順調に殿堂入りへの階段を登っているかに見えたクレイグ・キンブレルとケンリー・ジャンセンが30代に入り急激な衰えを見せ、2018年シーズンに各リーグトップの好成績を残したエドウィン・ディアズとブレイク・トレイネンが二人とも大スランプに陥るなど上位選手に大きな入れ替わりが生じた1年となりました。
また、ヤンキースはアロルディス・チャップマン、ザック・ブリットン、デリン・ベタンセス、アダム・オッタッビーノ、チャド・グリーン、トミー・ケインリー、ジョナサン・ホルダーという球史に残るリリーフ投手陣を揃えシーズン開幕を迎えたわけですが故障とスランプの連続により期待外れの結果に。そういった中で上記メンバーも含めてリリーフ投手陣の高齢化が進んでいるだけにそろそろジョナサン・ロアイシガやブルックス・クリスキー辺りがブレイクしてくれないとヤバい。
各ランキング一覧表 | |||
2019年版のランキング | |||
2020年MLB選手ランキングTOP100 | |||
ファースト/DH | セカンド | サード | ショート |
レフト | センター | ライト | キャッチャー |
先発投手 | リリーフ投手 | ||
イントロダクション |
リリーフ(救援投手)
10位:アダム・オッタッビーノ
ヤンキース:34歳
2018年:ランク外 → 2019年:ランク外
年度 | rWAR | fWAR | WARP |
2018 | 2.5 | 1.9 | 1.7 |
2019 | 2.3 | 1.3 | 1.2 |
全体的に運に恵まれた感は否めませんが、ブーン監督の流動的かつ突発的な起用に耐え抜いた点は立派。
今春季キャンプでは完ぺきに近いピッチングを見せていたものの、年齢を考えると来年の再ランクインは厳しいか。
9位:ブランドン・ワークマン
レッドソックス:31歳
2018年:ランク外 → 2019年:ランク外
年度 | rWAR | fWAR | WARP |
2018 | 0.9 | 0.0 | -0.6 |
2019 | 3.2 | 2.1 | 1.9 |
2018年のポストシーズンにおいてALDS&ALCSで計3試合に登板するも計1.0イニング・5失点という大チョンボをやらかしワールド・シリーズでは起用されることのなかった選手ですが、上記のオッタビーノと同様に制球難に苦しんだものの、MLB全体ダントツNo.1となる被wOBA.208を記録(ただしxwOBAは.255)。
これまたオッタビーノと同様に運が良かっただけの可能性も高く、来シーズンもランクインするとは思えない。
8位:ウィル・スミス
ブレーブス:30歳
2018年:ランク外 → 2019年:ランク外
年度 | rWAR | fWAR | WARP |
2018 | 0.9 | 2.0 | 1.0 |
2019 | 2.1 | 1.2 | 1.8 |
2017年のトミー・ジョン手術&全休から完全復活を果たし、シーズン終了後には3年4000万ドルの好条件でブレーブスと契約。
オールスターでも初選出を受け本戦出場も果たしましたが、登板初球をジョーイ・ギャロにあっさりとライトスタンドまで運ばれナショナルリーグ敗退の戦犯の1人に。
7位:ライアン・プレスリー
アストロズ:31歳
2018年:ランク外 → 2019年:ランク外
年度 | rWAR | fWAR | WARP |
2018 | 1.7 | 1.8 | 2.5 |
2019 | 1.7 | 1.5 | 1.6 |
2018年はレギュラーシーズンとポストシーズンの両方で好成績を残しましたが、昨シーズンは好調だったレギュラーシーズンとは対照的にポストシーズンで炎上を連発。
結果としてALDS~WSで計10回に登板し5.2イニング・防御率11.12・被OPS.948・WPA-0.146という最悪の数字を記録。
6位:タイラー・ロジャーズ
ツインズ:29歳
2018年:ランク外 → 2019年:ランク外
年度 | rWAR | fWAR | WARP |
2018 | 2.0 | 1.9 | 1.9 |
2019 | 2.5 | 2.1 | 1.3 |
MLBデビュー以降平均球速が毎年上昇中。加えて、かつてはカーブが決め球の投手でしたが2018年シーズン途中にスライダーを習得すると、昨シーズンは全投球の35%をスライダーが占めるなど、リリーフ投手としては珍しくクオリティの高い変化球を複数投げ分ける好投手に。
今春季キャンプでは95マイル以上を連発するなど更なる躍進の可能性も十分。
コメント
ジラルディ監督…?
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