2024年 MLBドラフト 2nd Dayにおいて、3巡目・全体89位指名権を持つニューヨーク・ヤンキースはルイジアナ州立大学の先発右腕サッチャー・ハード(Thatcher Hurd)を指名。
過去の3巡目指名選手
年度 | 順位 | 選手名 | PO | HS/CO |
2023 | 97 | Kyle Carr | LHP | CO |
2022 | 100 | Trystan Vrieling | RHP | CO |
2021 | 92 | Brock Selvidge | LHP | HS |
2020 | 99 | Trevor Hauver | 2B | CO |
2019 | 105 | Jake Sanford | CF | CO |
2018 | 97 | Ryder Green | CF | HS |
2017 | 92 | Trevor Stephan | RHP | CO |
2016 | 98 | Nolan Martinez | RHP | HS |
2015 | 92 | RHP | HS |
NYYはMLBで最も3巡目指名が下手なチームであり、2011年以降の3巡目指名プレーヤーの中でMLBに到達しているのはTrevor Stephanのみ。
Thatcher Hurd was magnificent tonight, throwing 6 shutout innings, notching 11 Ks, and walking just 1. Fastball was his best pitch of the night, sitting 94-96 the entire outing with great shape + carry when elevated. Short SL also got sw/miss. Dumped in a CB or 2 w/good depth. pic.twitter.com/uKByH4rjvS
— Peter Flaherty III (@PeterGFlaherty) March 7, 2023
Thatcher Hurd
サッチャー・ハード:40 FV
21歳7ヶ月(2002年12月生):193cm/104kg
RP/RHP:ルイジアナ州立大学(3年生)
Draft Prospect Rankings |
|
メディア | 順位 |
Baseball America | 128位 |
MLB.com | 114位 |
Joe Doyle | 122位 |
ESPN | 142位 |
FanGraphs | 78位 |
Baseball Prospectus | ー |
The Athletic | ー |
Perfect Game | 78位 |
Prep Baseball Report | ー |
Azad Earl | ー |
Luke Wortman | 126位 |
非常に裕福な家庭に生まれたお坊ちゃま。
高校時代はジュニア・シーズンにメインロールをキャッチャーからピッチャーへと変更。転向後からトップクラスのピッチング・プロスペクトとして高い評価を集め、2021年ドラフトにて2巡目指名が見込まれていたものの、希望に見合うボーナスを用意するチームが現れず、当時は好調だったUCLAへ進学。
2022年シーズンは開幕からフレッシュマンらしからぬセンセーショナルなピッチングを続け、Chase Burnsと2024年ドラフトクラスNo.1大学生ピッチャーの座を争う存在となるも、4月に椎間板を損傷しシーズンエンド。
Year | Age | Tm | Lg | ERA | G | GS | IP | H | HR | BB | SO | WHIP | BB9 | SO9 | SO/W |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 19 | UCLA | P12 | 1.06 | 9 | 6 | 34.0 | 16 | 1 | 10 | 48 | 0.765 | 2.6 | 12.7 | 4.80 |
2023 | 20 | Louisiana State | SEC | 5.68 | 23 | 11 | 63.1 | 59 | 9 | 40 | 84 | 1.563 | 5.7 | 11.9 | 2.10 |
2024 | 21 | Louisiana State | SEC | 6.55 | 18 | 9 | 44.0 | 53 | 4 | 24 | 56 | 1.750 | 4.9 | 11.5 | 2.33 |
2024 | 21 | Cotuit | CCBL | 1.86 | 2 | 2 | 9.2 | 4 | 1 | 3 | 7 | 0.724 | 2.8 | 6.5 | 2.33 |
ソフォモアを迎えるにあたり最上級の強豪LSUへ転向。
2023年シーズンはシーズン序盤の強豪校相手におけるSP登板にて炎上を続け、シーズン中盤にはブルペンに幽閉されるも、終盤戦からSP兼ロングリリーフとして長いイニングを任される存在に。
そして、Pauk SkenesとTy Floydの2枚看板が抜けた今シーズンは再び開幕SPローテ入りを果たしたのですが、強豪校だけでなく弱小校すら抑えることができず、3月中にはSPローテをクビに。RPロールにおいてもパフォーマンスはピリッとしませんでした。
当然ながら、この2年間で最上級だった評価は下落の一途を辿り、”Draft Prospect Rankings”ボードが示す通りドラフト4~5巡目クラスのプロスペクトに。(個人的にもこの評価には同意)
NYYの3巡目(全体89位)はオーバーピックとなります。
FF | SL | CB | CH | Cmd |
60 | 55 | 50 | ー | 35 |
FF/be | FF/vel | SL/vel | CB/vel | CH/vel |
98 | 95 | 84 | 80 | ー |
高校時代から昨シーズンにかけて年々メカクニクスのショートアーム化が進んでいたものの、今シーズンは少しアームアクションを拡大。
正直なところ、昨シーズンと今シーズンのメカクニクスのどちらがより有効か私の鑑識眼では分かりかねますけど、オーバーピックするぐらいなんですからNYY指導陣は答えが分かっているつもりなのでしょう。
NYY指導陣が正しいと考えることは大抵間違いに終わりますが...
Four Seam – 60
Avg 95 mphのFFとSIを投げ分け、特にFFは3/4よりオーバースローに近いハイスロットから2400 rpm&19″ IVBを上回るプラスピッチ。
アームアクションのディセプションが優れているだけに、Upper Zoneに投げ込まれれば打者にとってより厄介なはず。
FFと比べクオリティが劣るSIはプロ入り後に捨て去るのも1つの手。
Slider – 55
Avg 84 mph・2700 rpmのSLは、8~9″ HBとマイナスのIVBを計測するソリッドなピッチ。
RHB相手にしか投げておらず、Whiff%は良好ですが、コンタクトクオリティとコマンドについては...
Curve – 50
Avg 80 mph・2950 rpmの11/5 CBは、-10″ IVBと13 HBを計測するクオリティピッチ。
ただ、現状としてLHB相手の武器がこのCBだけである点は問題。
今さら有効的なCHを習得できるとは思えないので、SLからCTを新たに抽出する方が現実的か。
Command – 35
高校時代からハイスピンを生み出す能力に長け、上記の通り各球種のピッチクオリティは申し分ありませんが、そのスピンピッチをまともにコマンドする技術は持ち合わせておらず、制球面の期待値はRPクラス。
毎年のように改造を加えているメカニクスをある程度完成させるまでは、取り敢えず辛抱する必要がありそう。
Overall – 25 PV/40 FV
全体的にClarke Schmidtと共通する部分が多々あり、プロ入り後はSPローテに復帰するはず。
個人的にはBen Hessは2巡目、Bryce Cunninghamは3巡目、そしてThatcher Hurdは4巡目指名が相応しいプロスペクトと考えているので、ここまで全てオーバーピックとの認識。
ただ、ピッチャー偏重のドラフト戦略には同意できませんが、その中でスタッフが優秀かつリスキーな大学生ピッチャーのピックに徹底した点は好印象。
何にせよ昨年のKyle Carr指名と比べれば何倍もマシ。
コメント
早く記事をかけ
こんな低次元ブログに来る暇があるなら、FGやらBPの記事読んだ方がいいですよ。
まともな野球ファンになりたいですよね?だったら英語コンテンツから逃げるな!
底辺だから英語が読めない
読む気力もない
お前が訳せ
DeepL翻訳使え
嫌ならGoogle翻訳使え
それも嫌ならAI翻訳のブレイクスルーを待て