitzki(ただし守備力はUZR値の水準を正とする)がそのイメージに合致。
ちなみに、歴代全体No.1指名プレーヤーの75th %ileは通算35 WAR程度。Tulowitzkiと大差ない水準。
また、このクラスのプロスペクトの95th %ileとなるとピッタリ合致するコンプを設定するのは困難ですが、”健康体のCarlos Correa“のようなリーグ90th %ile級のバッティング成績とGG級の守備成績を残すダイナミックなSSが想定されます。
だって歴代全体No.1指名プレーヤーの95th %ileはHOFerですからね。かなりの水準を見込んでも問題ないはずです。
50th %ile — Willy Adames
75th %ile — Troy Tulowitzki(*守備力はUZRが正)
95th %ile — Carlos Correa(*健康体の)
2. Grady Emerson
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 60 | 50 | 55 | 60 | 50 |
何年も前から2026年クラス最上位指名候補と見做されており、走攻守でスキのないスキルセットとツールセット、長年にわたりショーケースサーキットや国際戦で培ったトラックレコード、今シーズンの地元での大活躍、そしてオプティミスティックなプロジェクションを与えざるを得ないフィジカルとアスレティシズム…。
所属校がDivision IIに属することやハイスピードピッチに対する微妙なスタッツなど不安材料は無きにしも非ずですが、ここまでプロレベルで通用しない姿が想像しづらい高校生は稀。
Cholowskyと共に60 FVのティアに属するプロスペクトと私は見做していますが、一般的な評価をベースに考えるとCholowskyは60 FVのハイエンド、Emersonは60 FVのローエンドといった印象で、期待値には有意差があるかと。(私は世間ほど2人の間に差があるとは思っていません。)
そういうわけで50th %ileのアウトカムはDidi Gregoriusのような平均レベルの守備走塁と105~110 wRC+のバッティングを兼ね備えたSS。
Gregoriusの他にStephen Drewも近しい存在かと。
ただ、歴代全体2位指名プレーヤーの50th %ileは通算10 WAR程度。通算15 WARクラスのGregoriusやDrewは通算成績ベースで見れば少し過剰。
75th %ileのアウトカムは、「キャリアの早い段階からMLBで結果を残し、ピーク時には115~120 wRC+のバッティングとAvgオーバーの守備走塁によって4.0~4.5 WAR/150 Gを記録するとともにASに複数回選出されるようなプレーヤー」といった具合で、Edgar Renteriaがそのイメージにフィットするかと。
また、上記は比較的バッティングの上振れにウェイトを置いた形となっており、逆に守備走塁へウェイトを置くならば、Colt Emersonに対するZiPSのLong Projectionの結果がピッタリの印象。
つまり、Grady Emersonの75th %ileの姿の1つがColt Emersonです。
ちなみに、歴代全体2位指名プレーヤーの75th %ileは通算20 WAR程度(例:Joe Carter)
LHBの大型高校生SSということから大抵の場合はCorey SeagerやGunnar Hendersonが比較対象として挙げられていますが、彼のシーリングにSeagerやHendersonを当てはめるのはハッキリ言って過大評価。
実際のシーリング(95th %ile)はレフトサイドを守りながらトップクラスの出塁能力とプラス級のパワー&ベースランによってピーク時に5.0~6.0 WAR/150 Gを残すショートストップが適当かと。
よって、私はToby Harrahを当てはめたいと思います。
50th %ile — Didi Gregorius
75th %ile — Edgar Renteria
95th %ile — Toby Harrah
3. Vahn Lackey
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 55 | 50 | 50 | 70 | 50 |
大学進学後に右肩上がりの成長を見せ、一気にトップティアへ到達した万能型キャッチャー
キャッチャー離れしたアスレティシズムを誇り、昨年まではコンスタントに3Bもプレー。
キャッチングプロスペクトは思いのほかバッティングが上振れした場合、それを活かすため他ポジションへのコンバートを模索した結果、1Bや拙守の3B/RF/LFとしてエンドアップする場合が多く、折角バッティングが伸びたのにディフェンシブバリューが急落して何のこっちゃ…みたいなパターン(例:Kyle Schwarber)が多々見受けられるのですが、ライフルアームを武器に3B/RF/LFを卒なくこなすであろうLackeyならばその心配はありません。
