例年通りに日本シリーズでセ・リーグが恥を撒き散らす様子を眺めならスポーティング・ニュースの過去記事を漁っていたら、1998年10月12日号に1998年シーズンの最高球速ランキングが載っていたので取り上げてみました。というか端的に言えばパクリです。
もちろんStatcastやPitch F/Xなどは存在せず球場のスピードガン等で計測した記録ですし、スポーティング・ニュースの集計なので漏れなどもあるでしょうが、上位にランクインしたメンバーは普通に納得できるようなメンツとなっていますよ。
最速 (マイル) |
選手名 |
年齢 | チーム |
103 | マット・アンダーソン | 21 | DET |
100 | ケリー・ウッド | 21 | CHC |
ビリー・ワグナー | 26 | HOU | |
アーマンド・ベニテス | 25 | BAL | |
バートロ・コロン | 25 | CLE | |
ジェリー・スプラドリン | 31 | PHI | |
ウーゲット・ウービナ | 24 | MON | |
99 | ペドロ・マルティネス | 26 | BOS |
ジャレット・ライト | 22 | CLE | |
98 |
ランディ・ジョンソン | 34 |
SEA |
ロジャー・クレメンス | 35 | TOR | |
カート・シリング | 31 | PHI | |
ロベルト・ヘルナンデス | 33 | TB | |
ケルビム・エスコバー | 22 | TOR | |
マット・マンタイ | 24 | FLA | |
ホアン・アセベド | 28 | STL | |
ケビン・ブラウン | 33 | SD | |
ジョン・ロッカー | 24 | ATL |
※ 赤字は先発投手
(エスコバーとアセベドは先発時の計測か不明のため青字)
(緑字は他のソースを参考に私が勝手に追加)
1997年ドラフト全体1位のマット・アンダーソンがMLB1年目にして当時の史上最速記録103マイルを叩き出しダントツのトップに。ちなみに、アンダーソンは2002年のシーズン序盤に前鋸筋を断裂して一気に劣化したわけですが、前年の2001年シーズンにも最速102マイルを計測しています。
また、遅咲きの巨漢ジェリー・スプラドリンが27歳以上では唯一となる99マイル以上を記録。若いアーマンド・ベニテスは2002年に102マイル、ビリー・ワグナーは2003年に101マイルを計測するなど後に記録を伸ばしました。
最近では年度別球速ランキングの上位はリリーフ投手が大部分を占めること多いのですが、上表では先発投手の割合が高いことも印象的。ただ単に計測機会の少ないリリーフ投手の記録が漏れてるだけかもしれないけど。
反対にランクインしなかった剛速球投手はロブ・ネン、トロイ・パーシバル、マーク・ウォーラーズ、フェリックス・ロドリゲスらがパッと思いつきましたね。
特にロブ・ネンは前年1997年のワールドシリーズにて最速102マイルを計測するなど一大センセーションを巻き起こしたばかりでしたが、スポーティング・ニュースの記事によると1998年シーズンは100マイルを超えることは無かったとのこと。ただ、1999年シーズンは99マイルを計測しているので、1998年シーズンも最速100マイル弱を投げていた可能性は大。