ヤンキース:プロスペクト・リポート:第3回(2019/5/19)


ヤンキースのプロスペクト紹介まとめ 順次更新


ヤンキース:プロスペクト・リポート:第1回(2019/4/14)

ヤンキース:プロスペクト・リポート:第2回(2019/5/1)




AAA

マイク・フォード

上のツイートのように表面上の成績以外は優秀でしたが、アンドゥハーの復帰に伴ってAAAに降格。AAA降格後は1試合2本塁打を記録するなど格の違いを見せています。

ただ、ヤンキースはケンドリー・モラレスを獲得しているため当分フォードのMLB再昇格はなさそうです。

チャンス・アダムス

かつてはヤンキース傘下No.1投手としてMLBのローテーション入りも期待されていた元トッププロスペクトですが、2017年オフの右ひじ手術から球速が大幅に低下するなど劣化。昨シーズンはMLBデビューこそ果たしたもののAAAでは平均未満の成績に終わり、今年も春季キャンプで炎上。

今シーズン開幕直後もパッとしない投球が続いていましたが4月末から3試合連続で好投。右腕の張りにより60日IL入りとなったジョナサン・ロアイシガの代わりにMLB再昇格を果たしています。

日時 失点 被安打 奪三振 四球
4/24

6.0

0 3 9 1
5/1 6.0 2 5 7 3
5/7 6.2 1 2 6 1

ネスター・コーテスの昇格と来週中にジェームズ・パクストンが復帰する予定のために出場機会は限られていますが、このある意味でラッキーなチャンスを活かせないと・・・。


AA

デイビー・ガルシア

前回の記事の時点でAA再昇格を果たしていたガルシアですが、(四球こそ多いものの)14イニングで驚異の25奪三振を記録。90マイル台中盤を連発するなど小柄ながらもパワーピッチングを披露しています。また、変化球はカーブとチェンジアップを投げていましたが、新たにスライダーを習得したとのこと。

日時 失点 被安打 奪三振 四球
5/1 4.0 4 3 11 5
5/8 5.0 0 5 5 3
5/15 5.0 3 2 9 2

ベースボールアメリカのプロスペクトランキング最新版でもTop100位以内にランクイン。故障に悩まされているジョナサン・ロアイシガやエステバン・フロリアルらを抑え、今現在のヤンキース傘下プロスペクトの中で最も価値の高いトレード駒と言えるでしょう。

パク・ホイジュン

2013年に韓国高校野球からインターナショナルFAによりヤンキースと契約&入団した韓国人プレーヤー。パワーこそMLBクラスには程遠いもののコンタクトと選球眼に優れた選手。

今シーズンはAAで開幕を迎えるとゴロを減らし自己ベストペースの好成績。タイロ・エストラーダが当分MLBでプレーすることになりそうなので今シーズン中のAAA昇格を期待。

ただ、走塁判断は悪くショート守備も過大評価を受けています。


A+

デルミス・ガルシア

4月終了時点ではOPS.929、6本塁打の好成績でしたがこの10試合はたった3安打と好不調の波の大きさは相変わらず。

(A+の試合は中継が非常に少ないので詳しいことは分かりませんが)空振り率&三振率は全く改善されておらず、今シーズンも例年通りの中途半端な成績に終わりそう。


A

ケイナン・スミス

昨シーズンは絶不調だったスミスですが、今シーズンはサイクルヒットを記録するなど好調。

相変わらずゴロの打球が多くBABIPの高さも含め今シーズンの好成績は運に恵まれている感が強いですが、パク・ホイジュンと同じように出塁率の高さを武器に少しづつ階級を上げていってほしいところ。

アレクサンダー・ビスカイーノ

昨シーズン1試合だけAで投げていた選手。今シーズンは開幕からAのローテーションで起用。

コマンドが特別優れているわけではありませんが、球威のあるフォーシーム(95~97マイル)をストライクゾーンにコンスタントに投げ込み四球は少なめ。スライダーとチェンジアップのクオリティも中々です。