ヤンキースの2026年MLBドラフト指名候補:その9


MLBドラフト2026年クラスの上位ラウンド指名候補プロスペクト

今回はキャッチングプロスペクトに焦点を当てました。



Will Brick

ウィル・ブリック:18歳0ヶ月(2008年6月生)
6-2/195:R/R:Christian Brothers HS (TN):C

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 62位 5/27
MLB.com 51位 5/28
ESPN 40位 5/18
The Athletic 45位 5/14
Prep Baseball Report 42位 5/7
Perfect Game 32位 4/24

U-13/14の頃から2027年クラス最高のキャッチャーと見做されてきた逸材で、2025年U-18 World Cupとショーケースサーキットでの活躍を経て、同年秋にリクラシファイを行い2026年クラスへ鞍替え。

しかし、今春はハイレベルな地元リーグにおいてシーズン中盤から失速を見せ、1巡目のコンセンサスとはなり得ず。

NYYスカウティング部門とパイプを持つKiley McDanielがNYYとのリンクを報じていましたが…。

Hit Power Run Arm Field
45 50 30 60 45

兼ねてから実戦とトレーニングの両方で優れたEVを計測しており、木製バットでもGame Powerを発揮。

今シーズンはアプローチがアグレッシブになっており、それがパフォーマンス低迷の要因の1つと化した雰囲気もありますが、ショーケースや国際戦ではソリッドなPlate Disciplineスタッツを記録。

パワーヒッター風のスイングですけど、パワー>>出塁能力のバッターでは決してありません。

ただ、ローピッチに対し腕を伸ばしてコンタクトを生み出すものの、ハイピッチに対しては窮屈になるイメージ。

今のところフレーミングこそ上手くありませんが、ブロッキングなどその他ファンダメンタルスキルは水準が高く、特にどんな体勢からもランナーを刺す強肩は一級品で、ハマった時のPop Timeはダブルプラス級。

レシービングからリリースまでのエクスチェンジが冗長なことでPop Timeに波があるものの、プロ入り後もマスクを被ることは間違いありません。

60 Yard Dash(7.2秒台)やスピリットのタイムは非常に悪く、ベースランニングの期待値はダブルマイナス級。

単純に鈍足なだけでなくスキルも稚拙で、私は試合映像でヘッドスライディングを行う姿を3度目にしましたが、3回ともまともにスライディングできていませんでした。

個人的にはあまり魅力を感じませんし、評価も少し落ち込んでいますけど、腐っても少し前までは数年に1人クラスのHSキャッチャーと考えられていた存在。

予想より高い評価を与えるチームが現れても驚きではありません。


Daniel Jackson

ダニエル・ジャクソン:21歳8ヶ月(2004年11月生)
6-2/200:R/R:Georgia  (SEC):C

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 35位 5/27
MLB.com 39位 5/28
ESPN 57位 5/18
The Athletic 82位 5/14
Prep Baseball Report 38位 5/7
Perfect Game 69位 4/24

高校時代は評価が低く、Mid-Majorの Southern Conferenceに属するWoffordへ進学するも、カンファレンスのFreshman of the Yearを置き土産にSECの強豪Georgiaへ転校。

昨年はキャッチャーとコーナーOFの両方を守りながらプラトーン色が強い起用を受けていましたが、今シーズンは正捕手の座を射止めると、バッティング成績も大幅に向上。

NCAAの頂点に位置するSECにおいて表面上はカンファレンスNo.1の成績(170+ wRC+、三冠王)を残し、Player of the Yearを受賞しただけでなく、Golden Spikes Awardの本命と考えらています。

Hit Power Run Arm Field
45 55 45 45 40

バットコントロールに不安を抱えているものの、優れた選球眼によって打席で脆さ感じさせず、昨シーズンから今シーズンにかけてK%が約10%も良化。

Max 112 mph EVや95th %ileの90th EVを生み出すRaw PowerとプルサイドにFBを放つGame Powerを兼ね備え、強豪校相手にもHRを量産しています。

ブロッキングやレシービングの評価が悪く、SB阻止能力も平均未満かと思いますが、Joey Volchkoのピッチングをまともに受けていたので、個人的な印象はそこまで悪くありません。

プロ入り後のコンバートを予想する声が多いものの、キャッチャー失格の烙印を押すにはまだ早いのでは?