まあ、良くも悪くも多くの点でHenry Davisが重なります。
Cholowsky/Emersonから格が下がる印象で、並みの55 FVプロスペクトといった感じ。
50th %ileはGabriel Moreno辺りかなと。
キャッチャー離れした身体能力とダブルプラスのスローイングの組み合わせを踏まえるとBenito Santiagoがベストフィットするかもしれませんが、いくらピーク成績が大したことなくともAS常連だったスターレシーバーを全体3位指名如きの50th %ileのコンプに用いるのは流石にどうかと。
そして、走攻守でMorenoを少しスケールアップした感じの成績を残し身体能力と強肩を兼ね備えていたTerry Steinbachが75th %ile。
95th %ileはWilliam Contrerasクラス。
最初はLackeyと同じくアスレチックでスローイングが優秀なJ.T. Realmutoが頭に浮かびましたが、Realmutoは96~98th %ileだと思います。
50th %ile — Gabriel Moreno
75th %ile — Terry Steinbach
95th %ile — William Contreras
4. Jackson Flora
| FB | SL | SW | CH | Cmd |
| 70 | 60 | 50 | 45 | 50 |
Mid-MajorのBig West Conferenceで無双。
一級品のFFとプラスSLのワンツーコンボを評価されているものの、個人的にはSWとCHのアップサイドに魅力を感じています。
コントロールに苦労せず好成績を残しているおかげで即戦力ピッチャーのように見えますが、Trevor BauerタイプというよりはGerrit Coleタイプといった印象で、プロスペクトとしてのティアは55 FVのローエンド。
50th %ileのアウトカムは、95~100 FIP-/ERA-の失点阻止能力を発揮し、フルシーズン投げ切れば2.5 WAR程度を稼ぐようなSPローテ3番手。
よってコンプはBrandon Morrow。
75th %ileは85~90 FIP-/ERA-、フルシーズン3.0~3.5 WARクラスのローテ2番手ピッチャー。
このコンプはスグに思い付きました。Jon Grayです。
あとはJeff Samardzijaも頭に浮かびましたね。
95th %ileのコンプも簡単です。Dylan Cease。
50th %ile — Brandon Morrow
75th %ile — Jon Gray
95th %ile — Dylan Cease
5. Jacob Lombard
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 40 | 60 | 65 | 55 | 55 |
間違いなく2026年クラスで最も大きなポーラライズを生み出しているハイリスクハイリターン案件。
2026年クラス最上級の高校生プロスペクトとして何年も前からGrady Emersonと肩を並べてきましたが、実際はショーケースサーキットにおいて長らくクソみたいなバットコントロールを披露しており、例えば昨年は75 Z-Con%・63 Contactの低水準。
しかしながら、今年は地元リーグ(フロリダ州の3Aクラス)で大きな成長と優れたパフォーマンスを披露したことにより、スカウト達から上々のフィードバックを集めているようで、懐疑的な声に頭を悩ませていたエバリュエーター達を更なるカオスの世界に引きずり込んでいます。
ただ、(3Aクラスと言えどもフロリダのマイアミエリアなので)対戦相手の質はそこそこ高いはずですが、今月に開幕した州選手権トーナメント(つまり3Aの強豪校との対戦)にて大きくパフォーマンスを落としており、決して順調というわけでもない雰囲気。
そもそも、サマー/フォールリーグで躓くどころか大転びしていた時点で論外と見做す人間も少なくないでしょう。
まあ、コンタクトスキルに難があるだけでアスレティシズムとフィジカルに限ればBobby Witt/Konnor Griffinクラスのエリートアスリート。
もしもその驚異的な身体能力を堪能したければ、2歳年上の兄であるGeorge Lombard Jr.との合同トレーニング映像をご覧になってください。プロレベルで身体能力上位であるはずの兄貴が年下に見える程です。
他にもショーケースで全米の高校球界のトッププレーヤーと共に守備練習を行う映像もおススメ。素人目に見ても1人だけバネが違う。
実は平均順位は6~8番手だったのですが、私の偏見と独断で5番手まで引き上げました。
プロスペクトとしてのティアを55 FVのフリンジと考えていて、言うまでもなくアウトカムの標準偏差は上位指名候補の中で最大。
