ヤンキースがダレン・オデイを獲得!

ヤンキースがアダム・オッタビーノをレッドソックスへトレードしたことについて̟̟+オッタビーノと共にレッドソックスへ移籍した有望株フランク・ジャーマンの短評。

サラリーダンプを目的としたアダム・オッタビーノの放出により格安リリーフ投手の獲得を見込まれていたヤンキースですが、その予想通りダレン・オデイと1年175万ドル+相互オプション1年で契約合意に達しました。

オデイと言えばかつてAL屈指のセットアッパーとして幾度もヤンキース打線の前に立ち塞がった忌まわしき選手ですが、2018年シーズンはハムストリング、2019年シーズンは利き腕を痛め2シーズン連続で長期離脱を経験。

しかしながら、37歳で開幕を迎えた2020年シーズンは春季キャンプから好調維持すると、シーズン開幕後も2017年以前と変わらぬパフォーマンスを披露しポストシーズンでも5試合に登板。

ただ、これほどの活躍にも関わらずシーズン終了後にブレーブスが1年350万ドルの球団オプションを破棄しバイアウト50万ドルの支払いを選択したことでFAとなり、1年200万~300万ドル程度でのリーズナブルな契約が予想されていました。

Standard Pitching
Year Age Tm ERA G IP H HR BB SO ERA+ FIP WHIP BB9 SO9 SO/W
2016 33 BAL 3.77 34 31.0 25 6 13 38 115 4.57 1.226 3.8 11.0 2.92
2017 34 BAL 3.43 64 60.1 41 8 24 76 127 3.70 1.077 3.6 11.3 3.17
2018 35 BAL 3.60 20 20.0 18 3 4 27 121 3.46 1.100 1.8 12.2 6.75
2019 36 ATL 1.69 8 5.1 3 0 1 6 290 2.09 0.750 1.7 10.1 6.00
2020 37 ATL 1.10 19 16.1 8 1 5 22 440 2.76 0.796 2.8 12.1 4.40
13 Y 13 Y 13 Y 2.51 604 576.2 430 59 158 600 172 3.43 1.020 2.5 9.4 3.80

先述したようにヤンキースがダレン・オデイに支払う2021年シーズンのベースサラリーは175万ドルとなりますが、2022年の相互オプションの内容がちょっとややこしいので下記フローチャートにまとめました。

上記のようにオデイが全く活躍できなかったりトミー・ジョン手術等の長期離脱を経験することになったとしても自ら選手オプションを行使して022年シーズンに140万ドルをゲット。反対にオデイがどれほどの活躍を見せたとしてもヤンキースは70万ドルのバイアウトを支払ったうえ315万ドルでオデイを残留させることができます。

2018~19年の故障歴や加齢による衰えなどリスキーな存在でこそあるものの、オデイは昨シーズンの投球内容だけでならばオッタビーノおろかチャップマン、ブリットン、グリーンよりも上。個人的にヤンキースは効率の良いギャンブルを行ったように感じます。


ダレン・オデイの獲得は...

ダレン・オデイの獲得により恐らく今オフにおけるヤンキースの投手補強は終了。残す課題はブレット・ガードナーとの再契約だけとなりました。

ただ、オデイはキャリアを通して右打者を得意(反対に言えば左打者を苦手)としてきたピッチャーですが、左のリリーフ投手はクローザーのチャップマンとセットアッパーのブリットンのみ。ワンポイントリリーフ禁止によってかつてのように左のワンポイントなどにこだわる必要は無くなったわけですが、2020年シーズンはルイス・アビランやタイラー・ライオンズを起用するなどフレキシブルに起用できる左投手不足に苦しんだだけに、この点に関しては2021年シーズンも心配が残ります。

チーム総年俸

  人数 総額(ドル)
来季年俸確定 20 1億8450万
(贅沢税対象分) (20) (1億7800万)
最低年俸 8 550万
マイナーリーガー ? 250万
(選手年金) (1550万)
合計 1億8750万
(贅沢税対象) (2億200万)
年俸制限 2億1000万
超過額 無し

アクティブ・ロースター

野手

C  :ゲーリー・サンチェス
1B:ルーク・ボイト
2B:DJ・ラメイヒュー
3B:ジオ・アーシェラ
SS:グレイバー・トレース
LF:クリント・フレイジャー
CF:アーロン・ヒックス
RF:アーロン・ジャッジ
DH:ジャンカルロ・スタントン

ベンチ
C  :カイル・ヒガシオカ
1B:ミゲル・アンドゥハー
UT:タイラー・ウェイド
OF:マイク・トークマン

投手

先発

1:ゲリット・コール
2:ジェイムソン・タイヨン
3:コーリー・クルーバー
4:ジョーダン・モンゴメリー
5:デイビー・ガルシア

リリーフ

1:アロルディス・チャップマン
2:ザック・ブリットン
3:チャド・グリーン
4:ダレン・オデイ
5:ジョナサン・ロアイシガ
6:マイケル・キング
7:クラーク・シュミット
8:ドミンゴ・ハーマン

コメント

  1. あいうえお より:

    セッサってオプション残ってましたっけ?