ジョシュ・ドナルドソン、アイザイア・カイナー=ファレファと共にツインズから獲得したベン・ルートベットが脇腹の故障によって開幕戦絶望となり、カイル・ヒガシオカに次ぐ第2の捕手が不在となってしまったヤンキース。
ヒガシオカがMLB全体トップの7本塁打を記録するなど絶好調なこともあり、ロブ・ブラントリーやデビッド・フレイタスなどロースター外招待選手でお茶を濁すのかと思われましたが、トレードにて新たにテキサス・レンジャーズからホセ・トレビーノを獲得。
対価としてアルバート・アブレイユと2021年ドラフト7巡目指名のロバート・アールストロームを放出しています。
ヤンキース | 🔁 | ツインズ |
ホセ・トレビーノ | アルバート・アブレイユ | |
ロバート・アールストローム |
ホセ・トレビーノは2021年シーズンのレンジャーズ正捕手としてトップクラスの守備成績を残した守備型キャッチャーですが、レンジャーズはカイナー=ファレファとのトレードでツインズからミッチ・ガーバーを獲得しプロスペクトのジョナ・ハイムも抱えていたため余剰要因に。
ただ、それでも第2の捕手としては必要十分なレベルの選手であり、サービスタイムが2年強であるため今シーズンも最低年俸。さらにはマイナーリーグ・オプションも残しているなど、ルートベットの代替要員として◎。
対してアルバート・アブレイユは本春季キャンプで好投を続けているものの、MLB全体No.1の選手層を誇るヤンキースのリリーフ陣では完全な余剰要因となっており、マイナーリーグオプションも消失。
また、ハイフロアー・タイプのプロスペクトであるロバート・アールストロームはドラフト7巡目指名の大学出身技巧派投手で、個人的にはヤンキース傘下76~100位程度のプロスペクトかと。
アブレイユ&下位プロスペクト1人との交換でトレビーノを獲得した今回のトレードによってヤンキースは大きく得をしたように感じますが、そもそもシーズン開幕直前のこのタイミングでトレビーノ級のキャッチャー獲得というムーブをかますということは、私たちの予想以上にルートベットの復帰が長引くことを示唆していますよね。