MLB歴代最年長選手記録

MLB(19世紀も含む)の最年長出場記録を投手・野手別にまとめました。

ただ、引退試合などや1試合だけの特別復帰等の興行的な出場は除き、一戦力として起用され出場した場合のみを集計しています。

分かりやすい例を出すと、2018年のイチローは本記事の集計対象となりますが、2019年日本開幕シリーズにおける出場は明らかに引退のための特例的な契約・起用だったので対象外に。


投手

5位:ホッド・リセンビー(46歳349日)

1898年9月23日:1927~1945年(8シーズン):右投

9月11日にMLB史上ワーストタイとなる被安打26(17失点)を記録した1936年シーズン以降一度もMLBでプレーすることのなかったマイナーリーグのジャーニーマンですが、第2次世界大戦徴兵による人材難により45歳(1944年)でマイナーリーグに戻ると翌年にはシンシナティ・レッズにて9年ぶりにMLB復帰。

人材難とはいえ流石に主力として扱われることはなく、登板のほとんどは敗戦処理か穴埋め先発でしたが、ダブルヘッダーの両試合で登板するなどタフネスさを見せケガすることなくシーズンを終えました。

もちろん1946年の徴兵選手復帰によりMLBから再び離れることとなるわけですが、クラスDのクラークスビル・コルツにて選手兼任監督として現役を続け、1948年には同チームを買収しオーナーにも就任しています。

Register Pitching
Year Age Tm Lg Lev W L ERA G GS IP BB SO WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
1940 41 Shreveport TL A1 3 5 4.22 18   64.0 14   1.156 8.4   2.0    
1941 42 Portsmouth PIED B 14 10 3.43 31   244.0 44   1.168 8.9   1.6    
                                     
1944 45 Syracuse IL AA 15 15 4.06 34 32 248.0 46 58 1.294 10.0   1.7 2.1 1.26
1945 46 CIN NL MLB 1 3 5.49 31 3 80.1 16 14 1.407 10.9 1.3 1.8 1.6 0.88
                                     
1947 48 Clarksville KITL D 6 5 3.66 12   91.0 7   1.286 10.9   0.7    
1948 49 Clarksville KITL D 5 7 5.12 22   116.0 13   1.595 13.3   1.0    
1949 50 Clarksville KITL D 1 7 4.20 13   75.0 15   1.453 11.3   1.8    
Year Age Tm Lg Lev W L ERA G GS IP BB SO WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
MLB MLB MLB   MLB 37 58 4.81 207 107 969.0 314 253 1.434 10.0 0.7 2.9 2.3 0.81

4位:サチェル・ペイジ(47歳77日)

1906年7月7日:1948~1953年(1965年):右投

(本当に1906年7月生まれか確証はありませんが、)42歳のMLBデビュー後においてリリーフから先発まで多種多様な起用法に応え、実質的なMLB最終年となった1946年も117回を投げERA+119の数字を残しオールスターにも選出。

しかしながら、前年の活躍にもかかわらず1954年のシーズン前にリリースされその後もAAA等で好成績を残したもののMLB復帰は果たせず、1946年9月22日に7回3失点の好投を見せた先発登板が実質的なMLB最後の出場となりました。

また、1965年シーズンにおいてリーグ最下位と低迷し暗黒期を迎えていたカンザスシティ・アスレチックス(後にオークランドに移転)が59歳のペイジと3500ドルの契約を結び、客寄せとして9月25日に先発登板起用を強行。シーズン終盤を迎えホーム戦の観客動員数が2000人前後とマイナーリーグのような数字を残していたアスレチックスですがペイジの登板は9289人のファンを集め、肝心のペイジもカール・ヤストレムスキーやトニー・コリグリアロ、リコ・ペトロセリーらを抱えるレッドソックス打線に3回無失点の好投を見せています。

