MLBと選手会によるCBA交渉は史上稀に見るほどの不調状態とのことで、1994-95年以来となるロックアウトの可能性が高まってきたわけですが、補強戦線はGMミーティングの終了により活気を帯び始めています。
ジョエリー・ロドリゲス
ヤンキースが1年300万ドルのチームオプション破棄&50万ドルのバイアウトを支払いFAとなったジョエリー・ロドリゲスですが、たった数日で1年200万ドルの契約をヤンキースと結び残留が決定。結果としてヤンキースはチームオプションを行使するより50万ドル節約することとなりました。
ちなみに、ロドリゲスとの契約でヤンキースのMLBロースターは40人ジャストに。
カルロス・コレアとコーリー・シーガー
今オフFA市場の2トップと目されるカルロス・コレアとコーリー・シーガーですが、ヤンキースは既に両人の代理人(コレアはジョン・ローゼン、シーガーはスコット・ボラス)と接触し交渉を開始しているとのこと。さらに、サイン盗み騒動によりコレアを憎むファンが多数いるものの、キャッシュマンはファンの反感を考慮しない(少々意訳)と明言しています。
特にコレアに関してはヤンキースが契約先の最有力候補と目されているようで、今月中にでも10年3億ドル級の超大型契約をオファーするとの予想も。
マット・オルソン
コロナ禍、収益分配金削減、新球場建設or本拠地移転問題などが重なり慢性的な経営難がさらに悪化したアスレチックス。今オフはファイヤーセールの実施が確実なものとなっていますが、その中で最大の目玉であるマット・オルソンのトレード先有力候補にヤンキースが挙げられています。
ただ、ヤンキースが既にアスレチックスと本格的な交渉を行ったわけでもなく、未だチーム内で検討を進めている段階でとのことで、ヤンキース残留を希望しているアンソニー・リゾーも現実的なオプション。
センター
ブレット・ガードナーのFAにより本職センターの選手がMLBロースター上にアーロン・ヒックスにエステバン・フロリアルのみとなったことで、今オフは内野陣のテコ入れに加えてセンターの補強もヤンキースの優先事項に。
もちろんがヒックス復活する可能性もありますが、2018~2020年に3シーズン連続でマイナスのセンター守備成績を残し、加齢と今季の故障より運動能力がさらに低下したであろうヒックスが来シーズンもセンターでプレーできると個人的には思えません。
ジャスティン・バーランダー
ヤンキースのトレーナー部長エリック・クレッシーが運営する施設”クレッシー・パフォーマンス”にて、15~20球団のMLBスカウトの前で公開投球練習を行い最速97マイル・常時94~96マイルを計測したトミー・ジョン手術明けのバーランダー。
もちろんヤンキースのスタッフも投球練習に立ち会っており、すでにバーランダー陣営と交渉を行ったようです。
ただ、バーランダーは既にアストロズからクオリファイング・オファー(1年1840万ドル、17日が期日)を受けており、オファーを拒否して本格的にFA市場へ出てくる場合はこの額が最低ラインとなります。
コメント
20代とはいえ、運動能力が求められるショートに10年契約はリスク高すぎると思うのでコレアもシーガーも獲得反対です。
ポルペやペラザが通用するのかは未知数ですが、彼らが出てくるまでウルシェラやらトレードやらで適当に誤魔化しとくのが得策と考えます。
管理人さんはどうお考えですか?
全く完全に同感です。
ショートの理想のトレード相手としてダイヤモンドバックスとかなのでしょうか。
Ketel Marteはそれこそアンタッチャブルのプロスペクトを要求されそうですが、Nick Ahmedであれば今シーズン打撃成績も落としてますし、ロースターの整理とかもできるのかなと思います。
管理人さんの予想で現実的なトレード相手はどこでしょうか。
ニック・アーメドは2年の契約が残っている点が気になりますが、年俸やAAVは安くARIのチーム状況も考慮するとベストに近い候補ですね。
ただ、トレード市場で確保するならばOAKのチャド・ピンダーがベストだと個人的には考えています。ショート守備は平均未満ですが(とは言ってもトレースよりは幾分マシ)、保有期間残り1年にも関わらず年俸は格安、表面的な打撃成績はイマイチなもののxwOBAなどが優秀、内野だけでなく外野も守るスーパーUT、何が何でもペイロールを削りたいOAK所属と好条件が揃っているかと。ヤンキースが熱量を注いでいるマット・オルソン獲得が実現した場合には、トレードパッケージに含める手もあります。
なるほど
ピンダーでしたら、ショートとケースは少ないもののセンターも任すこともできる点でメリットが重なりますね
一つ勉強になりました
内野の人員が増えるとなるといよいよOdor が枠を潰してる気がしてなりません。どうかして欲しいものです
オドーアはTEXが年俸負担しているので煮るなり焼くなりどうにでもなるでしょうし、気付かないうちにNYYからいなくなってるんじゃないですか。
コレアは爆発力があるとは言え、怪我が多く調子にもムラがありますし、この選手に10年契約とかリスクしかないと思うんですが。キャッシュマンは第二のスタントンを作るつもりなんでしょうか。
いくらキャッシュマンにしてもコレアやシーガーの獲得はあまりにも浅はかなので、裏にオーナーサイドの圧力(要求)があるのではと勘ぐっています。