ヤンキースの2022年MLBドラフト1巡目指名候補:その3

2022年のMLBドラフトにおけるヤンキースの指名候補を取り上げます。

今年は例年以上に金玉袋がベタついてるような気がする。



ジェイコブ・ミラー

Jacob Miller:2003年8月:188㎝・82㎏
右投先発:リバティユニオン高(オハイオ州)

メディア 順位
Baseball America 33位
MLB.com 44位
Prospect Live 55位
ESPN 43位
The Athletic 43位

ドラフトが近づくに連れて評価&予想指名順位が上昇を続けている高校生右腕。

地元のオハイオ州立大学へのコミットメントが強く指名を避けれる可能性も高いドラフト候補生ですが、高校生投手の上位指名を非常に嫌っているヤンキースが何故か特別興味を示しているとのこと。

ちなみに、最後にヤンキースが1巡目にて高校生投手をピックしたのは2013年のイアン・クラーキンと2012年のタイ・ヘンズリーまで遡りますが、2人とも故障やらなんやらで大失敗だったよね。

年度 防御率 投球回 奪三振
2019 4 4 1.65 55 106
2020 ーーーーー
2021 9 1 0.70 60 143
2022 6 0 0.32 39 94

昨年最速95マイルだった速球は今年に入り最速99マイルまで高速化。

さらに、80マイル台前半のスライダーと70マイル台後半のカーブは共に平均超(エバリューエーターによってはプラスピッチ)と評されており、チェンジアップも投球割合が低い割に悪くないとのこと。

また、派手な投球フォームは懸念材料でこそあるものの制球には苦しんでいないようで、全体的な完成度は意外と高め。

とは言え、ヤンキースが高校生投手を1巡目指名するとはニワカに信じ難い。


チェイス・デローター

Chase DeLauter:2001年10月:193㎝・113㎏
左投左打:センター:ジェームズ・マディソン大

メディア 順位
Baseball America 14位
MLB.com 19位
Prospect Live 12位
ESPN 17位
The Athletic 36位

ウエストヴァ―ジニア州の田舎町で生まれ育ったためか高校時代は無名であり、中堅カンファレンスの弱小校ジェームズ・マディソン大学へ進学するも、同大学では圧倒的なパフォーマンスを披露。

特に昨年夏のケープコッド・リーグにてホームラン王に輝いたことで評価が急上昇し今シーズン序盤は大学生No.1外野手と評されることもありましたが、4月上旬に足を骨折しシーズン終了。

トラックレコードの欠如と故障により扱いが難しいドラフト候補生となっているものの、取り敢えず現時点では全体20位前後での指名が予想されています。

Register Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2020 18 James Madison 16 77 26 1 7 9 10 .382 .455 .559 1.013
2021 19 James Madison 26 128 39 6 7 25 14 .386 .508 .723 1.231
2022 20 James Madison 24 118 38 8 10 28 21 .437 .576 .828 1.404
Coll Coll Coll 66 323 103 15 24 62 45 .402 .520 .715 1.235

恵まれた体格から木製バットでも軽々とホームランを放つパワーヒッターであり、同時にアプローチと選球眼も評価されていますが、独特な下半身の動きを見せる打撃フォームは懸念材料。

高いレベルの投手との対戦経験が少ない点はトレイ・スウィーニーと被ります。

身体能力は非常に高く60ヤード走6.4秒を記録した俊足と強肩はどちらもプラスツールとの評。外野守備センスは測りかねますが、身体能力的にはセンターでも十分通用するでしょう、


スペンサー・ジョーンズ

Spencer Jones:2001年5月:201㎝・102㎏
左投左打:ライト:ヴァンダービルド大

メディア 順位
Baseball America 64位
MLB.com 74位
Prospect Live 28位
ESPN 48位
The Athletic 79位

高校時代は高身長の二刀流として高い評価と知名度を獲得するも高額な契約金を要求したため上位で指名を受けることなくコミットしていたヴァンダービルド大学へ進学。

同大学進学後はトミー・ジョン手術を受け打者に専念したものの1~2年目にかけて低成績に終わり、大学進学は大失敗に終わるかと思われましたが、昨年夏のサマーリーグで好成績を残すと今年に入りパフォーマンス急上昇。

ドラフト1巡目にて指名されるかは疑問ですが、モックドラフトにて度々ヤンキースの指名候補として挙げれらているため取り上げておきます。

Register Batting
Year Age Tm G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2020 19 Vanderbilt 14 42 7 0 0 4 7 .206 .333 .324 .657
2021 20 Vanderbilt 34 107 26 3 4 7 33 .274 .346 .421 .767
2022 21 Vanderbilt 61 272 85 12 14 32 64 .370 .460 .644 1.103
Coll Coll Coll 109 421 118 15 18 43 104 .329 .418 .554 .972

身長201㎝の長身痩躯な体型と左のノーステップ打法はトニー・クラークを彷彿とさせ、当然のことながら打球初速度はNCAAトップクラス。体格や年齢的(早生まれであるためこの5月で21歳を迎えたばかり)にもパワー向上の余地は十分であり、ローパワーのポテンシャルは上位指名候補No.1と言っても過言ではありません。

ただ、数多くの高身長打者と同様コンタクトスキルに難を示していて三振率25%弱は危険水準。とは言え、コンタクト率は平均を上回っていたり、変化球に脆いと評されているものの変化球に対する空振り率においてこれまで同企画で取り上げたディラン・ビーバーズブロック・ジョーンズスターリン・トンプソンジャド・フェビアンらより優れた数字を残していたりとポジ要素のスタッツも。

一時期はファースト起用を受けることもありましたがスピードと送球は平均を上回っており、プロ入り後もライトに留まることができるのではないでしょうか。

身長201㎝でリスキーだったアーロン・ジャッジの育成に大成功したことでヤンキースが高身長野手を好みその育成も上手だと盲目的に信じているファンも多く、同タイプのジョーンズ指名を支持する声も多いのですが、別に全体25位指名権を費やすべきような選手ではないよね。

コメント

  1. 愛妻家 より:

    主ちゃんはSpencer Jonesみたいな選手嫌いじゃないでしょ