ヤンキースの故障者たちの近況：2020年8月29日

昨シーズンのヤ戦状態を踏まえオフに医療スタッフの交代＋健康管理プログラムの変更を行ったヤンキースですが、昨シーズン及び今年の春季キャンプから引継ぎ故障者が続出。戦力ダウンにより連敗続きでチーム成績もレイズに大きく引き離され地区優勝すら厳しい状況となりました。

肘靭帯を損傷していたグレゴリウスやヒックスをポストシーズンに出場させトミー・ジョン手術に追い込んだり、ベタンセスには契約前の身体検査で右肩の骨棘を発見していたにもかかわらずその事実を伝えず契約延長をすることもなく使いつぶすなどの非人道的行為を行ってきたヤンキースが故障リスクマネジメントに失敗してこのような状況に陥るのは滑稽かつ痛快なわけですが、今回はこのブラック企業の元で労災を被ってしまった選手たちの故障状況・タイムテーブルをまとめました。

野手

アーロン・ジャッジ

8月11日の試合で右ふくらはぎを痛め（グレード1の軽い損傷）故障者リスト入り。そして26日のブレーブス戦で復帰したわけですが、試合中の走塁の際に再び同じく右ふくらはぎを痛め途中交代。再びグレード1の右ふくらはぎの損傷と診断され故障者リストへリターンとなりました。

キャッシュマンGMによると復帰には前回の2倍の時間がかかるとのことで、前回が2週間の離脱ですから2倍なら今回は4週間に。場合にグレード1よってはこのままレギュラーシーズン終了の可能性も。

また、ブレーブス戦では走塁の際にふくらはぎを痛めたことをチームに伝えずその後も守備に就き、その守備中にチームスタッフがジャッジの不可解な挙動に気付き途中交代させたとのこと。過去の故障時にもそのままプレーを続行した前科があるだけにジャッジが「怪我ってもチームに素直にバラさない厄介なタイプの選手」と皆うすうす気付き始めたよね。

DJ・ラメイヒュー

ロッキーズ時代の2018年にスイングの際に左手親指を痛め故障者リスト入りした経験のあるラメイヒューですが、15日の試合でも同様の理由でスぺりました。

早ければ30日（日本時間で31日）に復帰できるそうですが、2018年は復帰後に成績を落としています。

グレイバー・トーレス

21日の試合で左太ももを痛め（グレード1）故障者リストに入っていますが、キャッシュマンによると復帰まで3～6週間を要するとのこと。つまりジャッジと同様に残りレギュラーシーズン全休となる可能性も十分にアリ。

ジャンカルロ・スタントン

11日に左太ももを痛め故障リスト入りした際には「復帰まで3～4週間の予定」と報道されていましたが、キャッシュマンによると現時点で少なくとも1週間は必要とのこと。

ここまで54打席にしか立っていないので規定打席到達は無理ですね。

ジオ・アーシェラ

右肘に骨棘が見つかり今日のダブルヘッダーを欠場。現時点では故障者リスト入りする必要はなくすぐに試合復帰できるようですが、肘の骨棘って投手なら手術案件なんだけど。

カイル・ヒガシオカ

右斜筋の故障により8日に故障者リスト入りしていましたが、この週末に模擬試合に出場中。来週中に復帰することとなりそうです。

投手

ザック・ブリットン

19日の試合にて投球時に左太ももを痛め故障者リスト入り。

すでにトレーニングでスプリント等を行うなど完治しているようで、あと1週間後に復帰予定とのこと。

ジェームズ・パクストン

フォーシームの平均球速が昨シーズンの95.4マイルから92.1マイルまで大きく低下するなど急激な衰えを見せていましたが、案の定前回の登板時に左前腕を痛め途中降板。

手術こそ回避したものの最低でも2週間は投球不可とのことで復帰時期は未定。

トミー・ケインリー

7月26日に一度だけ登板し2016～2017年の全盛期を彷彿とさせるような剛速球を披露しましたが、その後右肘を痛め8月4日にトミー・ジョン手術を受け今シーズンの残りどころか来シーズンまでも全休の可能性が。

ルイス・アビラン

20日のレイズ戦において炎上した後に左肩の炎症で故障者リスト入りしていましたが、ヤンキースは今日になって彼をリリース。