ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、テルライド映画祭など前哨戦が本格的にスタート。
Parasite
パラサイト 半地下の家族
公開日:5月21日(ヴェネチア国際映画祭)、10月11日(一般公開)
配給:CJ・エンターテイメント
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ
韓国に住む貧乏一家の子供が金持ちの家庭教師となるものの、奇妙な事件に巻き込まれるというお話。
今やアジアNo.1映画監督とも言える存在となった韓国の奇才ポン・ジュノによるコメディ・スリラー。今年度世界トップクラスの高評価を受けておりカンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞。
外国語作品(韓国語)の本作が主要部門を受賞できるとは思えませんが、脚本賞と作品賞へのノミネートは有力。ちなみに、韓国作品は外国語作品賞にすらノミネートされたことはありません。
日本公開は1月の予定。
Joker
ジョーカー
公開日:8月31日(ヴェネチア国際映画祭)、10月4日(一般公開)
配給:ワーナーブラザーズ
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ザジー・ビーツ、ロバート・デ・ニーロ
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。
笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、
狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる!
アメコミ作品ながらもヴェネチア国際映画祭の金獅子賞(最高賞)を受賞。アカデミー賞受賞経験がない男優の中では現ハリウッドNo.1であるホアキン・フェニックスは主演男優賞の有力候補に。脚色賞のノミネートも有力視されています。
まあ、話題性はありますがMetascore(70点)とかTomato Mater(75%)はそこまで高くないので作品賞は厳しいでしょうね。
「タクシードライバー」や「キング・オブ・コメディ」などスコセッシ作品と比較されているだけに、スコセッシの「アイリッシュマン」と賞を争えば面白いのですが・・・。
Jojo Rabbit
ジョジョ・ラビット
公開日:9月8日(トロント国際映画祭)、10月18日(一般公開)
配給:フォックス・サーチライト(ディズニー)
監督:タイカ・ワイティティ
出演:ローマン・グリフィン・デイビス、タイカ・ワイティティ、スカーレット・ヨハンソン
心優しい10歳のドイツ人少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘。しかしジョジョは訓練でウサギを殺せず、教官から”ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。
母親(スカーレット・ヨハンソン)と二人暮しのジョジョは、ある日、家の奥にユダヤ人の少女(トーマサイン・マッケンジー)が匿われていることに気づく。ジョジョの頼りになるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさい空想上の友だち アドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)だけ…。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか!?
批評家からの評価はパットしないもののトロント国際映画祭の観客賞(作品賞)を受賞。毎年、観客賞を受賞した作品はアカデミー賞でも好成績を残していますが、さすがに本作は批評家からの評価が低すぎるんじゃないの?
それでも脚色賞のノミネートは有力的。主人公の母親を演じたスカーレット・ヨハンソンの評価も高かったのですが、ヨハンソンは「マリッジ・ストーリー」もあるので助演女優賞ノミネートまでは厳しいかな。
そもそもフォックスはディズニーに買収されて過去のようなロビー活動力がまだあるのかよく分かりません。
The Two Popes
2人のローマ教皇
公開日:8月31日(テルライド映画祭)、一般配信は12月
配給:Netflix
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジョナサン・プライス、アンソニー・ホプキンス
名優アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスを主演に迎え、カトリック教会における歴史的転換点の裏側を描き出す。
前ローマ教皇ベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)から現ローマ教皇フランシスコ(ジョナサン・プライス)への歴史的なローマ教皇交代をコミカルに描く「シティ・オブ・コゴッド」で有名なブラジル人映画監督フェルナンド・メイレレスによる8年ぶりの新作。
主演のプライス、助演のホプキンスのパフォーマンスは絶賛されており主演&助演男優賞のダブルノミネートの可能性も。
ただ、Netflixは大本命の「マリッジ・ストーリー」がありますからね。作品評価ほどのプッシュは受けられなさそう。
The Farewell
フェアウェル
公開日:1月25日(サンダンス映画祭)、8月9日(一般公開)
配給:A24
監督:ルル・ワン
出演:オークワフィナ、Zhao Shuzhen、ツィ・マー
サンダンス映画祭で高評価を受けA24が700万ドルで配給権をゲット。
8月の一般公開後は大絶賛を受け一気にアカデミー賞各部門のノミネート有力作品となりました。とりわけ主演のオークワフィナ、助演のZhao Shuzhenのパフォーマンスとルル・ワンによる脚本が👍👍👍
ただ、8月公開ってのがね。