ルール5ドラフトのプロテクト期限が現地時間11月19日午後6時(日本時間20日午前8日)に設定されていたことで、昨日から今日にかけてヤンキースが40人(MLB)ロースターの整理を行いました。
とは言え、そもそもCBA(労使協定)交渉が難航を続けロックアウト入りは不可避のため、12月8日に予定されているルール5ドラフトが延期となることは間違いありませんが…。
目次
ロースターから外れた選手
DFA
年俸調停権2年目のクリント・フレイジャー、今オフに初めて年俸調停権を取得したタイラー・ウェイド、旧所属のレンジャーズが年俸全額を負担しているルーグネッド・オドーアの3人がDFAとなりました。
来季年俸が240万ドルと予想されるフレイジャー、実力はリプレイスメントレベルのオドーアがDFAを受けるのは当然のこと。
ただ、運に恵まれ好成績を残した1年目以降は4シーズンにも渡り悲惨な数字を残し続けているミゲル・アンドゥハーを差し置き、キャリアハイの成績を残しながらも来季年俸がアンドゥハーの半分未満と予想されるウェイドが外されたのは予想外でした。
他にも1週間ほど前に来シーズンの全休が発表されたザック・ブリットン(来季年俸1400万ドル)が整理対象候補でしたがノータッチのままステイ。
トレード放出
上記3人のDFAに加え、ニック・ネルソンと今月上旬に40人ロースターへ追加されていたドニー・サンズが、ルール5ドラフト非対称プロスペクト2人(TJ・ラムフィールド、ジョエル・バルデス)とのトレードでフィリーズへ放出されました。
ネルソンは今季MLBはおろかAAAですら成績は低迷しており放出は既定路線ですが、サンズはバッティングの開花により各媒体の球団プロスペクト・ランキングでトップ30にランクインするなど上位プロスペクトと見なされていた存在。
ラムフィールドとバルデスの2人はフリンジレベルのプロスペクトであるため情報や映像がほとんどありませんが、ラムフィールドのStatcastデータを確認したところウィークコンタクトを連発し打球初速度に欠ける待球型のハイボールヒッターといったところ。
Last year at Geo Tech @HokiesBaseball blew two late 2-run leads to lose series.
Friday Hokies blank Canes over last 6 inn. for 5-3 win, snapping 11 G losing streak to UM.
T. J. Rumfield w/ big HR.
Today it’s VT ace Chris Gerard vs UM Alejandro Rosario.
7pm pic.twitter.com/756QIZ8GrN— College Baseball 365 (@Stu_Murray1) February 27, 2021
ロースター追加プロスペクト
DFAとトレードによって40人ロースターに5つの枠が生まれたため、今オフのルール5ドラフト対象となる下記のプロスペクトを40人ロースターに追加。
- エバーソン・ペレイラ
- オズワルド・カブレラ
- スティーブン・ライディングス
- ロン・マリナチオ
- JP・シアーズ
各プロスペクトについては下記の記事で取り上げているため説明省略。
エバーソン・ペレイラ
オズワルド・カブレラ
スティーブン・ライディングス
ロン・マリナチオ
JP・シアーズ
プロテクト漏れプロスペクト
上記の5人とは反対にルール5ドラフトの対象となるもののプロテクトから漏れた代表的なプロスペクトは下記の選手たち。
- ブランドン・ロックリッジ
- アンソニー・ガルシア
- ジョシュ・ブロー
- アンドレス・カパーロ
- マット・クルック
- シェーン・ボイル
- マット・サウアー
- グレッグ・ワイセルト
AAAの38人ロースターのトラザクションが公式に発表されていないため、どのプロスペクトがAAAフェーズの対象となるかは分かりませんが、取り敢えずマット・クルックはMLBフェーズにて指名を受ける可能性が大。
ブランドン・ロックリッジ
アンソニー・ガルシア
ジョシュ・ブロー
アンドレス・カパーロ
マット・クルック
シェーン・ボイル
マット・サウアー
グレッグ・ワイセルト
コメント
オプションが切れるとはいえ、SSとCFをそれなりに守ることができ盗塁もそこそこ決められるウェイドのDFAはもったいなくないですか?ガードナーとロカストロがいなくなるならなおさら。
あとベラスケスもいなくなり、AAA〜MLBレベルの中堅どころのSS層が薄くなったのも気がかりです。
ロースターの枠を空けるにしてもウェイドより優先度の低い選手が何人(ミゲル・アンドゥハー、アルバート・アブレイユ、クリス・ギッテンズ、エステバン・フロリアルなど)もいるはずですし、これで内野の控えUTの獲得も必要となってきましたね。
ただ単に今回の期限に間に合わなかっただけで、すでにウェイドのトレード交渉がある程度まとまっている可能性もありますが…。
数年かかる選手を追加ですか、解せません
後の4人は、来シーズン期待したいです。
シュミット、ガルシアは交換要員ですか?
トーレス、ボイト、セベリーノ辺り付けて
ユーティリティーか1塁手補強出来ない
ですか。
”数年かかる選手”はペレイラを指しているのでしょうが、彼クラスのプロスペクトをプロテクトするのは当然です。
また、シュミットとガルシアなんてすでにトレードバリューは地に落ちているので、トレースやボイトとパッケージにしても大した戦力は手に入りません。
セベリーノに関しては論外です。