ちなみに上の動画は1958年(51歳)にAAAで登板した際のもの。

ニグロリーグ歴代選手ランキング:Top20

Register Pitching
Year Age Tm Lg Lev W L ERA G GS IP BB SO WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
1948 41 CLE AL MLB 6 1 2.48 21 7 72.2 22 43 1.142 7.6 0.2 2.7 5.3 1.95
1949 42 CLE AL MLB 4 7 3.04 31 5 83.0 33 54 1.241 7.6 0.4 3.6 5.9 1.64
1951 44 SLB AL MLB 3 4 4.79 23 3 62.0 29 48 1.548 9.7 0.9 4.2 7.0 1.66
1952 45 SLB AL MLB 12 10 3.07 46 6 138.0 57 91 1.254 7.6 0.3 3.7 5.9 1.60
1953 46 SLB AL MLB 3 9 3.53 57 4 117.1 39 51 1.304 8.7 0.9 3.0 3.9 1.31
1956 49 Miami IL AAA 11 4 1.86 37 10 111.0 28 79 1.162 8.2 0.3 2.3 6.4 2.82
1957 50 Miami IL AAA 10 8 2.42 40 8 119.0 11 76 0.916 7.4 1.1 0.8 5.7 6.91
1958 51 Miami IL AAA 10 10 2.95 28 15 110.0 15 40 0.991 7.7 0.7 1.2 3.3 2.67
1961 54 Portland PCL AAA 0 0 2.88 5 5 25.0 5   1.320 10.1 0.4 1.8    
1965 58 KCA AL MLB 0 0 0.00 1 1 3.0 0 1 0.333 3.0 0.0 0.0 3.0  
1966 59 Peninsula CARL A 0 0 9.00 1 1 2.0 0 0 2.500 22.5 0.0 0.0 0.0  
Year Age Tm Lg Lev W L ERA G GS IP BB SO WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
MLB MLB MLB   MLB 28 31 3.29 179 26 476.0 180 288 1.279 8.1 0.5 3.4 5.4 1.60

3位:フィル・ニークロ(48歳150日)

1939年4月1日:1964~1987年:右投

30歳以降に287勝・4800.1イニング、40歳以降だけで121勝・1977イニングを記録した史上最高のナックルボーラー。

47歳まで安定してリーグ平均レベルの投球内容を残す優秀なワークホースでしたが、48歳で迎えた1987年は一気に成績を落とし8月にはインディアンズからブルージェイズに移籍。当時地区首位を走っていたブルージェイズにとってニークロ獲得は大きな賭けでしたが、ブルージェイズの期待に反しニークロは3試合連続で炎上を見せ同月中にリリース。

他にニークロに手を挙げるチームは現れずこのまま引退かと思われましたが、かつてニークロが20シーズンに渡りプレーしたブレーブスが1ドルの1日契約を与え9月27日に引退試合が行われています。

(48歳150日という記録はブルージェイズからリリースされる直前の登板におけるもの。引退試合は興行的出場なのでカウントしていません。)

Standard Pitching
Year Age Tm W L ERA G GS IP BB SO ERA+ FIP WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
1983 44 ATL 11 10 3.97 34 33 201.2 105 128 98 4.24 1.572 9.5 0.8 4.7 5.7 1.22
1984 45 NYY 16 8 3.09 32 31 215.2 76 136 123 3.51 1.368 9.1 0.6 3.2 5.7 1.79
1985 46 NYY 16 12 4.09 33 33 220.0 120 149 99 4.71 1.468 8.3 1.2 4.9 6.1 1.24
1986 47 CLE 11 11 4.32 34 32 210.1 95 81 96 4.92 1.597 10.3 1.0 4.1 3.5 0.85
1987 48 TOT 7 13 6.30 26 26 138.2 66 64 72 5.52 1.651 10.6 1.4 4.3 4.2 0.97
1987 48 CLE 7 11 5.89 22 22 123.2 53 57 77 5.22 1.577 10.3 1.3 3.9 4.1 1.08
1987 48 TOR 0 2 8.25 3 3 12.0 7 7 56 7.79 1.833 11.3 3.0 5.3 5.3 1.00
1987 48 ATL 0 0 15.00 1 1 3.0 6 0 32 8.87 4.000 18.0 0.0 18.0 0.0 0.00
24 Y 24 Y 24 Y 318 274 3.35 864 716 5404.0 1809 3342 115 3.62 1.268 8.4 0.8 3.0 5.6 1.85

2位:ジェイミー・モイヤー(49歳191日)

1962年11月18日:1986~2012年:左投

禁止薬物全盛期に軟球派の代表的存在として、30歳以降においてフィル・ニークロに次ぐ527先発を記録した21世紀最大の鉄人投手。

2010年7月に左ひじの張りによって残りシーズン全休となり1996年から続くシーズン150イニング以上登板記録は14シーズンでストップすると、オフシーズンに参加したドミニカ・ウインター・リーグにおいて再度左肘を痛め48歳でトミー・ジョン手術に。

