日本のスポーツ界では滞っている風潮ですが、サブスクリプションサービスの発展によって、情報に対しそれ相応の対価を支払う時代に突入しています。
特にデータスポーツである野球ではその風潮が強く、通常の既存メディアだけでなく、スタッツサイトや新興ウェブメディア、はたまたPatreon等の個人サイトまで、様々な有料サービスが乱立していますよね。
斯く言う私もこれまでに数十種類の野球関連有料サービスを利用・体験してきたのですが、今回はその中でもMLB関連サービスについて簡単なレビュー(というよりは単なる雑感)を記したいと思います。
また、本題に入る前に留意点として以下の3点を挙げておきます。
① PCユーザー
日本では一般的なウェブサイト利用者の8~9割がスマホ (ダブレット含む) 利用者となっています。(日本は極端なスマホ社会のためアメリカなど外国より割合が高い。)
しかしながら、私はPCメインで生活しているため、スマホからMLB関連サイトを利用するのは昼休みぐらい。
そのため飽くまでPCユーザーからの視点となります。アプリやスマホ版サイトのUI云々は知ったこっちゃありません。
② 特典をドブに
最近のMLB関連のサブスクはFantasy Baseballやスポーツ賭博向けのコンテンツが組み込まれる場合が増えています。
私はFantasy Baseballを利用していませんし、スポーツ賭博は我が国の馬鹿げた賭博関連法によって禁じらているため、そういったコンテンツから恩恵を受ける機会はありません。
③ 結局は情弱
私は馬鹿でニワカです。だから課金に甘えています。
ニワカではない普通のMLBファンであれば、そこら辺のサイトからデータを(盗み取っそ) スクレイピングするなどして自ら一次情報を手に入れたうえ、自力でアナライズを行うはずですから、
こういったものに頼っている時点でニワカ脱却は夢の又夢ですわ。
利用中サービス
継続的に利用しているサブスク。
MLB.TV
年額プラン:$149.99($12.5/月)
月額プラン:$29.99
評価:★☆☆☆☆
MLBは嘗てスポーツストリーミング業界の頂点に君臨していました。
そもそも、スポーツ業界で初めてネットストリーミングを行ったのが何を隠そうMLBであり、その後2000年に設立された超有能企業MLB Advanced Mediaを通し、スポーツ業界は疎かストリーミング業界全体に大きな影響を与えました。
しかし、2015年に始まったDisneyによるMLBAM買収によって潮流が大きく変わり、MLB.TVを始めとする各種サービスのクオリティが著しく低下。
その結果、皆さんご存知の通りのクソみたいなストリーミングサービスに。
(近年になって初めてMLB.TVに触れたファンにとっては並みのクオリティに見えるかもしれませんが…。)
ただ、2029年から始まるであろう次期MLB放映契約において、国際放映権の形態や枠組みが変更されることが予想され、その際にMLB.TVが日本から利用不可となり、新たに日本専用サービス(楽天NBAをイメージしてほしい)を押し付けられる可能性も十分かと。
そうなれば、3年後には目に涙を浮かべなら「MLB.TVは良かった😭」と今を懐かしむ羽目になるかもしれません。
そういったことも考慮して★を1つ与えました。
本来ならMLB.TVなんて★ゼロです。
Stathead(Baseball Reference)
年額プラン:$80($6.7/月)
月額プラン:$9
評価:★★★☆☆
サービス名が「Play Index」だった頃(2019年か2020年まで)は年額$36で利用できる★×5の優良ツールでしたが、「Stathead」としてリニューアルされるに当たり大幅値上げが敢行され、至って並みのコスパに落ち着いた印象。
私は慣れたから構いませんけど、初見殺しの扱いづらさはマイナスか?