また、今シーズンに25 SB・92.6 SB%(25/27)を記録するなどキャッチャーのクセに身体能力が高く、コーナーOFが選択肢となり得るのは大きな材料。

そもそもGolden Spikes Award Winner(の大本命)が1巡目以外で手に入るならそれだけで儲け物では?


Jack Natili

ジャック・ナッティーリ:21歳3ヶ月(2005年3月生)
6-3/198:R/R:Cincinnati (Big 12):C

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 58位 5/27
MLB.com 87位 5/28
ESPN 71位 5/18
The Athletic 5/14
Prep Baseball Report 5/7
Perfect Game 81位
4/24

ピッツバーグ近郊からRutgersへ進学するも、Peyton Bondsと入れ替わる形でCincinnatiへ転校。

昨シーズンの活躍がフロックではなかったことを今シーズン証明したことで評価が上昇を続けており、RegionalではLouisiana相手に1試合・3 HRを記録。

Hit Power Run Arm Field
40 55 35 55 40

Plate Disciplineスタッツについては至って並みの数字が並ぶものの、MLB平均を上回るAvg 72 mphのBat Speedを誇り、99th %ileのAvg EVと97th %ileの90th EVを記録するなどBig 12上位のパワーを発揮。

NYYファンとしてはJosh Breauxを想起させられるバッターです。

守備力の評価は平均未満でアスレティシズムも×。

平均超の強肩の持ち主ですが、素早いエクスチェンジ優先のコンパクトなアームアクションで送球を行い、今シーズンはCS%が5%以上も良化。

ただ、ハイエフォートなスローイングが可能なアームアングルに制限がある印象。

Big 12で約10 K-BB%のオフェンシブなキャッチャーを上位ラウンドで欲しいと個人的には思いませんが…。


Carson Tinney

カーソン・ティニー:21歳2ヶ月(2005年4月生)
6-4/240:R/R:Texas at Austin (SEC):C

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 40位 5/27
MLB.com 86位 5/28
ESPN 62位 5/18
The Athletic 81位 5/14
Prep Baseball Report 87位 5/7
Perfect Game 58位 4/24

キャッチングプロスペクト最大のロマン枠。

Notre DameでACC最高のバッティング成績を叩き出し、Big Eastで同様に最高の成績を残したAiden Robbinsと共に強豪Texasへ転校。

SECでも勢いはとどまるところを知らず、Robbinsに勝るとも劣らない成績を記録しており、 プレーオフ開幕後も好調を維持。

ただ、評価はRobbinsより劣ります。

Hit Power Run Arm Field
40 65 35 60 40

Pete Alonsoを彷彿とさせる豪快なスイングからMax 119.8 mph EV、112 mph 90th EVを計測する上位ラウンド指名候補屈指のパワーヒッター。

バッターとしてのプロファイルはDaniel Jacksonと似通っており、選球眼>コンタクトのパッシブなアプローチ。

Alonsoと同様にFBを打ち上げることに苦労しておらず、ハイレベルなSECに身を置きながらも96 %ileのPull Air%を記録しており、先月には97 mphのFFを捉え483 feetの特大 HRを放ちました。

バッティングファーストのキャッチャーと考えられており、守備の評価は芳しくありませんが、自分が観た試合ではそこまで酷くありませんでしたし、守備成績も低水準の域には達しておらず。

2022 PG National Showcaseで全体ベストのPop TimeとThrowing Velocityを計測したプラスの強肩によって優秀なCS%を残しています。

バッティングを活かすためにコンバートするとしても、マッシブなフィジカルとイマイチなアスレティシズムにおかげで選択肢は1Bのみ。

それならキャッチャーとして育成すべきですよね。