しかし、周囲の予想に反し引退の道は選ばず、2011年のシーズン全休を経て2012年に復帰を果たすと、”春季キャンプにおいて5試合・18回・防御率2.50・16奪三振・4四球”→”AAAにおいて3試合・16回・防御率1.69・16奪三振・無四球”とトミー・ジョン手術明けの49歳とは思えないパフォーマンスを披露しロッキーズでMLBに復帰。

MLB史上初となる49歳での先発登板(サチェル・ペイジが1965年に59歳で1試合だけ先発していますが、ただの客寄せなので参考記録)を果たすと、平均79マイル(127.1km)の速球と平均73マイル(117.5km)のチェンジップを駆使して3度のクオリティ・スタートに成功。

6月に入りリリースを受けその後は2試合のマイナー登板を経て現役引退を決意したわけですが、100年前ならまだしも21世紀のこの時代にナックルボーラーでもない49歳が客寄せではなく実力で先発ローテーション入りするなど空前絶後の大偉業。

Register Pitching
Year Age Tm Lev W L ERA G GS IP BB SO WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
2007 44 PHI MLB 14 12 5.01 33 33 199.1 66 133 1.445 10.0 1.4 3.0 6.0 2.02
2008 45 PHI MLB 16 7 3.71 33 33 196.1 62 123 1.329 9.1 0.9 2.8 5.6 1.98
2009 46 PHI MLB 12 10 4.94 30 25 162.0 43 94 1.358 9.8 1.5 2.4 5.2 2.19
2010 47 PHI MLB 9 9 4.84 19 19 111.2 20 63 1.101 8.3 1.6 1.6 5.1 3.15
2012 49 2 Teams AAA 2 2 4.33 5 5 27.0 3 25 1.148 9.3 1.3 1.0 8.3 8.33
2012 49 COL MLB 2 5 5.70 10 10 53.2 18 36 1.733 12.6 1.8 3.0 6.0 2.00
Year Age Tm Lev W L ERA G GS IP BB SO WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
MLB MLB MLB MLB 269 209 4.25 696 638 4074.0 1155 2441 1.322 9.3 1.2 2.6 5.4 2.11

1位:ホイト・ウィルヘルム(49歳350日)

1922年7月26日:1952~1972年:右投

MLBデビューが29歳時と非常に遅かったものの史上最高のクラスの魔球ナックルボールを武器にリリーフとして1018試合&1872.1回(先発としては52試合&383.1回)を投げた20世紀最高のリリーフ投手。性格に難がありプライベートでは問題も多かったものの、多くのナックルボーラーと同様に40代中盤までその実力を維持。

年齢を感じさせない好成績にもかかわらずキャリア晩年はジャーニーマンとし数多くのチームをたらい回しにされ、ドジャースでの現役最終登板では2回無失点の好投を見せたものの10日後にリリースを食らっています。

生前は1923年7月26日生まれとされていますが、死亡後に誕生年を1年間違えていたことが発覚。1972年7月21日にドジャースからリリースされ引退したわけですが、50歳間近であることが分かっていれば26日以降もプレーさせてもらえていたかもしれませんね。

Standard Pitching
Year Age Tm W L ERA G GS IP BB SO ERA+ FIP WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
1968 45 CHW 4 4 1.73 72 0 93.2 24 72 185 2.24 0.993 6.6 0.4 2.3 6.9 3.00
1969 46 TOT 7 7 2.19 52 0 78.0 22 67 160 2.46 0.923 5.8 0.5 2.5 7.7 3.05
1969 46 CAL 5 7 2.47 44 0 65.2 18 53 141 2.65 0.959 6.2 0.5 2.5 7.3 2.94
1969 46 ATL 2 0 0.73 8 0 12.1 4 14 515 1.45 0.730 3.6 0.0 2.9 10.2 3.50
1970 47 TOT 6 5 3.40 53 0 82.0 42 68 126 3.82 1.402 8.0 0.9 4.6 7.5 1.62
1970 47 ATL 6 4 3.10 50 0 78.1 39 67 138 3.62 1.379 7.9 0.8 4.5 7.7 1.72
1970 47 CHC 0 1 9.82 3 0 3.2 3 1 50 8.09 1.909 9.8 2.5 7.4 2.5 0.33
1971 48 TOT 0 1 2.70 12 0 20.0 5 16 127 3.55 0.850 5.4 1.4 2.3 7.2 3.20
1971 48 ATL 0 0 15.43 3 0 2.1 1 1 28 14.02 3.000 23.1 7.7 3.9 3.9 1.00
1971 48 LAD 0 1 1.02 9 0 17.2 4 15 325 2.17 0.566 3.1 0.5 2.0 7.6 3.75
1972 49 LAD 0 1 4.62 16 0 25.1 15 9 74 3.46 1.382 7.1 0.0 5.3 3.2 0.60
21 Y 21 Y 21 Y 143 122 2.52 1070 52 2254.1 778 1610 147 3.06 1.125 7.0 0.6 3.1 6.4 2.07

