アメリカ大学スポーツと各プロスポーツの収益比較

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上の記事はUSA Todayが2016-17年シーズンのディビジョンⅠに所属する約350校のうち230校（主な大学はほとんど含まれる）のチーム収益／支出について調べたもの。

表のTotal Revenueは各大学がスポーツ活動において得た収益の総額ですが、Total Allocatedは大学の学費や基金から賄われたもの。つまり、「Total RevenueーTotal Allocated」が営業収益みたいなものになります（以下Oprating Revenueと表記）。

また、各大学名をクリックすると収益と支出の詳しい内訳が表示されます。

Ticket sales（チケットセールス）：一般的な入場料収入

Contributions（寄付）：個人、企業、財団などから受けた寄付の総額。

Rights/Licensing（ライセンス料）：1ページ目で述べたNCAA&カンファレンスからの分配金に加えてスポンサー料やライセンス料、売店、グッズ販売からの収益の総額。

下の表がトップ10校

大学アメフトの名門校テキサス大学がトップのOprating Revenue・2億1500万ドルを記録。sさらに、30校が1大台の1億ドル以上、53校が5000万ドル以上を記録するなど日本では考えられないレベル。ちなみに、日本のスポーツチームで営業収益が5000万ドル（約55億円）を超えているのはプロ野球12球団とJリーグ（2017年）の浦和レッズのみ。（スポーツチームではありませんが大相撲が約100億円、新日本プロレスが49億円）

あとは海外のプロスポーツリーグに所属するチームとも比較してみましょう。

（MLB、NBA、NFL、NHLはForbesのもの。ただ、Forbesの収益計算ではスタジアム関連負債の返済額や収入分配制度によるプラマイは収益から差し引かれています。またチームが所有するテレビ局や他会社の株式収入も除外。）

MLB

（2017年）

NFL

（2016－17年シーズン）

NBA

（2016－17年シーズン）

NHL

（2017－18年シーズン）

プレミアリーグ

（2016－17年シーズン）

（1ポンド＝1.30ドルとして計算）

2017－18年シーズンではマンチェスターユナイテッドは7億6600万ドル、マンチェスターシティは6億5400万ドルを記録。

その他主要サッカーチーム

（1ユーロ＝1.15ドルとして計算）

2017ー18年シーズンにおいてプロサッカーチームの中で年間収益2億ドル以上を記録したのは全22チーム。3億ドル以上は14チーム、4億ドル以上は11チームとなっています。

このように世界のプロスポーツリーグと比較してみるとアメリカ大学スポーツの収益トップ校は、流石にNFLとは比べ物にならないもののMLBやNBAの下位チーム、NHLの上位チームに匹敵するものであることが分かります。また、全世界のプロサッカーチームと比べても上位20～30位程度に匹敵するわけで、アメリカ大学スポーツビジネスは1校単位で見ても世界トップクラス。（もちろん大学スポーツは何種類ものスポーツを合わせていますが）