裏を返せば順当に成長した場合の将来像はかなり劣っており、全体1位指名→長期間に亘る低迷を経てキャリア中盤に一瞬の輝きを見せたTim Beckhamが50th %ile。
75th %ileですら上振れ幅は限られているはずで、高く見積もってもPaul DeJong(ただし守備力はFRV値の水準を正とする)やブレイク前のJavier Baezがコンプになるかと。(実際は少し下のプレーヤーが75th %ileだと思いますが、いい塩梅のコンプが思い付きませんでした。)
そして、95th %ileは一気に跳ね上がることになりますが、75th %ileのようにSSというポジションの中でLombardのツールセットとスケール感にフィットするプレーヤーが見当たらなかったため、お隣のポジションからMatt Williamsをピックアップしたいと思います。
Williamsも上位指名(全体3位)のフィジカルアスリートで、キャリア序盤はSSを務めていましたから、我ながらに意外といい線いってるかと。
ちなみに、親父のGeorge Lombard Sr.は1999年のBaseball America Top 100で26位にランクイン。兄のGeorge Lombard Jr.は現在13位。
50th %ile — Tim Beckham
75th %ile — Paul DeJong(*守備力はFRVが正)
95th %ile — Matt Williams
6. Eric Booth Jr.
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 50 | 40 | 70 | 45 | 55 |
本来ならアメフト部でランニングバックとして活躍するはずだったアスリートが、何を血迷ったか下らない玉打ちの世界に迷い込んでしまった感じ。
シルエットは若手時代のTonny Gwynnを彷彿させ、スリムだった頃の彼と同じく優れたスピードと高いポテンシャルを秘めた守備力を兼ね備えています。
ただ、イレギュラーなスイングメカニクスが多くのスカウトを困惑させているようで、リードオフを務めるような待球型にコンタクトヒッター、それとも中軸を務めることができるようなランプロデューサーに成長するか、そんな根本的な話からすでに意見が分かれていて、Jacob Lombardとはベクトルが異なる素材型。
とりあえず50th %ileのアウトカムはGregor Blanco。
(BlancoはCFのポジションでは珍しく走攻守の全てで中途半端な平均的レギュラープレーヤーであるため、こういったコンプを行う際は非常に便利。)
75th %ileのコンプはイージーな作業でした。Trent Grisham。キャリア序盤は俊足だったからね。
ちなみに、歴代全体6位指名プレーヤーの75th %ileは通算10 WAR程度しかありません(例:Rocco Baldelli)
95th %ileについて最初はCharlie Blackmonが頭に浮かんだのですが、Michael Harris ⅡやCedric Mullinsの方が適当かもしれません。
誰にせよ4.0~4.5 WAR/150 GのスピーディーなCFが95th %ileのアウトカムに相応しいでしょう。
50th %ile — Gregor Blanco
75th %ile — Trent Grisham
95th %ile — Michael Harris Ⅱ or Cedric Mullins
7. Drew Burress
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 50 | 50 | 55 | 60 | 45 |
スピーディーかつ小柄なCFながらもMax 114 mph EVを計測する体格離れしたパワーを誇り、3番バッターとしてVahn Lackeyと共に全米最強Georgia Tech打線のクリーンアップを形成。
Golden Spikes Awardのセミファイナリストに選ばれたFreshmanシーズンの終了時点では2026年1-1最有力候補と見做されており、Cholowskyに差を付けられてもののパフォーマーは高水準で安定。
今シーズンはシーズンが進むにつれて成績を伸ばしており、NCAAプレーオフでやらかさない限り1巡目位指名は固い。
50th %ileのアウトカムは健康体のJake Meyers。
75th %ileはMeyersよりパワフルなCF=Cody Ross。
ただ、全体6位以下まで来ると各順位における歴代指名プレーヤーの50th %ileはリプレイスメントレベル以下となります。つまり、半数以上はMLBで戦力となりません。
そのため、50th %ileのアウトカムにGregor BlancoやJake Meyersの名を挙げるのは相当な過大評価かもしれませんね。
95th %ileはSDP時代のMark Kotsay辺りでしょう。