(1位?:ジャック・クイン(50歳6日?))

1883年7月1日?:1909~1933年:右投右打

40歳を超えても安定した活躍を見せMLB通算247勝、マイナー通算101勝を記録した大投手ですが明確な誕生日が不明。

これまでの調べでは1883年~1885年生まれと推測されてきましたが(本人は1881年生まれと主張)、2008年に発表された論文の中で「1883年7月1日にスロバキアの田舎町で生まれて生後11か月でアメリカに移住した”Johannes Pajkos”なる人物が後のクインである」と結論付けられており、もしこの論文の内容が正しければ1933年7月7日に現役最後の登板を記録したクインがMLB史上唯一50歳以上で標準的な出場を果たした選手となります。

ちなみに同年7月13日にレッズからリリースされMLBでのプレーを終えたものの、2年後の1935年まではマイナーリーグで現役を続けました。

Standard Pitching
Year Age Tm W L ERA G GS IP BB SO ERA+ FIP WHIP H9 HR9 BB9 SO9 SO/W
1928 44 PHA 18 7 2.90 31 28 211.1 34 43 138 3.27 1.292 10.2 0.1 1.4 1.8 1.26
1929 45 PHA 11 9 3.97 35 18 161.0 39 41 106 4.04 1.373 10.2 0.4 2.2 2.3 1.05
1930 46 PHA 9 7 4.42 35 6 89.2 22 28 107 4.52 1.461 10.9 0.6 2.2 2.8 1.27
1931 47 BRO 5 4 2.66 39 1 64.1 24 25 145 3.70 1.383 9.1 0.1 3.4 3.5 1.04
1932 48 BRO 3 7 3.30 42 0 87.1 24 28 116 3.38 1.443 10.5 0.1 2.5 2.9 1.17
1933 49 CIN 0 1 4.02 14 0 15.2 5 3 86 3.37 1.596 11.5 0.0 2.9 1.7 0.60
23 Y 23 Y 23 Y 247 218 3.29 756 443 3920.1 860 1329 114 3.17 1.300 9.7 0.2 2.0 3.1 1.55

投手の最年長記録トップ20

選手名年齢最終出場
ジャック・クイン50歳6日1933年6月11日
ホイト・ウィルヘルム49歳350日1972年6月30日
ジェイミー・モイヤー49歳191日2012年5月27日
フィル・ニークロ48歳150日1987年8月29日
サチェル・ペイジ47歳77日1953年9月22日
ホッド・リセンビー46歳349日1945年9月7日
ノーラン・ライアン46歳234日1993年9月22日
チャーリー・ハフ46歳202日1994年7月26日
ジェシー・オロスコ46歳159日2003年9月27日
ボボ・ニューサム46歳37日1953年9月17日
ランディ・ジョンソン46歳24日2009年10月4日
トミー・ジョン46歳3日1989年5月25日
テッド・ライオンズ45歳142日1946年5月19日
フレッド・ジョンソン45歳61日1939年5月10日
ティム・ウェイクフィールド45歳54日2011年9月25日
ロジャー・クレメンス45歳43日2007年9月16日
レッド・フェイバー45歳14日1933年9月20日
ゲイロード・ペリー45歳6日1983年9月21日
バートロ・コロン45歳121日2018年9月22日
ジョー・ヘビング 44歳337日1945年8月5日


野手

5位:ボビー・ウォレス(44歳302日)

