退屈な後半戦でした。
目次
Javokhir Sindarov : 10/14 (+6)
セーフティなプレイングによってスローダウンを見せるも、白番数<黒番数の後半戦を無敗で凌ぎ切り、現行Candidatesにおける最高記録10/14 (+6)・2909 TPRを達成。
終盤にはBibisara Assaubayevaとファックする余裕を見せました。
大スランプに陥っている現在のGukeshでは到底太刀打ちできないでしょうが、前回のWCCでも同じような状態だったDing Lirenが予想外の巻き返しを見せたことを考えると、年末までにフォームのシェイプを取り戻す可能性は十分。
WCCに向けてGukeshがGrand Chess Tourからウィズドローしましたが、今年は秋にChess Olympiadが開催されるため、その中で直接対決が実現するかもしれません。
Javokhir Sindarov clinches the #FIDECandidates with a round to spare!https://t.co/94cwngJWjt pic.twitter.com/nK6rSI0hRY
— chess24 (@chess24com) April 14, 2026
Anish Giri : 8.5/14 (+3)
Sindarovの快進撃によってモチベーションを失ったかのようにプリペアが粗雑となっていたPraggnanandhaaを後半戦1試合目(白番)で破ると、後半戦2試合目(黒番)でCaruanaを破りSindarovの唯一の対抗馬に。
しかし、12ラウンドのWei Yi戦で気付かぬうちに同じムーブを3度繰り返すミスによって手痛いドローを喫すると、肝心のSindarovとの直接対決では早々にクイーントレードを許しゲームオーバー。
正直なところ4勝もするとは夢にも思いませんでした。
Fabiano Caruana : 7.5/14 (+1)
後半戦早々から苦手としているHikaruにルークゲームで敗れ万事休す。
結局のところ14ラウンドでやる気のカケラもないEsipenko相手に挙げた勝利が後半戦唯一の白星に。
これで2018年優勝以後のCandidates成績は4位→5位→4位→3位の平均4位。
Yagiz Kaan Erdogmusの台頭も踏まえると、次回のCandidatesがラストチャンスかな?
Wei Yi : 7/14 (±0)
Caruanaと同じく終盤にEsipenkoを破り、後半戦を無敗で切り抜け±0に。
正直なところ私の優勝予想は彼だったので、何とか上位半分にランクインしてくれて助かりました。
よくよく考えればDing Lirenが同じく26歳で初めてCandidatesに出場した際も4位フィニッシュ。
Hikaru Nakamura : 6.5/14 (-1)
ラウンド9で嫌っているCaruanaの夢と希望を叩き潰すことに成功し、その後もドローを5ゲーム続けレーティング世界2位を死守。
チェスエンジンによるアキュラシー評価はSindarovやGiriを抑え全体トップだったとのことで、良くも悪くもSolid> Creativityのプレースタイルは相変わらず。
兎にも角にもお疲れさまでした。
これからはYouTuber活動頑張ってください。
Matthias Bluebaum : 6/14 (-2)
2025 Grand Swissで成果を挙げたQueen’s Gambitを引き続き採用し、トーナメント全体を通して優れたプリペアを披露した印象ですが、そこから勝利へ繋がるような”‼ムーブ”は見出せず。
13ラウンド終了時にライブレーティングが2700へ到達したものの、最後の最後にGiriに敗れ2600台でフィニッシュ。
Praggnanandhaa R : 6/14 (-2)
前述したように前半戦でモチベーションを失ったかのように見え、後半戦は姉Vaishali応援団員としての印象が大。
数年前まではインドの次世代エースと見做されていましたが、このまま好不調の波を抑えることができなければ、GukeshはおろかArjun Erigaisiにも追い抜かれそうな雰囲気。
Andrey Esipenko : 4/14 (-5)
圧倒的実力不足。
残念ながらNijat Abasovのワースト記録 3.5/14(-6)には及ばず。
Candidatesの裏で…
Yagiz Kaan Erdogmus
Shakhriyar Mamedyarovをセコンドとして招聘し、Veselin Topalovとの6ゲームシリーズに挑戦。
10年に1人の天才に50代を迎えたTopalovが敵うわけもなく、5/6(+4)と元FIDE王者を完膚なきまでに叩き潰し、史上最年少となる14歳10ヶ月で2700レーティングに到達。
ちなみに、Magnus Carlsenは16歳で2700に到達し、その約2年半後に2800の大台と世界最高レーティングをクリアしています。
反対に前最年少記録保持者のWei Yiは2740前後で停滞したまま清華大学へ。
Hans Moke Niemann
レーティングが右肩上がりを続けていたAwonder LiangとFast Classicの12ゲームシリーズを行い、7.5/12(+3)と同世代のライバルを圧倒。
ただ、Hansが見事なプレーを見せたというよりは、Awonderがフォームを崩していた印象が強く、決してクリーンなシリーズではありませんでした。
今後は5月末にJorden Van Foreestとの6ゲーム、そしてIan Nepomniatchiとの8ゲームを立て続けに行う予定。