さっさと今シーズンは諦めてロースター整理でもやってりゃいいくせにウダウダと毛が生えたような補強を繰り広げている青二才球団ヤンキースが、トレードにて新たにピッチバーグ・パイレーツからリリーフ右腕のクレイ・ホームズを獲得。
対価としてホイ・パクとディエゴ・カスティーヨを売り捌きました。
Year | Age | Tm | ERA | G | IP | HR | BB | SO | FIP | WHIP | H9 | BB9 | SO9 | SO/W |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 25 | PIT | 6.84 | 11 | 26.1 | 2 | 23 | 21 | 5.40 | 2.013 | 10.3 | 7.9 | 7.2 | 0.91 |
2019 | 26 | PIT | 5.58 | 35 | 50.0 | 5 | 36 | 56 | 4.97 | 1.620 | 8.1 | 6.5 | 10.1 | 1.56 |
2020 | 27 | PIT | 0.00 | 1 | 1.1 | 0 | 0 | 1 | 1.69 | 1.500 | 13.5 | 0.0 | 6.8 | |
2021 | 28 | PIT | 4.93 | 44 | 42.0 | 3 | 25 | 44 | 4.06 | 1.429 | 7.5 | 5.4 | 9.4 | 1.76 |
4 Yr | 4 Yr | 4 Yr | 5.57 | 91 | 119.2 | 10 | 84 | 122 | 4.71 | 1.638 | 8.4 | 6.3 | 9.2 | 1.45 |
MLB4年目となる28歳のホームズは勝ちパターンで起用されることはほとんどなかったものの開幕から快投を続け、5月終了時点ではパイレーツ投手陣でも上位の好成績を記録。
しかしながら、6月に入ると何故かリリースポイントに変化が生じ最大の持ち時であるパワーシンカーと第2の変化球であるカーブの精度が大幅に悪化。結果として投球内容も同様に悪化し四球数に至ってはイニング数を上回る有様。また、6月に入ってからはシンカーやスライダーのスピンレイトが下落していることから、それ以前までは不正投球を行っていたものの規制強化によって投球フォームやリリースに変化を加える必要が生じ、それが悪さをして現在のようなスランプに陥っている可能性も。
通算で右打者相手に被OPS.651、左打者相手に被OPS.848(今季に限れば右打者相手に被OPS.471、左打者相手に.926)を残すなど右打者を圧倒的に得意としており、ダレン・オデイやマイク・キングの故障者リスト入りにより右打者に強いリリーフ投手が枯渇しているヤンキースにとっては貴重な存在となることも確かですが、裏を返せば左打者相手には使いようがありませんね。
登板 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 | 与四球 | OPS | xwOBA | |
4~5月 | 23 | 24.1 | 2.96 | 24 | 7 | .566 | .267 |
6~7月 | 21 | 17.2 | 7.64 | 20 | 18 | .754 | .322 |
対価として放出した2人は開幕前こそ将来的なMLB昇格の可能性すら低いフリンジレベルのプロスペクトでしたが、ホイ・パクは内外野を守りながらもAAA全体でNo.2の打撃成績記録中(トップはタイラー・モッター)。カスティーヨも最大の弱点であった長打不足を解消しており、プラスツールの守備と23歳という年齢をも考量に入れると、パクよりもプロスペクトとしてのバリューは上だったかと思います。
アンソニー・ボルピやオズワルド・ペラザを始めとして各階級の様々な世代の内野手プロスペクトが軒並み好成績を残し、MLBにおいてもFAまで数年を残すトーレスやアーシェラを保有するヤンキースにとって今オフにルール5ドラフトの対象となるカスティーヨとMLBロースターに入っているパクの2人は明らかにダブついた存在。この2人を放出することは当然のムーブとも言えますが、放出するにしても絶賛劣化中のホームズとの交換であっさりと手放すのはいくらなんでも投げやり感が・・・。
開幕前にはジェイムソン・タイロンのトレードにおいてパイレーツ相手に今世紀でも稀に見る大敗を喫したヤンキースですが、無能キャッシュマンを叩く材料がまた1つ増えたような気がします。
あとマジでトレバー・ストーリーいらないわ。