1918年9月2日:1894~1918年
右投右打:2B/SS

全盛期にはジョー・ティンカーと並ぶデッドボール時代最高のショート守備の持ち主としてリーグ1・2位を争う高年俸を受け取ったスター選手。

1911年~1912年には選手兼任監督、1916年にはコーチ兼任選手としてプレーしましたが、その選手晩年にMLBに定着したばかりだったロジャー・ホーンスビーの控えを務めました。

また、引退後の1937年にはシンシナティ・レッズの監督として19年ぶりにMLBに復帰。

Standard Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
1914 40 SLB 26 82 16 0 1 5 13 .219 .269 .274 .543 66
1915 41 SLB 9 18 3 0 0 5 0 .231 .444 .385 .829 152
1916 42 SLB 14 22 5 0 0 2 1 .278 .350 .278 .628 94
1917 43 STL 8 12 1 0 0 0 1 .100 .100 .100 .200 -38
1918 44 STL 32 108 15 0 1 6 9 .153 .202 .163 .365 14
25 Y 25 Y 25 Y 2383 9620 2309 34 201 774 560 .268 .332 .358 .690 105

4位:ピート・ローズ(45歳125日)

1941年4月14日:1963~1986年
右投左打:1B

1984年のレッズ復帰時から選手兼任監督を務め、1985年にはタイ・カッブの持つ歴代最多安打記録を更新。翌年はたった11か月年下の大ベテラントニー・ペレスと自分自身の併用起用を行ったものの開幕から打率.200前後と打撃成績が低迷を続け、8月中旬以降は選手としてプレーすることがありませんでした。

ちなみに、野球賭博が発覚し永久追放となったのは1989年のことですが、すでに1986年から賭博行為を行っていたと言われています。

Standard Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
1982 41 PHI 162 720 172 3 8 66 32 .271 .345 .338 .683 90
1983 42 PHI 151 555 121 0 7 52 28 .245 .316 .286 .602 69
1984 43 TOT 121 421 107 0 1 40 27 .286 .359 .337 .696 99
1984 43 MON 95 314 72 0 1 31 20 .259 .334 .295 .629 82
1984 43 CIN 26 107 35 0 0 9 7 .365 .430 .458 .888 147
1985 44 CIN 119 501 107 2 8 86 35 .264 .395 .319 .713 99
1986 45 CIN 72 272 52 0 3 30 31 .219 .316 .270 .586 61
24 Y 24 Y 24 Y 3562 15890 4256 160 198 1566 1143 .303 .375 .409 .784 118

3位:オマー・ビスケル(45歳162日)

1967年4月24日:1989~2012年
右投両打:2B/3B/SS

38~39歳(2005~2006年)でショートとしてGG賞を受賞&40歳(2007年)でDRS+16を記録した守備の鉄人ですが、2008年シーズン前の膝の手術により成績を大きく落とすと2009年以降はショートだけでなくセカンドやサードも守るユーティリティ・プレーヤーに。

現役最終年度となった2012年シーズンは当初マイナー契約だったものの、春季キャンプにおいて19試合で打率.395のパフォーマンスを見せMLBロースター入り。結果としてボビー・ウォレスのショート最年長出場記録を更新することとなりました。

もし2008年のひざの手術が無ければ3000本安打を達成し、46歳以降もプレーしていたかもしれません。

Standard Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
2008 41 SFG 92 300 59 0 5 24 29 .222 .283 .267 .550 45
2009 42 TEX 62 195 47 1 4 13 27 .266 .316 .345 .660 71
2010 43 CHW 108 391 95 2 11 34 45 .276 .341 .331 .673 83
2011 44 CHW 58 182 42 0 1 9 18 .251 .287 .305 .592 59
2012 45 TOR 60 163 36 0 3 7 17 .235 .265 .281 .546 50
24 Y 24 Y 24 Y 2968 12013 2877 80 404 1028 1087 .272 .336 .352 .688 82

キャップ・アンソン(45歳169日))

1852年4月17日:1871~1897年
右投右打:1B/C

まだMLBが誕生する前である19世紀の記録。

1879年からシカゴ・カブス(当時はホワイトストッキングスやコルツというチーム名)の選手兼任監督に就任。

1880年代最高の選手としてチームの象徴となったアンソンは1889年のシーズン開幕前後にチームと10年契約を締結すると、その後10年契約のうち1年を短縮する代わりにチームの株式も獲得。結果として9年後の1897年まで選手として現役を強行することとなりました。