そもそも、 Sports Referenceってサイト全体がややこしいですよね。
スマホ時代に全く適合できていないし。
ロクにディグったこともないニワカ未満のファンから真価が理解されずケチ付けらてますけど、普通に考えればこんな乱雑なサイトを作り上げた運営側の自業自得だわな。
FanGraphs
年額プラン:$80($6.7/月)
月額プラン:$15
評価:★☆☆☆☆
特に有料会員となるメリットはありません。
実質的には単なるお布施です。
無料会員と有料会員を差別化できそうな要素は山ほどあるのだから、毎年のように貧乏企業アピールする暇があるなら、もっとコンテンツを有料化すればいいのにね。
(裏を返せば無料コンテンツが充実しすぎってことか…。)
Baseball America
年額プラン:$119.99($10/月)
月額プラン:$24.95
評価:★★★☆☆
様々なアマチュア野球&MiLBメディアが乱立するようになり、嘗ての圧倒的な優位性は失われつつあります。
特に最近は記事の執筆が面倒なのかPodcastに胡坐をかいているのが気に食いません。
経営状況も芳しくないだろうし、多くの記事を掲載するマンパワーが不足していることは想像に難くありませんが、それっぽい事を1時間語っているだけのPodcastなど無価値に等しいわけで、有用と感じさせるようなコンテンツは激減しています。
とは言っても、単位時間当たりの情報量が少なくその内容も薄まりがちなPodcastというコンテンツを私が勝手に嫌っているだけで、一般の利用者にとっては需要がある可能性も否定できませんし、一方的にケチ付けるのは間違いかも。
The Athletic
年額プラン:$71.99($8/月)
評価:★★★☆☆
ESPNやFOX Sportsのように、フォローしているスポーツによって得られるメリットが異なります。
野球以外の贔屓スポーツが競馬、プロレス、ポーカー、チェス、E-Sportsの私からすればメリットが薄いことは事実ですが、客観的に見て月$8の価値はあるよね。
ただ、モノクロなスッキリとしたデザインのクセに、妙にUIが悪い気がします。
何が悪いのか具体的には分かりません。私がそんなことを論理的に判断できる人間なら当ブログはもっと見やすいはずです。
Baseball Prospectus
年額プラン:$74.95($6.2/月)
月額プラン:$19.95
評価:★★☆☆☆
Fantasy Baseballコンテンツが強化された年額$99.55のSuper-Premiumプランもありますが、私は上記額のPremiumプランを利用中。
有料記事とPECOTAの詳細データへアクセスできること以外にこれといった特典なし。
目玉の有料記事ですら、最有能ライターであったRussell A. Carletonの離脱によってメリットが薄まっています。
あと、有料特典とは関係ありませんけど、Statistics Leaderboardの読み込みエラーが多過ぎ。載ってるデータは有用なのに。
スタッフとライターの間に蔓延っている妙なナルシシズムも鼻につきます。
SABR
年額プラン:$80($6.7/月)
月額プラン:$7.95
評価:★★★★★
本記事唯一の★×5。
”サービス”と見做すのは間違いかもしれませんが、現地のカンファレンス等に参加せずとも、数多くの特典によって十分に元が取れます。
個人的には”TheBible of BaseballThe Sporting Newsのアーカイブを利用できるのが非常に有難い。クッソ使いにくいけどね。
強いて文句を言うならば、ログインエラーが多い。
Newspapers.com
6か月プラン(Extra):$74.90($12.5/月)
6か月プラン(Basic):$44.95($7.5/月)
評価:★★★★☆
新聞のアーカイブサイト。
私が契約しているExtraプランでは、アメリカを中心に9か国の新聞31,000紙・12億4千万ページが閲覧可能であり、過去の野球記事を漁るために利用中。
また、Basicプラン(約24,000紙・2億5千万ページ)は2021年からSABRの特典に追加されています。
図書館等のマイクロフィルムをベースとしてた同様の新聞アーカイブサービスは数多く存在するのですが、幾つかのサービスを無料体験で利用した結果、最も扱いやすく掲載紙面数が多い当サイトに登録しました。
ただ、年額約$150はちと高いよね。
本来はSABR会員ならタダも同然ですけど、Basicプランは最初の無料体験で物足りなかったので。
解約中 or 終了済みのサービス
すでに解約済みであったりサービスを終了しているサブスクや、定期的または不定期に有料登録と解約(入退会)を繰り返しているもの。
今この段階で思いつく限りリストアップしたつもりですが、恐らく抜けがあるかと思います。
Prospect Live
年額プラン:$69~$199($5.8~$16.6/月)
月額プラン:$7~$20
評価:★★☆☆☆
自分が利用していた頃はもっとまともなプロスペクトサイトでしたが、最近はFantasy Baseballコンテンツに胡坐をかいて、全体的に方向性を見失っています。
優秀なエバリュエーターをMLB球団から引き抜かれたりしていたのでしゃーないか?
