今シーズンのNYY外野陣は守備での話題に事欠きません。
Cody BellingerがGG級の好守と珍プレーを見せる傍らで、ダイビングプレーによって自滅したAaron Judgeが全盛期を終え、Trent Grishamはサングラスで盲目となり、Jasson Dominguezは相変わらず単なるルーティンプレーで私たちをヒリつかせています。
不謹慎ですがDominguezが投身自殺を図った際は笑ってしまいました。
そして、Dominguezが大立ち回りを演じてくれたおかげで、彼らとは異なるベクトルのエンターテイナーが新たにNYY外野陣へ加わることに。
そうです。Spencer Jonesです。
CFとして規格外のサイズとアスレティシズムのコンビネーション。
若かりし頃のJudgeを目にしているだけに、6-7の巨体がCFで躍動する姿を期待していたファンも数多くいたことでしょう。
しかし、JonesはJudgeのようにNCAAやMiLBで好守を披露してきたプレーヤーではなく、まとも人間からはCFとしての将来性に疑問符が投げ掛けられてきた存在。
また、昨オフ示したようにMiLBでの守備成績は大きくマイナスとなっており、今シーズンも-3.7 DRP・-4 FRAAの低水準に留まっていました。
そんなプレーヤーが初っ端からMLBで好プレーを披露するわけがないと思っていたのですが、どころがどっこい限られてた守備機会の中で好プレーを披露を連発。
でもね、見せかけの好プレーばかりなんですよね。
目次
好プレー詐欺師の歩み
というわけで、今回はMLBの大舞台でJonesが見せた4度の詐欺プレーをご紹介したいと思います。
まず初めは、デビュー2戦目で披露したプレー。
5月9日:92% Catch Probability
5.6秒のハングタイムの間に98 ft先の落下地点へ前進してからのスライディングキャッチ。
Catch Probabilityは1 Starに分類される92%ですが、左利きにとっては比較的ラクなLF方向への打球。
前進途中に躊躇してほんの一瞬だけ抜いたように私には見えましたがどうでしょうか?
そして、お次はデビュー7戦目のRFでのプレー。
5月17日:97% Catch Probability
ルーティンプレーと呼べるような打球ですが、明らかにJumpの段階で方向を見誤っていたことが分かります。
左利きでなければキャッチは不可能だったでしょう。
続けて、3つ目のプレーはMLB再昇格後のCWS戦。
2回裏にキャリア2本目となるHRを放ち、その後もBBで2度の出塁するなどキャリアベスト級の活躍を見せた試合。
6月16日:98% Catch Probability
ハングタイム5.0秒、落下地点まで67 ftの何て事ない打球ですが、せっかく体制を傾けていたのに左足を背面方向ではなく横方向へ踏み出してしまったことで危うい形に。
ただ、真正面からスライスするよう軌道だったはずですから、Catch Probabilityだけでは難度を測りかねる打球かもしれません。
そして、最後は直近のBOSシリーズ。
6月26日:90% Catch Probability
利き手方向への打球だったためか、回り込むようなルート取りを行い、バスケットキャッチのような形でフィニッシュ。
一応はサンプルの中で最もCatch Probabilityが低い打球ではありますが、Jumpが優れているフィールダーならばスライディングまで至らなかったことでしょう。
このように150 IP程度の守備機会の中で、幾度も0~1 Starの打球をまるでタフプレーであるかのように振る舞い、NYYファンベースを騙してきました。
ただ、これで「Jonesのプレーは見事だ!素晴らしい!それと比べてDominguezは…」みたいな論調となるのは百歩譲って構いません。
私だってDominguezの守備を馬鹿にするため、様々な手段を講じてきました。
そもそも、彼の守備をゴミ扱いした最初の人間かもしれません。
昨シーズン後半戦のJasson Dominguez 糞守備まとめ pic.twitter.com/yXpAr6js5u
— Fordy Ballgame (@ironhorse0619) February 1, 2023
しかし、惑星最悪のファンベースがJonesという名の諸刃の剣を振りかざしたのはDominguezではなくGrishamでした。
凡ミスを幾度も繰り返すGrishamにも責任の一端がありますけど、彼が前述のような打球に四苦八苦するかと言われれば...まあ、しないよね。
別に詐欺られるのは自業自得ですけど、他人を巻き込んだらダメだわな。
マルチ商法じゃないんだからさ。
Best Catch Probability
ちなみに、Jonesがキャッチした中で最もCatch Probabilityが低い打球は次のLD。
6月26日:87% Catch Probability
Grishamが得意としているタイプの打球ですね。
反対にCF時代のJudgeは苦手としていました。
マイナスOAAの理由
Jonesは現時点でOAAがマイナス(-1)となっています。
その理由にも触れておきましょう。
6月26日:96% Catch Probability
— Fordy Ballgame (@ironhorse0619) June 27, 2026
最大の要因は不規則な変化を見せた映像の打球。
最終的な落下地点が離れていないため、Catch Probabilityにおいてルーティンプレーと評価されてしまうフィールダー泣かせの打球です。
そりゃ上手いプレーヤーならキャッチするのでしょうけど、流石にコレで-0.96も喰らうのは可哀そう。
6月26日:64% Catch Probability
64%はWall補正前のCatch Probabilityではありません。補正後の数字です。
こんなのBellingerでも土台無理だろ。
最後に
ここまでJonesがを勝手に詐欺師呼ばわりしてきましたが、そもそも彼が相対したCatch Probability 90%未満の打球は先述の87%と64%のたった2本のみ。
つまり、Jonesは未だに真の守備力を証明するチャンスを与えられていないのです。
簡単なプレーはあたかも難しそうに見せかけているとは言っても、ミスを犯しているわけではありません。
無駄にスライディングキャッチへ帰着しているからって、ランナーを次の塁に進めるなどのマイナスを生み出しているわけでもありません。
ファンやメディアに良からぬ印象を与えているとはいえ、チームには迷惑をかけていないのだから、ここまでのパフォーマンスを非難される筋合いはないでしょう。
また、こういった詐欺まがいのプレーをするフィールダーが必ずしも名手ではないとも限りません。
ただ、TDLやGrisham復帰が刻一刻と近づく中で、先述のチャンスは限られています。
長期的にCFを任せることができるようなフィールダーであることを証明するのか、それとも前述の守備成績が示すような拙守であることを露呈してしまうのか、詐欺師の行く末に注目です。(私は後者だと思いますけどね。)
まあ、NYYはインナー指標によってコールアップの前段階時点でJonesの守備力に対する結論を既に出しているでしょうし、Jonesが先発出場する際にBellingerをLFに据え置いていることがその答えかもしれませんけど。
P.S.
こんな事とかこんな事を書いた奴が今さら何を偉そうなこと言ってんだって話だよな。
お前が一番簡単に詐欺られてるだろと。
コメント
あんたはMLBブログ界のGOATや