Standard Batting
Year Age Tm Lg G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
1893 41 CHC NL 103 467 125 0 13 68 12 .314 .415 .384 .800 110
1894 42 CHC NL 84 394 133 5 17 41 15 .388 .457 .539 .997 135
1895 43 CHC NL 122 545 159 2 12 55 23 .335 .408 .422 .830 108
1896 44 CHC NL 108 459 133 2 24 49 10 .331 .407 .400 .808 110
1897 45 CHC NL 114 497 121 3 11 60 27 .285 .379 .361 .740 93
27 Y 27 Y 27 Y 27 Y 2524 11331 3435 97 277 984 330 .334 .394 .447 .841 142

2位:カールトン・フィスク(45歳178日)

1947年12月26日:1969~1993年
右投右打:C

42歳まで捕手としてトップクラスの打撃成績を残していたものの1991年から急激に劣化。

最終年度の1993年には盗塁阻止率8%(盗塁阻止2回、被盗塁22個)を残すなど守備にまでガタが来たため、6月22日にボブ・ブーンの持つ捕手出場最多記録2225試合を更新する2226試合目の出場を果たしたタイミングで引退。

これほど長年に渡って捕手としてプレーしたにもかかわらず、引退後は指導者を務めることはなく、古巣レッドソックスのフロントオフィスで働きました。

Standard Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
1989 41 CHW 103 419 110 13 1 36 60 .293 .356 .475 .830 136
1990 42 CHW 137 521 129 18 7 61 73 .285 .378 .451 .829 134
1991 43 CHW 134 501 111 18 1 32 86 .241 .299 .413 .712 97
1992 44 CHW 62 214 43 3 3 23 38 .229 .313 .309 .622 76
1993 45 CHW 25 58 10 1 0 2 11 .189 .228 .245 .473 29
24 Y 24 Y 24 Y 2499 9853 2356 376 128 849 1386 .269 .341 .457 .797 117

1位:フリオ・フランコ(49歳25日)

1958年8月23日:1982~2007年
右投右打:1B/3B

2位のフィスクを3年半も突き放す不滅の大記録。本当に出生日が正しいのか知らんけど。

Standard Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
2003 44 ATL 103 223 58 5 0 25 43 .294 .372 .452 .824 113
2004 45 ATL 125 361 99 6 4 36 68 .309 .378 .441 .818 111
2005 46 ATL 108 265 64 9 4 27 57 .275 .348 .451 .799 107
2006 47 NYM 95 179 45 2 6 13 49 .273 .330 .370 .699 81
2007 48 TOT 55 106 20 1 2 14 23 .222 .321 .289 .610 61
2007 48 NYM 40 61 10 1 2 10 13 .200 .328 .260 .588 57
2007 48 ATL 15 45 10 0 0 4 10 .250 .311 .325 .636 67
23 Y 23 Y 23 Y 2527 9731 2586 173 281 917 1341 .298 .365 .417 .782 111

野手の最年長記録トップ20

選手名年齢最終出場
フリオ・フランコ49歳25日2007年9月17日
カールトン・フィスク45歳178日1993年6月22日
キャップ・アンソン45歳169日1887年10月3日
オマー・ビスケル45歳162日2012年10月3日
ピート・ローズ45歳125日1986年8月17日
ボビー・ウォレス44歳302日1918年9月2日
リッキー・ヘンダーソン44歳268日2003年9月19日
サム・ライス44歳210日1934年9月18日
イチロー44歳192日2018年5月2日
トニー・ペレス44歳144日1986年10月5日
クレイグ・ネトルズ44歳42日1988年10月1日
カール・ヤストレムスキー44歳41日1983年10月2日
デーブ・ウィンフィールド43歳363日1995年10月1日
ラビット・マランヴィル43歳322日1935年9月29日
ジョー・スタート43歳268日1886年7月9日
ジェイソン・ジアンビ43歳262日2014年9月27日
ホーナス・ワグナー43歳205日1917年9月17日
クライド・スークフォース43歳189日1945年6月7日
ルーク・アップリング43歳182日1950年10月1日
イノス・スロ-ター43歳155日1959年9月29日