Apple TV
年額プラン:\9,000(\750/月)
月額プラン:\900
評価:☆☆☆☆☆
NYYの全試合を視聴するため、NYY戦配信時のみ登録。
ニワカMLBファンとしてだけでなくニワカ映画ファンの立場から見ても、褒められるような要素は一つもありません。
最低最悪クラス。
動画配信サービス界のLAA。
MiLB.TV
年額プラン:$49.99($4.2/月)
評価:★★★☆☆
解約して利用を止めたわけではなく、MLB.TVにバンドルされたため当グループに含めました。
何かとケチを付けられることが多いサービスですが、私はサービス運営上の紆余曲折や試行錯誤 etc.を最低限理解しているつもりなので、月$5未満と格安だったMiLB.TVを叩く気にはなりません。
私がそこら辺を理解していないニワカ未満の人間だったらボロカス書いていたと思います。
Over-Slot
月額プラン:$7.49
評価:★★★★☆
ドラフトの数ヵ月前から契約。
ハイクオリティな記事やランキングを誇るドラフト偏重のプロスペクトサイト。
そういったコンテンツだけでなく、NCAAやショーケースサーキットのトラッキングデータ等も掲載されているのですが、同データをD1BaseballやPGで手に入れるとなると高額な課金が必要となるため、個人的にはコスパを感じています。
ただ、ドラフト直前以外に利用するメリットが薄いため、ドラフト終了後に解約。
SwingGraphs
月額プラン:$5(うろ覚え)
評価:★★☆☆☆
Baseball Savant等がバット・トラッキングデータを導入(公表)する以前から、独自指標を始めとするスイングパス関連データを有料で提供していたサイト。
課金していたファンは私を含めごく僅かだったかと思いますが、こういった記事で活用させてもらうなど個人的には有用でした。
当然ながらBaseball Savant等が上記データを導入したことで御役御免に。
Pinstriped Prospects
年額プラン:$50(うろ覚え)
評価:★★☆☆☆
MiLB.TVが現在ほど整備されておらず、アクセス可能なNYYファームシステム情報が限られていた時代(10年近く前)に利用していました。
ごく一部のヤンカスが利用するだけのナードサイトだったため有料会員数が非常に少なく(確か二桁だった記憶)、経営難によってライターの流動が激しかったのですが、一時期から明らかなコンテンツのクオリティ低下が見受けられ退会。
Future Stars Series
月額プラン:$7(うろ覚え)
評価:★☆☆☆☆
Joe Doyle(現Over-Slot所属)のドラフト記事やランキングを目当てにドラフト直前のみ課金していました。
Doyleが離れた今は無価値です。
Baseball Digest
年額プラン:$44.95($3.7/月)
評価:★★☆☆☆
Baseball Digest Magazineのアーカイブ。
月額プランで短期間利用した記憶だったのですが、年額プランしか見当たりません。
1ヵ月間無料体験のようなお試し利用だったのかも。
Baseball Digestって意外とディープな内容に乏しく、全体的にライト層向けなイメージがあり、利用当時にこれといって為になった記憶もありません。
ただ、自分が利用を終了した後、コロナ禍中に長期間の無料キャンペーンを行っていたことは褒めたい。
Baseball Cube
年額プラン:$24($2/月)
評価:★☆☆☆☆
何のために課金したのか覚えていません。
Baseball ReferenceやFanGraphsでNCAA成績が整備される前だったはずなので、恐らくそれが目的だったかと思いますが...。
コメント
管理人さんは明らかに金を稼げる能力がありながら、稼ごうとしないのはなぜですか?
野球を愛していて金にかえたくないからですか?
金と絡むことで好き放題言えなくなるのが嫌だからですか?
富豪だからですか?
ニワカで低脳だからと言いそうですがそれ以外の理由があれば教えてください
根本として金になるものを生み出せるレベルに遠く及ばないし、インプットとスループットの延長線上として当ブログでアウトプットを行っているだけだから、アウトプットにウェイトを置きたいと思いません。そもそもアウトプット苦手です。
ちなみに、当ブログはWordPressサイトなので、そこら辺のブログサービスと違ってサーバー代とかドメイン代が発生していますからね。
逆に赤字です。
その費用をカバーするため、開始1年目か2年目ぐらいまでは広告張ってましたし。
赤字でこれやるのとか、苦手分野のアウトプットでこれとかさすがにハンサムすぎでしょう
付け加えておきますが、1~2年目でその後何年か分の運営費をペイできる広告料を稼いだため、赤字状態に入ったのはここ数年の話です。
余剰金を確保できたため広告を外したのですが、再導入するのが面倒なのでほったらかしになっているだけ。
それ以前にブログ名やドメイン名に「MLB」が入っている時点で商標権を侵害しちゃってますけどね。
1〜2年でそこそこ稼ぐ上にそれを手放すなんてまじでかっこいいな
手放せるのがかっこいい