ヤンキース:プロスペクト・リポート:第6回(2022/7/9)

2022年「ヤンキース:プロスペクト・リポート」の第5弾

「ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ100:2022年夏版」の執筆を始めました。

ドラフト終了後に指名選手をぶっ込んでアップします。



AAA

オズワルド・ペラザ

6月中旬からやっとAAAに適応。爆速で数字を上げ今月中にはAAA平均へ届くことでしょう。

とは言え、今現在ヤンキースの内野陣にこれといった大きな穴は無く、ペラザがイチ戦力と必要かと言われれば否。

MLBロースターに故障者が発生しない限りはやはりこのトレードデッドラインで放出されるんでしょうね。

2022 Player Batting Splits
Split G PA H 2B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
April 16 69 12 2 2 4 6 14 .197 .290 .328 .618
May 22 93 19 4 3 7 5 22 .216 .258 .364 .622
June 20 87 23 4 4 5 8 20 .303 .379 .513 .893
July 4 17 4 1 1 1 2 4 .286 .412 .571 .983

オズワルド・カブレラ

今週に肩の故障から約1ヶ月半振りに復帰。

AAAでのプレー再開前にFCLとLow-Aでリハビリ出場を続けていますがパフォーマンスは✖

ペラザアンソニー・ボルピが復調した今では余剰要員に他ならない訳ですが、昨シーズンのディエゴ・カスティーヨホイ・パクのような存在がいない点は本人にとって幸運か。

マット・クルック

7月1日の先発登板では8回2アウトまでパーフェクトに抑えるなど華麗に復活。本人曰く肉体的においても精神的においてもスランプを脱したとのことで、テイクバック時のアーム角に修正が加えられた印象。

本調子であればAAAのバッターを圧倒することを再証明したわけですが、非コンテンダーであれば左のリリーフとしてMLBでも戦力となるはずで、本人のためにもトレードデッドラインで放出して欲しいところ。

Table
Split ERA G IP H HR BB SO WHIP SO9 SO/W
April 1.96 5 23.0 16 0 14 33 1.304 12.9 2.36
May 6.65 5 23.0 32 5 13 26 1.957 10.2 2.00
June 4.87 4 20.1 18 4 4 21 1.082 9.3 5.25
July 1.98 2 13.2 6 1 3 14 0.659 9.2 4.67

グレッグ・ワイサート

5月途中、投球フォームの左足設地位置とタイミングに修正を加えたことでコマンドが向上。近15登板で16回・防御率0.56・29奪三振・5与四球・被OPS.293の圧倒的なパフォーマンスを残し、ヤンキース傘下AAAのリリーフエース(クローザー)となりました。

問題はマット・クルックザック・グリーンらと同様にMLB昇格チャンスの不足。

エステバン・フロリアル

ヤバい


AA

アンソニー・ボルピ

気付けばAAに適応。ツマらん。

2022 Player Batting Splits
Split G PA H 2B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
April 18 82 13 3 2 7 12 22 .197 .329 .364 .693
May 22 101 18 6 3 11 11 22 .207 .297 .379 .676
June 26 114 31 10 5 12 5 16 .298 .360 .539 .898
July 5 24 6 1 1 5 8 3 .375 .583 .625 1.208

ミッキー・ギャスパー

チームで抜けた打撃成績を残しAAにおける通算OPSは.950超。オースティン・ウェルズがAAへ昇格した今こそギャスパーも玉突きでAAAへ上げるべきだと思いますが、引き続きAAでファースト起用を受けタイムのウェイストを強いられています。

ウィル・ウォーレン

昨年のドラフト8巡目指名が早くもAAでエースピッチャーに。

コマンドのフィーリングを突然失う場面が散見されるものの総じて制球力は安定しており、AA昇格後に苦しんだ三振現象も改善。ここまではヤンキースお得意のシンカー&スイーパー育成が完全にハマっています。

また、最近ではトレードデッドラインで売り手に回るであろう他球団のスカウトが登板試合に訪れているとの報道も有り、数週間後にはトレードニュースで話題になるかもしれませんね。


High-A

トレイ・スウィーニ

4月の下半身の故障によるIL入り後から低調なパフォーマンスが続いていましたが、6月から緩やかながらも復調。

ただ、ショート守備では未だに稚拙なプレーも多く、ドラフト全体20位指名でこれは物足りないよね。

2022 Player Batting Splits
Split G PA H 2B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
April 9 44 9 1 3 1 4 15 .231 .318 .539 .857
May 21 95 14 4 1 5 7 26 .167 .253 .250 .503
June 23 102 24 4 4 7 13 26 .270 .363 .472 .835
July 6 27 6 2 0 2 1 5 .250 .308 .333 .641

