MLB全体トップとなる22勝6敗・勝率.786を残しポストシーズン出場をほぼ確実なモノにするも、世界最強球団アストロズ相手には2勝3敗と負け越し。
偶然2勝を挙げたと言ってもノーヒッターを喰らうなど戦力差は明白であり、低レベルなアメリカリーグ東地区で数字を稼いだだけの雑魚専ヤンキースの化けの皮が剥がされてしまった印象。ポストシーズン本番でアストロズと当たればノーチャンスでしょうね。
目次
野手
故障者が連発した5月から一転、野手陣に故障者リスト入りは発生せず。4月のリゾーや4~5月のジャッジのように飛び抜けた成績を残した選手こそいなかったものの、主力から控えまで満遍なく好成績を残しチーム全体成績は◎。
バッティングはもちろんのことですが、DRSにおいてMLB全体トップに立つなど守備も👍
ただ、ギャロはスランプを脱するところか更にパフォーマンスを落としており、ある程度上昇傾向にあるヒックスもまだまだ低成績。そのため外野手補強の噂も強まっていますが、そう簡単にギャロとヒックスはダンプできないだろうと。
(そもそも全ポジションを好成績の奴で埋めるべきって考え方自体が無理あんのよ。)
指標名 | 6月中の合計 | MLB全体順位 |
シーズン合計 | ||
野手fWAR | 7.4 | 2位 |
15.6 | 1位 | |
平均得点 | 5.53 | 3位 |
4.99 | 2位 | |
OPS | .798 | 3位 |
.753 | 3位 | |
wRC+ | 127 | 3位 |
116 | 1位 | |
xwOBA | .361 | 5位 |
.360 | 1位 |
DJ・ラメイヒュー
ジャッジ、スタントン、リゾーなど派手な大砲バッターの陰に隠れ、実は月間チームMVP級のパフォーマンスを披露したラメイヒュー。
6月は引張方向及びセンター方向へ飛距離350フィート(106.7m)以上の打球を11本放ちましたが、これはロッキーズ時代も含めキャリアハイの数字(Statcast導入以前は除く)。
逆方向以外への大飛距離の増加が好成績に繋がったことは確かですが、単なる偶然なのか?、それとも広角打法へ意図的な改良が加えられたのか?
まあ、何にせよ昨シーズン中に”衰えた”だとか”不良債権”だとかディスらなきゃ良かったわ。マーカス・テームズのアホボケ間抜けのせいだ。
アンソニー・リゾー
5月に内角攻めを受け数字を大きく落としていたリゾーですが、6月は何故か外角への一辺倒な配球を受け打撃復活。配球が一辺倒なことで的が絞りやすくなったのか、ボール球のスイング率が大幅に低下し、月間10本塁打全てがゾーン内への投球でした。
ただ、守備成績が一向に良化しない点は懸念材料。
まあ、何にせよ昨オフの契約時に”払い過ぎ”だとか”オワコン”だとか”ボイトで十分”だとかディスらなきゃ良かったわ。クソが。
ジョーイ・ギャロ
今さらギャロのパフォーマンスに触れる気はありませんが、トレード時の対価プロスペクト4人のうち3人(ジョシュ・H・スミス、エゼキエル・デュラン、グレン・オット)が既にMLBデビューを果たし残りのトレバー・ハウバーもHigh-Aにて好成績を記録。
レンジャーズにとっては大儲けのトレードとなったはずですが、トレビーノの方で大敗したうえにカーペンターを提供(ヤンキース移籍前はレンジャーズのAAAでプレー)しちゃっているのでどっちもどっちですね。
(このコメントに関しては心から反省してる。)
控え選手の奮闘
主力選手たちの活躍に加え印象的だったのはベンチプレーヤーたちの活躍。
4~5月はwRC+56に終わっていたマーウィン・ゴンザレスがwRC+179と全盛期級の打棒を披露し、5月下旬に加わったばかりのマット・カーペンターはたった23打数で4本塁打。さらに、4~5月にかけて1本たりともホームランを放てなかったカイル・ヒガシオカも4本柵越え。ベンチプレーヤーではないかもしれませんがアーロン・ヒックスもwRC+112と及第点の数字を残しました。
だからもうミゲル・アンドゥハーやエステバン・フロリアルなんて要らないからさっさと放出してね。キャッシュマンちゃんお願いよ。
投手
上旬は5月の勢いそのままに圧倒的な好成績を残した投手陣ですが下旬に入ると先発ローテ、リリーフ共に大きく数字を落とし、シーズン後半戦へ向けて不安が残る状況に。
また、7月中は故障するまでに醜いパフォーマンスを残していたアロルディス・チャップマンとジョナサン・ロアイシガが復帰しちゃうわけで、7月編を書く頃には世界最高の投手陣が変に瓦解していてもおかしくありませんよね。
指標名 | 5月中の合計 | MLB全体順位 |
シーズン合計 | ||
投手fWAR | 3.5 | 4位 |
12.3 | 1位 | |
防御率 | 2.94 | 1位 |
2.92 | 1位 | |
FIP | 3.60 | 5位 |
3.33 | 1位 | |
xwOBA | .294 | 1位 |
.291 | 1位 |
ロン・マリナチオ
5月21日の再昇格後は12試合・14.1回を投げ1被安打・17奪三振・8与四球・被OPS.255の驚異的な数字。BABIP0.036と運には恵まれたことは確かですが、xwOBAも.258と高水準ですからシーズン後半戦も勝ちパターン級の好成績を期待。
欲を言えば、徐々にコマンドが安定を見せているスライダー&チェンジアップにフォーシームも続いて欲しいところ。
(フォーシームのCSW%=22.1%だけしかないからね。フォーシームのCSW%がここまで低い勝ちパターンのリリーフ投手って1人も居ないんじゃないかな?)