50th %ile — Jake Meyers
75th %ile — Cody Ross
95th %ile — Mark Kotsay
8. Chris Hacopian
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 60 | 45 | 45 | 40 | 40 |
Jarren AdvinculaクラスのコンタクトスキルとSub-20% Chase%の選球眼、そして115 mph近いMax EVを計測するRaw Powerを兼ね備える稀有なバッター。
Big TenのMarylandで2年間好成績を残した後、SECのTexas A&Mへ転校。
同校ではパフォーマンスが低迷していますが、ハイレベルなカンファレンスに適応できていないだけなのか、それとも単に背中の故障が原因なのかは不明。
私が見た数試合が悪かっただけかもしれませんけど、ボディアクションがぎこちなく瞬発力に欠ける2B守備はレンジに制限が。
スローイングアクションも柔軟性を欠いており、順当に行くとプロレベルではLFをメインに守りながらRF/2B/3Bでも起用を受けるUTフィールダーに落ち着くのではないでしょうか。
先述したような出塁能力とパワーを兼ね備えたバッターはMLBでも稀なためコンプが難しかったのですが、50th %ileのアウトカムは守備が足枷となって高いバリューを生み出せないようなプレーヤーが相応しいかと思い、少し極端ですけどJurickson Profarをピック。
75th %ileは守備力の上振れを想定して同じくコンタクトヒッターのOmar Infante。
95th %ileはProfarのバッティングとInfanteのUTフィールディングを兼ね備えたBrendan Donovanが相応しいかと。
50th %ile — Jurickson Profar
75th %ile — Omar Infante
95th %ile — Brendan Donovan
9. Sawyer Strosnider
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 45 | 60 | 55 | 60 | 45 |
高校時代はトップクラスのアスレティシズムを武器とするハイシーリング型のアスリートプレーヤーでしたが、Texas Christian Univ.ではルーキーシーズンから結果を残しBig 12の Freshman of the Yearに。
粗削りなスイングながらも優れたコンタクトスタッツを残しており、今シーズンはK-BB%を大きく向上させていますが、バットコントロールや選球眼が成長したというよりはアグレッシブなアプローチを控えただけといった印象で、5月頭のOklahoma State戦で1試合4三振を喫するなどパフォーマンスは不安定。(昨年の肩の手術が影響している可能性も。)
まあ、アーリーエントリーによってアベイラブルなだけでまだSophomoreですから、ここまで取り上げてきたNCAAプレーヤーのように成績を注視する必要はないのかも。
ただ、アップサイドが非常に魅力的であるとはいえ、2026年クラスで一番のお気に入りがTyler Bellである私としては、同じくアーリーエントリー組で肩に故障を抱えているBellとStrosniderの間に差が生まれている点は納得いきません。
実績抜群のDrew Burressより50th %ileのアウトカムが劣っていることは間違いなく、Mike Tauchmanのようなプラトーン色が強い便利屋OFがフィットするかと。
75th %ileはJoc Pederson。
95th %ileはVon HayesやBryan Reynoldsも候補となったのですが、Bobby Higginsonが最適解でしょう。
50th %ile — Mike Tauchman
75th %ile — Joc Pederson
95th %ile — Bobby Higginson
10. Justin Lebron
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 40 | 50 | 60 | 60 | 60 |
ハッキリ言って私はCholowsky、Lackey、Flora、Burress、Hacopian、StrosniderのNCAAプレーヤー全員が好みではありませんし、別に誰も応援していません。
そして、最後に取り上げるJustin Lebronも同じです。
(HSプレーヤーについても、今回のTop 10入り3人の中で気に入っているのはJacob Lombardのみ。)
不安定なアプローチ、露骨なまでのvs. FBと⇔vs. 変化球の成績乖離、不安定なハンドリングとスローイング、時折露呈する稚拙なプレーIQ、そして地雷臭がプンプン香るSEC所属校相手の打撃成績。