ブラス・カスタノ

24歳弱ながらも初のフルシーズンとなる今季は傘下屈指の安定感を見せ、開幕から14登板で4失点以上を喫したのは1登板のみ。ドラフト後にはマット・サウアーらと共にAA昇格を果たすことでしょう。

ただ、身長178㎝と先発投手としてはサイズ不足で、キャリアを通して左打者を全く抑えられておらず、将来のリリーフ転向は既定路線でしょうな。

2022 Player Pitching Splits
Split PA H 2B HR BB SO BA OBP SLG OPS
vs RHB as RHP 154 26 5 3 9 38 .188 .266 .304 .571
vs LHB as RHP 144 42 7 2 11 27 .318 .375 .432 .807


Low-A

アレクサンダー・バルガス

いや~、ヒドイっすね。

平均打球初速度84.3マイル、ハードヒット率24.4%と相変わらずパワーレスであるにもかかわらず三振率30.8%、16.0 SwStr%とコンタクトにも成長の兆しはなし。

守備や走塁でも身体能力の高さを感じさせるアクロバティックばプレーを見せてはいるものの、稚拙なプレーにより未熟さを露呈することが多。

まあ、シーズンが進むにつれてアプローチ成績は向上を続けていますが、もうトッププロスペクトとは呼べないでしょう。

ジャック・ニーリー

リリーフ起用ながらも開幕から3ヶ月連続で20奪三振をクリア。.371と以上に高いBABIPにより防御率はまだ平均を下回っていますが、被平均打球初速度83.5マイル・被ハードヒット率24.3%とコンタクトクオリティは数字以上の高水準。

ただ、フォーシームとスライダーのコンビネーションが左打者相手に全く通用しておらず、上のクラスではシンカーやカットボールの改良は必要不可欠か?

 
Split ERA G IP H HR BB SO WHIP SO9 SO/W
April 6.00 6 9.0 5 0 7 20 1.333 20.0 2.86
May 6.23 10 13.0 13 1 7 20 1.539 13.8 2.86
June 0.75 8 12.0 9 1 5 21 1.167 15.8 4.20
July 4.50 2 2.0 1 0 2 3 1.500 13.5 1.50


FCL&DSL

ヘスス・ロドリゲス

2019年のプロデビュー以来DSLで好成績を残してきた打撃先行型のキャッチャーですが、今シーズンはFCLで開幕を迎えると72打席・3三振・OPS1.130のソリッドなバッティングを披露中。

ただ、出場試合でのほとんどがファースト起用となっていて、キャッチャーでのプレーは今シーズン限りとなりそう。

ジャレッド・セレナ

身長173㎝の小兵ながらも優れたアプローチと守備走塁を兼ね備えたハイフロアーなプロスペクト。

オフシーズンのメキシコ・ウインターリーグにて年齢離れした数字を残していましたが、FCLで開幕を迎えるとヘスス・ロドリゲスに勝るとも劣らない好成績を記録中。

ロデリック・アリアス

故障による出遅れを経てついに今週プロデビューを果たすも、4試合・20打席で2安打・7三振・OPS.485とスタートダッシュに失敗。

ただ、うちに2試合はDH起用となっており故障が完全に癒えているのかは疑問。

ヘンリー・ラレーン

昨シーズン13.3%だったBB%は7.8%まで良化。

体格的に高いポテンシャルを感じさせるピッチャーですが、高身長投手あるあるの制球難を若干18歳強で克服してしまったのであれば、もうポジ要素しか残ってないよね。

他選手映像集

コメント

  1. プロクター より:

    ペラザ放出ならベニンテンディですかね?レンタルのベニンテンディのためにペラザはもったいないでさねー。

    • 管理人 より:

      ベニテンディの対価にペラザは明らかに過剰です。ウィットがいるロイヤルズにとってもペラザなんて不要でしょう。

  2. koneko より:

    ドミンゲスもだいぶ数字を上げてきましたね。
    コロナでのシーズン中止がなければもっと早く慣れられたんでしょうかね。

    • 管理人 より:

      コロナ休止中はNYYの打撃インストラクター等が直接コンタクト出来なかったでしょうから悪影響があったかもしれませんね。
      また、(ドミンゲスに限った話ではありませんが)Low-Aクラスの所属リーグはStatcastによってストライク判定を行っているので、High-Aに上がって目視判定となった時にアプローチ面がまた狂う可能性もあります。

  3. プロクター より:

    なるほど。
    そうなるとウェズネスキやワルディチャックあたりでとれちゃうんですかね?それともシッケマやサウサークラスでもいけちゃいますか?

    • 管理人 より:

      ワルディチャクもすでにトップ100クラスなので過剰でしょうね。ウェズネスキ+フロリアルぐらいが妥当じゃないですか。