上記の「今シーズン途中にスピンレイトが低下した投手たち」にてシーズン途中に何故かスピンレイトが低下したエース級の大物ピッチャーたちを取り上げました、今回はその第2弾となります。
※本記事はシーズン途中にスピンレイトが低下したピッチャーを取り上げただけであり、スピンレイト低下の要因を不正投球規制強化によるものと断定しているわけではありません。
マックス・シャーザー
2020年 | 2021年 | ||
4~5月 | 6月~ | ||
フォーシーム | 2,472 | 2,480 | 2,388 |
カッター | 2,573 | 2,518 | 2,465 |
スライダー | 2,384 | 2,349 | 2,220 |
カーブ | 2,782 | 2,706 | 2,617 |
※数値の単位はrpm(1分間当たりの回転数)
まず1人目は、サイ・ヤング賞3回を受賞し殿堂入り間違いなしの偉大なるシャーザー御大。
不正投球規制の新ルール導入後の初登板(フィリーズ戦)にて、審判のチェック等に対し小学生のような反抗的な態度を取り、最終的にはジラルディの嫌がらせにブチ切れていましたが、6月に入ってから各球種のスピンレイトが100rpm前後も低下。
まあ今年で37歳ですからね。シーズン途中でバテたのかな😜
ちなみに、カッターとカーブのスピンレイトは2020年がピーク、スライダーは2017年から2020年まで高止まりしていましたが、フォーシームは2016年をピークにダウンし続けています。
ザック・グレインキー
2020年 | 2021年 | ||
4~5月 | 6月~ | ||
フォーシーム | 2,329 | 2,260 | 2,185 |
スライダー | 2,422 | 2,445 | 2,300 |
カーブ | 2,428 | 2,391 | 2,262 |
お次も将来の殿堂入り間違いなしのグレインキー。
(私の勝手な)イメージ的には規制強化や新ルール導入等に対して独特な意見を発すると思っていたのですが、意外にもこれといったアクションを見せることなく、5月の下旬からしれっとスピンレイトが低下。
シャーザーと同様に37歳ですからね。球界屈指のインテリなだけに意図的なピッチング・スタイル変更の可能性がありますが、年齢を考えると単なる衰えではないでしょうか😘
ちなみに、アストロズの主力投手の中で今シーズン途中に露骨なスピンレイトの低下を見せているのはグレインキーだけ。
大事なことなのでもう1度言いますね。
元不正球団かつ現世界最強球団アストロズの主力投手の中で今シーズン途中に露骨なスピンレイトの低下を見せているのはグレインキーだけ。
要らぬ勘違いはしないように。
ルーカス・ジオリット
2020年 | 2021年 | ||
4~5月 | 6月~ | ||
フォーシーム | 2,349 | 2,425 | 2,309 |
スライダー | 2,095 | 2,160 | 1,991 |
シーズン開幕前はサイ・ヤング賞の有力候補と目されるも期待外れのピッチングが続いているジオリット。
上表では他選手と同様に「4~5月」⇔「6月以降」のスピンレイトを記していますが、新ルールが導入された6月21日前後で比較してみると以下のように。
~6月20日 | 6月21日~ | |
フォーシーム | 2,430 | 2,261 |
スライダー | 2,166 | 1,919 |
ちなみに、投球頻度が少ないカーブはスモールサンプルのため上表に含めていませんが、2,705 rpm→2,279 rpm(20球→34球)とナイアガラフォールズさながらの急落を見せています。
↑粘着物質は映っていないのでクリーンなはず😏
マーカス・ストローマン
2019年* | 2021年 | ||
4~5月 | 6月~ | ||
シンカー | 2,345 | 2,368 | 2,235 |
カッター | 2,615 | 2,621 | 2,542 |
スライダー | 2,838 | 2,711 | 2,593 |
※2020年はシーズン全休だったので、代わりに2019年シーズンの値を記載。
2020年はコロナのリスクを理由にフェードアウトしたため2年ぶりのプレーとなる小さな巨人も何故か6月に入ってからスピンレイトが急落。
対戦相手等に侮辱的な行為を行うことが多々あり、多くのファンから嫌われている選手ですが、まさか”不正〇球のクセにイキってた”なんてことはないよね?
Marcus Stroman a foreign substance cheater… How long should he be suspended??? pic.twitter.com/wOtU8jcIlh
— Baseball Doesn’t Exist (@BaseballDoesnt) March 18, 2021
大谷 翔平
2019年* | 2021年 | ||
4~5月 | 6月~ | ||
フォーシーム | 2,164 | 2,345 | 2,203 |
カッター | ―ーー | 2,364 | 2,259 |
スライダー | 2,390 | 2,514 | 2,339 |
※2020年はほぼシーズン全休だったので、代わりに2019年シーズンの値を記載。
各球種のスピンレイトが6月中旬から低下するも、対照的にコマンドやコントロールが格段に向上しヤンキース打線以外に敵は無し。
(流石に大谷アンチの私でも)制球力確保のため意図的に回転数を抑えた始めたのだと思いますが、彼の信者は恐ろしいのでこれ以上触れないでおきます。
ちなみに6月中旬以降において、ストライクが入らず大炎上した6月30日のヤンキース戦のみフォーシームとスライダーのスピンレイトが異様に高めでした。
つまり...