ヤンキースの補強関連ニュース・噂(2021/12/7)


ヤンキースの2021-22年オフシーズンの動向について(ゲーリー・サンチェス、ジェイコブ・スタリングス、タイラー・ウェイド、クリス・ギッテンズ)


鈴木 誠也

先月の22日にポスティング公示を行い、年1000万ドル×4~5年程度の契約を予想される鈴木誠也ですが、レッドソックスの番記者が「ロックアウト突入前においてレッドソックス、ブルージェイズ、ヤンキースの3チームが鈴木獲得に向け積極的に動いていた。」と報じています。

ヤンキースは両翼にジャッジとギャロの強力コンビを擁するものの、ヒックスの不良債権化やガードナーのFA、度重なる外野手プロスペクトの育成失敗によりセンターが大きな大きな穴に。こういった状況の中で鈴木をセンターとして期待する現地メディアやファンも多数いますが、もちろん私も大多数の日本のファンと同様に鈴木の外野守備がMLBのセンターとして通用するとは思っていませんし、ヤンキースもコーナー外野手として見做していることでしょう。

このように普通に考えればヤンキースがライト/レフトの鈴木誠也獲得を目指すのは甚だ馬鹿げていますが、上記の報道が正しいと仮定した場合に、以下の3点の可能性が考えられます。

まず1つ目はジャッジとギャロの一時的なセンター併用です。ヤンキースのMLBロースターにはヒックス、フロリアルと2人のセンターがいますが、前者は怪我無くフルシーズンをプレー出来るとは思えませんし、そもそも未だにセンターをまともに守れるような運動能力を持ち合わせているか疑問で、後者はAAAですら低成績に喘ぐようなポンコツ野郎。

ただ、ジャッジとギャロはライト及びレフトとしてMLBトップクラスの守備力を誇り、この2人であればセンターを卒なく守ることも可能。実際にジャッジは24試合、ギャロは55試合センターでの出場経験があり、この2人をセンターにて上手く使い分け、ジャッジやギャロがセンターを守る際に鈴木で両翼の穴を塞げばこの3人を併用できるでしょう。

さらに、ジャッジとギャロは2022年シーズン限りでFAとなるため、どちらか1人でも引き留めなければ鈴木のポジションを確保できます。

2つ目は今オフ中のジャッジやギャロの放出。1つ目の場合だとヒックスやスタントンが干渉する可能性が高いわけですが、1年後にFAとなるジャッジやギャロを今オフ中に放出するのも1つの手。

まあ、名前も顔もロクに知らない日本人を獲得するためにスーパースターであるジャッジを放出したらヤンカスが発狂することは間違いなく、必然的にギャロ放出が優先されることとなりますが...。

3つはヤンキースが他単純に球団への嫌がらせや妨害を行っているだけの可能性。

獲得する意志の無いFA選手やポスティング選手にちょっかいを出して条件等を高騰させるのはヤンキースの常套手段ですが、鈴木誠也争奪戦のフロントランナーとしてヤンキースの他に挙げられている2チームが同地区のレッドソックスとブルージェイズであることはただの偶然でしょうか?

ここまで長々と書いてきましたが、ヤンキースが鈴木誠也獲得に積極的にアプローチを掛けていたのが真実だったとしても、正直なところ3つ目の可能性が圧倒的に現実的かと思います。

フレディ・フリーマン

ロックアウト突入までにFA契約合意(締結)まで至らなかったフレディ・フリーマンですが、ロックアウト突入前に契約オファーを行った複数チームの中にヤンキースが含まれていたようです。

フリーマンの他にマット・オルソンのトレード交渉、アンソニー・リゾーとの再契約交渉などが噂されていますが、まずフリーマンがブレーブスを離れることはないでしょうし、寧ろディスカウントすら受け入れるのでは?

年俸調停回避

ヤンキースはロックアウト突入前に以下の3人と1年契約に至り年俸調停を回避しています。

  • ジオ・アーシェラ:650万ドル
  • ドミンゴ・ハーマン:175万ドル
  • ルーカス・リットキー:90万5000ドル

今オフに年俸調停対象となる選手は他にジャッジやギャロ、モンゴメリーらを含め13人いますがCBA期限には間に合わず。

コメント

  1. 菅野 より:

    左打ちが欲しいとはいえ、オルソンやリゾ、フリーマンに過剰な対価を払うくらいならポイトのままで十分じゃないですかね。なんだかんだ平均以上の成績は期待できるわけですしり。