ルーカス・リットキー&ミゲル・カストロ
最近のMLBではレパートリーの中で投球成績の良い球種の投球割合を極端に増やすことがトレンドとなっていますが、このトレンドを6月に取り入れたのがリットキーとカストロの2人。
2人ともレパートリー3球種の中でスライダーが極端な好成績を残していましたが、下表の通り速球系の代わりにスライダーの投球割合が大幅増。
このおかげか6月に月間防御率0.77・被OPS.433を残したリットキーはもちろん、カストロもStatcast成績が大幅に良化しており、チャップマンやグリーン離脱の戦力ダウンを最小限に抑えました。
でも、カストロの起用法はもっと考えろよな。ピンチで投入とかアホか。
ワンディ・ペラルタ
今シーズンからロークオリティのスライダーを控えシンカーと伝家の宝刀チェンジアップを重宝。更にはチェンジアップのコマンドにおいて大きな成長を見せ、クレイ・ホームズの陰で左のリリーフエースへと華麗なる変貌を遂げました。
ちなみに、トレード時の対価であったガードナー2世さんはKBOにて並みの成績に終わっています。
今季からSLを投げるのはアーリーカウントだけ。レイトカウントでは徹底したSI&CH攻め。 https://t.co/tpXyKpdOuF pic.twitter.com/57HTGg9NiG
— Fordy Ballgame (@ironhorse0619) June 16, 2022
ルイス・セベリーノ
6月に先発ローテの中でNo.1のパフォーマンスを見せたセベリーノ。
イニングの先頭打者にしてやられることが多いイメージが何となくあったので確認したところ、イメージ通り0アウトでの成績がダメダメでした。
また、今シーズン許した全11本塁打のうち5本塁打が初球を捉えられたモノ。
このような場面での軽率なピッチングが改善されれば、コール → コルテスに次ぐ先発3番手は彼で決まりでしょうな。
Split | PA | H | HR | BB | SO | SO/W | BA | OBP | SLG | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 outs | 125 | 34 | 6 | 9 | 25 | 2.78 | .304 | .366 | .536 | .902 |
1 out | 99 | 15 | 4 | 8 | 31 | 3.88 | .167 | .242 | .333 | .576 |
2 outs | 91 | 10 | 1 | 6 | 35 | 5.83 | .119 | .187 | .191 | .377 |
ブレット・ガードナー
ニューヨークのピザ屋で元チームメイト達とディナー。
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マイク・フォード
上旬にマリナーズからDFAを受けブレーブスに移籍。ブレーブス移籍後はAAAでのプレーを経て再びMLB昇格を果たしていますが、1本もヒットを打てずに6月終了。
最後の30日に捨て試合で4年ぶりの投手起用を受けチョコっと話題にはなったものの、彼のキャリアにおいてワースト級の1ヶ月間。
もう終わりですね。
Date | Lev | Tm | Opp | PA | AB | H | 2B | 3B | HR | RBI | BB | SO | Pos |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
June | June | Tm | Opp | PA | AB | H | 2B | 3B | HR | RBI | BB | SO | Pos |
2022-06-01 | Maj-AL | Seattle Mariners | Baltimore Orioles | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | pdH |
2022-06-02 | Maj-AL | Seattle Mariners | Baltimore Orioles | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | pdH |
2022-06-04 | Maj-AL | Seattle Mariners | Texas Rangers | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | pdH |
Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play |
2022-06-14 | AAA-IL | Gwinnett Stripers | Indianapolis Indians | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1B |
2022-06-15 | AAA-IL | Gwinnett Stripers | Indianapolis Indians | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | pdH |
2022-06-16 | AAA-IL | Gwinnett Stripers | Indianapolis Indians | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1B |
2022-06-17 | AAA-IL | Gwinnett Stripers | Indianapolis Indians | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1B |
2022-06-19 | AAA-IL | Gwinnett Stripers | Indianapolis Indians | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | pdH |
Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play | Play |
2022-06-26 | Maj-NL | Atlanta Braves | Los Angeles Dodgers | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | pdH |
2022-06-28 | Maj-NL | Atlanta Braves | Philadelphia Phillies | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | pdH |
コメント
今日の2試合見る限り、貴殿の言われるとおりリリーフ陣崩壊しそうな感じです。
チャップマンの登板は周りに負荷かけますし、マリナチオは逝ってしまいました。
ウェバー?出戻りアブレイユ?、キングも逝きそうか気がしています。
残り一か月の補強、攻撃陣なのか投手陣 どちらと思いますか。
まあリリーフなんて最も補強ハードルが低いポジションですからね。別にリリーフ陣が崩壊したとしてもTDLでラクに穴を埋められるでしょうし、シュミットを始めAAAにもオプションが豊富です。より問題となってくるのは選手層と言うよりも(チャップマン、ハーマン、ラザニア復帰後の)起用法でしょうね。
今シーズンのPSシード獲得なんてほぼ確実なんですから、TDLでは来シーズン以降の編成も考量した長期的な視点で動いてほしいです。
これだけの打撃成績を残しているカーペンターと低打率ホームラン1桁のドナルドソンが変えられない理由について、主さんはどうお考えですか?
そりゃドナルドソンの成績が「低成績」ではないからでしょう。
ギャロやヒックスが出せるかにもよりますが、左翼や中堅の補強は起こりますかね?
もっぱらレイノルズやベニテンディの噂もありますが・・・。
フロリアルの存在をお忘れのようですね。今は理不尽な扱いを受けAAAで幽閉されていますが、チャンスさえ与えればフリオ・ロドリゲス級の成績を残すであろう逸材。彼の再昇格が最良の戦力補強ですよ。