フィールディングにおいてBobby Witt Jr.やMasyn Winnですら不可能かと思わせるようなハイライトプレーを見せるなど、最高にエキサイティングなプレーヤーであることは確かですが、余りにもレッドフラッグが多すぎます。
Top 10でピックするにはリスキーにも程があると思いますが、世間で評価されているのだから仕方ありません。
(ちなみに、Yankee Stadiumが位置するニューヨーク市ブロンクスで幼少期を過ごしました。)
50th %ileのアウトカムは大したことないはずで、Jorge Mateo辺りかなと。
75th %ileはバッティングのアップサイドを想定してAdalberto Mondesi。
95th %ileはGGクラスのSSになってくるかと思うのでAlexei Ramirez。
付け加えると、99th %ileがJeremy Penaのイメージ。
(結局のところMiLBでコケて”Justin Bronny”と馬鹿にされるんじゃないですか?)
50th %ile — Jorge Mateo
75th %ile — Adalberto Mondesi
95th %ile — Alexei Ramirez
アウトカムの設定とコンプの方法について
基本的に私はトッププロスペクトの評価をFutuer Valueの20-80スケールに当て嵌めて、プロスペクトの「キャリアのピークにおける3ヵ年平均成績(WAR)」の期待値を見込んでいます。
つまり、私が当ブログで示しているトッププロスペクトのバリューやアウトカムの予想は「キャリアのピーク3年間にどの程度の成績(WAR)を残すか」を意味しています。
Eric LongenhagenとKiley McDanielは「Future Value is a grade on the 20-80 scale that maps to anticipated annual WAR production during the player’s first six years of service.」としていますが、「Future Value: The Battle for Baseball’s Soul and How Teams Will Find the Next Superstar」を読む限り余り特段ロジカルなアプローチではなく、現実として実態とは見合っていません。
私が調べた限りではMLBプレーヤーの3ヵ年平均成績の分布が20-80スケールとある程度合致していたため、上述の手法を採用しています。
(ただし、3ヵ年平均成績を用いるため、大部分のプレーヤーがレギュラー未満に留まる40~45 FV以下には適用できない。)
ドラフトプロスペクトはプロ入り後にMLBのプロスペクトランキングへ追加されるわけですが、その際のランク先のティアや順位を基準にドラフトプロスペクトのティア(FV)と3ヵ年平均成績(WAR)の期待値を設定し、その上で今回はその3ヵ年平均成績に合致する現役又は過去のMLBプレーヤーを比較対象としてピックアップした形となります。
また、成績の期待値があればそこから成績分布の予測を逆算的に行うことも可能なわけで、50th・70th・95th %ileのアウトカムも3ヵ年平均成績の期待値から導き出しました。
そのバラツキはプロスペクトによって異なりますが、各ドラフトプロスペクトに対してバラツキをどの程度スプレッドするかシュリンクするかは、正直なところ私の感覚で決めています。そこに明確な統計的根拠はありません。
もちろん単純に成績を比較するのではなく、出来るだけポジションやプレースタイルが合致するように比較対象を検討しています。
備考(反省)
何度か各順位の歴代指名プレーヤーの実績について触れましたが、通算成績(WAR)を基準にすると自分が想定したアウトカムと歴代の実績に乖離があることは事実です。
私の設定したアウトカム→実際のアウトカムを単純比較すると大体は50th %ile→67th %ile、75th %ile→85th %ile(、95th %ileに大きな乖離はなし)といった感じ。
そのため、私が①単に球界全体のプロスペクトの期待値(の総計)を過剰に見積もっている又は②ドラフト候補生をMLBのプロスペクトランキングに当て嵌めるにあたってドラフト候補生を過大評価しているのどちらか(又はその両方)をやらかしている可能性があります。
Tom TangoやCraig Edwardsが算出していたドラフトピックの余剰価値やBen Clemensの統計を参考にすべきかもしれません。
とにかく今後はここら辺の精査が必要ですね。
コメント
いつも読み応えのあるブログをありがとうございます。気になったのですが
Roch Cholowskyを、疎か過去10年のスパンで見ても最上級のティアに属するドラフトプロスペクト…のはず。
取り敢えずは世間のBuzzが正しいと仮定して話を進めます。
とすると、歴代の全体No.1指名の平均と比較したらズレが生じませんか?
