今日、ヤンキースがオリオールズとのトレードでクローザーのザック・ブリットンを獲得。対価として3人の投手プロスペクトを放出しました。
ヤンキース
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オリオールズ
ディロン・テイト(AA)
ジョシュ・ロジャース(AAA)
コディ・キャロル(AAA)
ブリットンは2016年に防御率0.54を残しサイヤング賞候補にも挙がりましたが、2017年は左腕のケガに悩まされ2度のDL入り。成績も低調なものに終わっていました。
2018年シーズン限りでFAとなるため注目されていましたが、2017年の12月にアキレス健を断裂。全治6か月と診断されMLB復帰は先月の12日でした。復帰後は球速が2マイルほど低下して一時期には防御率が7点台に。しかし、この約1か月間は球速が戻り8試合連続無失点を記録していました。
チャップマンが左膝に問題を抱えておりこの10日間で登板は1試合のみ。しかも、その試合ではフォーシームの平均球速がたったの97マイルで、5人のランナーを出し一つのアウトも取れず3失点。全19球中でストライクはたったの3球のみ。いつDL入りしてもおかしくない状態だと考えられます。
まあブリットンが現状のヤンキースで何回を担当するか分かりませんし、チャップマンがDL入りしてもクローザー経験有りのロバートソンがいるので誰がクローザーになるかも全く分かりません。結局何にも分かっていません。
とりあえず、ヤンキースの現リリーフ陣は以下の通りになります。(カッコ内は防御率。)
アロルディス・チャップマン(2.03)
デビッド・ロバートソン(3.05)
ザック・ブリットン(3.45)
デリン・ベタンセス(2.55)
チャド・グリーン(2.63)
アダム・ウォーレン(2.39)
ジョナサン・ホルダー(1.76)
A.J・コール(0.87)
ちなみに、ヤンキースのリリーフ・チーム成績はMLB全体でNo.1ですが、先発の成績はMLB全体で15位前後。グレイがポンコツでロアイシガは肩を故障、ヘルマンはAAAに降格してその代わりにルイス・セッサがローテーションに入るという壊滅的な状況。
リリーフを補強している暇と有望株があるなら先発を獲るべきじゃないんですかね。まだトレードデッドラインは1週間も残っていますけど・・・。
ディロン・テイトとコディ・キャロルの選手紹介は以下のリンク(名前)で詳しく書いてるのでぜひ見てください。
ジョシュ・ロジャースはヤンキースの中で大体50番目ぐらいのプロスペクト。90マイル前後の速球とスライダー、チェンジアップ、カーブを投げ分ける技巧派左腕で、タイプとしてはジャイアンツのタイ・ブラッチのような投手です。今シーズンはAAAでプレーしていますが、いたって平均的な投球内容。典型的なAAAAレベルの先発投手ではないかと思います。
客観的に見ればブリットンの対価としては可もなく不可もないメンバーだと思いますが、私はヤンキース傘下の投手で一番コディ・キャロルのことが好きだったので非常に残念です。