トレイ・スウィーニー:ヤンキース・プロスペクト


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっていま...
2022年シーズン前半戦終了時点におけるニューヨーク・ヤンキースのプロスペクト(有望株)ランキングTOP100を作成

トレイ・スウィーニー

Trey Sweeney
2000年4月生(22歳8か月):193cm・90㎏:ショート

AA所属:2019年ドラフト1巡目(契約金300万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

ヒッティング   : 35/45
パワー      : 45/50
ラン       : 50/50
アーム      : 50/65
フィールディング : 35/50
総合       :   35/45


アマチュア時代の経歴はドラフト時に詳しく取り上げているので今回はサラッと)

高校時代は全くの無名だったため、NCAA1部の弱小オハイオ・バレー・カンフェレンスに所属するマイナー校イースタン・イリノイ大学へ進学。

1~2年目はシーズン成績こそ奮わなかったもののサマーリーグで好成績を残し木製バット適性を証明すると、3年目にカンファレンス断トツ最高の数字を残しゴールデンスパイク賞のセミファイナリストに。

ドラフト直前での大ブレイクだっためスカウトが追いつかず、ドラフト時点では評価が大きく分かれていましたが、良くも悪くもドラフトで独自路線を行くヤンキースが全体20位で指名。

同年のドラフト上位指名の中でもコントロバーシャルなピックとなりました。

Year Age Tm Lev G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2019 19 Eastern Illinois NCAA 55 209 49 2 2 18 24 .271 .342 .354 .695
2020 20 Eastern Illinois NCAA 14 67 20 1 2 8 9 .351 .439 .456 .896
2021 21 Eastern Illinois NCAA 48 226 65 14 3 46 24 .382 .522 .712 1.234
2021 21 2 Teams A-Rk 33 138 30 7 4 22 31 .261 .384 .548 .932
2021 21 Tampa A 30 129 27 6 3 18 29 .246 .357 .518 .875
2021 21 Yankees Rk 3 9 3 1 1 4 2 .600 .778 1.200 1.978
2022 22 2 Teams A+-AA 111 508 104 16 31 66 118 .240 .349 .413 .763
2022 22 Somerset AA 11 50 10 2 2 7 10 .233 .340 .395 .735
2022 22 Hudson Valley A+ 100 458 94 14 29 59 108 .241 .350 .415 .766

ドラフト後Aクラスに配属され表面的には好成績をの残すも、トラッキングデータは貧相な結果に。

2022年シーズンは開幕直後に下半身の張りを理由にIL入りすると、復帰後もパフォーマンスは奮わず5月終了時点でOPS.612・wRC+69に終わっていましたが、中盤以降は無事復調。

9月上旬に昇格したAAも含めて6~9月の4ヶ月間はOPS.803・wRC+124を残しており、シーズン31盗塁・盗塁成功率91%(31/34)も立派な数字。

来シーズンは故障無く一皮むけることが出来れば、トレードデッドラインにて貴重なリソースとなり得るでしょうし、放出されなくともアンソニー・ボルピと入れ替わる形でAAAへ昇格するはず。


ヒッティング : 35/45
パワー    : 45/50 

低レベルなカンファレンスでプレーしていたためプロレベルでの活躍が疑問視されていましたが、大学時代から打球初速度を初めとしてトラッキングデータが優秀であり、Mason Macrae御大など一部界隈より兼ね兼ね高評価を受けているバッター。

ハイレッグキックが特徴的なものの、2022年はシーズンを通してレッグキックの高低調整を続け、結局のところシーズン終了まで固定されず。一定の周期でタイミングへのフィールが狂ってしまうタイプですが、打撃フォームの千変万化が理由だったりするのかなと。ただ、シーズン途中からスイング始動時の無駄なコック動作を無くし、上半身と下半身の協調性は向上したイメージ。

フォームの重心が高いためかゾーン低めへの対応には苦労しており、持ち前のアッパースイングにより拾い上げて欲しいところでヘッドが泳ぎ空振りに。特に選球眼がボロボロだったシーズン前半戦は酷い有様だったものの、シーズンが進むに連れて選球眼が正常化する中で許容範囲内に収まりました。

引張方向に高弾道の打球を連発する典型的なフライ系プルヒッターですから、ヤンキースタジアムと相性が良いタイプかもしれません。

ヤンキー・スタジアムは決して全ての左バッターに有利な球場ではありません

ラン : 50/50

ドラフト時は走塁が平均未満と目されていましたが、プロ入り後は良い意味で期待を裏切るパフォーマンスを披露しており、スピードは平均以上(ショートとしては平均未満かも)の印象。

シングルAにてテストされている盗塁促進ルールの恩恵を受け、2022年シーズンは31盗塁・盗塁成功率91%(31/34)を記録しています。

フィールディング: 35/50
アーム     : 50/65

大学時代からショート守備の評価は低く、プロ入り後も稚拙なハンドリングによりエラーを連発。ステップワークに難があるため打球との距離感を誤ることが多い印象です。

そのため、世間的にはセカンドやサードに収まると目されており、守備バリューがあまり期待されないことでオースティン・ウェルズと共にプロスペクト・ランキングで

ただ、(ヤンキースが好んで指導するレップステップも一役買い)リアクションは優秀で、特に三遊間方向には守備範囲を発揮。

また、内野送球において大学時代に93マイル、2022年春季キャンプ中に99マイルを計測するなど、強肩はヤンキース傘下の内野手の中でも1・2位を争うレベル。ちなみに、送球スピードのStatcastデータが公開されている過去3シーズンにおいて、99マイルを計測した内野手に1人たりともいません。

実際に守備成績も優秀(Baseball Prospectus版FRAAでは通算+7.8、Clayton Davenport版FRAAでは通算+15)であることを踏まえると、私も含めて世間から守備力を大いに過小評価を受けている可能性も考えられます。

まあ、何にせよショートでダメだったとしても、強肩を活かすことが出来るサードやライトで輝くことでしょう。

総合 :   35/45

ドラフト時は不安要素が多いリスキーな素材と目されていましたが、フルシーズン1年目である程度のチェックボックスをクリアし、嬉しいことにフロアーの高さを証明。

個人的には45FVのミドルレンジといった印象で、50thパーセンタイルの将来形は故障によって急速劣化する前のイアン・スチュワート

ただ、やはりドラフト全体20位指名でこの現状は物足りなさを感じます。


2021年度MLBドラフトにて全体20位指名権(1巡目)を持つニューヨーク・ヤンキースはイースタン・イリノイ大学の遊撃手トレイ・スウィーニー(Trey Sweeney)を指名!

プロスペクト評価 Future Value(FV)の目安
FV 70:全体No.1プロスペクト
FV 65:全体2~5位程度
FV 60:全体6~20位程度
FV 55:全体21~50位程度
FV 50:全体51~125位程度
FV 45:全体126~275位
            球団別ランキング10位以内程度
FV 40:全体276~850位
            球団別ランキング30位以内程度