サード:2019年MLBポジション別選手ランキング


5位:アンソニー・レンドン

ナショナルズ:28歳:2018年=5位(全体24位)

rWAR fWAR WARP
4.2 6.3 4.4

相変わらずブライス・ハーパーの陰に隠れ話題にはならなかったもののトップクラスの好成績を記録。(DRSこそマイナスだったものの)好守で高い質を誇りシーズンを通して安定した活躍を見せました。

2019年オフにFAとなりますがナショナルズはブライス・ハーパーをスルーしそうなだけに契約延長の可能性は高そう。本来なら総額1億5000万ドル以上の契約も狙えそうなレベルの選手ですが、ここ2年間におけるFA市場の大停滞もあるだけにどうなることやら。


4位:マット・チャップマン

アスレチックス:25歳:2018年=ランク外

rWAR fWAR WARP
8.2 6.5 6.2

高校生時代から守備力を高く評価されマイナー時代においてもトップクラスの守備成績を残し続けてきた”守備の鬼”がとうとうMLBで大ブレイク。2017年はたった84試合でDRS+19、UZR+9.4を記録していましたが、初めてのフルシーズンとなった2018年はDRS+29、UZR+10.9を記録し文句なしでゴールドグラブ賞を受賞。

打者不利のホームではOPS.749、8本塁打でしたがアウェイではOPS.984、16本塁打を記録しており、とりわけ速球に強さを見せ平均打球初速度でもMLB全体5位の93.1マイルを記録。ただ、マイナー時代も含めてBABIPが.300を超えたことはありませんでしたが2018年は.338と高く、xwOBAも.335(wOBAは.369、Sprint Speedは28.3ft/s)しかなかったので、2019年に打撃成績が下落する可能性は十分に高そう。


3位:アレックス・ブレグマン

アストロズ:25歳:2018年=ランク外

rWAR fWAR WARP
6.9 7.6 7.4

ドラフト時はダンスビー・スワンソン、ブレンダン・ロジャースらと共に3大ショートとして注目されるも小柄な体格から打撃の伸びしろに疑問符が付けられていた選手ですが、2016年のMLBデビュー以来成績を伸ばし続けとうとうMVP級の選手に。

ただ、この3年間右肘の状態がずっと悪かったようで今年の1月には右肘の関節鏡を受けていますから、右肘の良化が好守の更なるレベルアップにつながるかもしれませんね。


2位:ノーラン・アレナド

ロッキーズ:25歳:2018年=3位(全体10位)

rWAR fWAR WARP
5.6 5.7 6.2

(クアーズフィールド以外では例年通りイマイチの成績でしたが)2年ぶり3度目のHR王に輝きwRC+132は自己ベストの数字。UZRは例年通りの数字だったためfWARでは自己ベストの数字となっていますが、DRSは自己ワーストの数字だったためrWARは伸びませんでした。PSでもイマイチ。

来オフにFAとなるため放出の噂もありましたが残留。ただ、チーム成績によってはトレードデッドラインでの放出の可能性も。


1位:ホセ・ラミレス

インディアンズ:26歳:2018年=6位(全体25位)

rWAR fWAR WARP
7.9 8.0 6.6

2017年はxwOBAがイマイチだったこともあって懐疑的な目で見てしまっていたんですが、2018年はケチのつけようのない成績を残し2年連続でMVP投票3位に。ただ、前半戦はMVPレースの先頭を走っていただけに後半戦の不調(打率.218、OPS.793)が勿体なかった。

また、PSでも2017年と同様に打てず戦犯に。




ジョシュ・ドナルドソンは1/3シーズンしかプレーできなかったためランク外に。パドレス移籍によりマチャドがサードに復帰するので、とりあえず来シーズンのマチャドランクインは決定的。若手選手だとミゲル・アンドゥハーやブライアン・アンダーソン、ヨハン・カマルゴ辺りが楽しみですが、最注目は何といってもブラディミール・ゲレーロ・ジュニア。