いつも読み応えあるブログをありがとうございます。気になったのですが
Roch Cholowskyを疎か過去10年のスパンで見ても最上級のティアに属するドラフトプロスペクト…のはず。
取り敢えずは世間のBuzzが正しいと仮定して話を進めます。
とすると、歴代の全体No.1指名の平均と比較したらズレが生じませんか?
それについては考えましたが、Cholowskyクラスに絞るとサンプルサイズが小さすぎるので、あまり意味がないかと。
とは言えども折角ですし調べてみました。
Rutschmanより前にCholowskyクラス又はそれ以上の評価を受けた1-1プレーヤー10人(5年に1人のイメージ)をピックアップした結果、50 %ileは26.5 rWAR、75 %ileはBryce Harperに。
J.D. Drew、Todd Van Poppel、Mark PriorのようにCholowskyクラスながらも1-1とはならなかったトッププロスペクトが存在しますから、そこら辺も含めると結果は異なるかもしれません、
(念のため言っておきますが、50 %ileなので平均ではなく中央値です。)
調べて頂きありがとうございました。
もう少しだけサンプルサイズを広げたらかなりいい線だと個人的には感じました。
ちなみに95th %ileというのは仮に40回育成したとして2番目に上手く育った時という認識であっていますか?
もしあっているとしたら、Grady Emersonの将来像がSeagerやHendersonを当てはめるのが過大評価とは到底思えないのですが、自分の感覚がアホなのでしょうか?
(感覚的に95th %ileはかなり頑丈にしたSeagerぐらいのイメージ)
2nd of 40で合っています。
ただ、私が以前に計算した限りでは、Emersonクラスのプロスペクトの95th %ileにそれほどのトッププレーヤーを設定すると、プロスペクト全体の期待値の総計やデプスがMLBのものと釣り合わなくなります。
私と現在のFGではFVの各ティアの設定人数が異なりますけど、1年前のBen Clemensの記事が参考になるかと思います。
記事読んだところ、トップクラスはサンプルサイズが小さすぎるからざっくりやるしかないと認識しました。(正しいかの自信は一切ありません)
聞いてばかりで申し訳なく思っていますが、
ウィットJr.、大谷、ジャッジ、Jソトはプロスペクト時代から考えて何th %ileにあたりますか?
Judgeは99.9th超(というか算出不能)。
Sotoも99thを上回ったと思いますが、プロスペクト評価が醸成される前にMLBデビューしてしまったので、JudgeやWittとは立場が異なります。
Wittはドラフト時点から見れば99th超です。No.1プロスペクトと評された時点が基準なら99th程度かもしれません。
感覚で答えているので、エビデンスはありません。だから正しい自信もありません。
感覚との違いの正体が分かったような気がしました。何度もすみませんでした。ありがとうございました。