5年92.5Mの条件でSEAに残留したJosh Naylorについて少し。
内容はタイトルの通りです。
まず初めに、21世紀において26~28歳シーズンに1500 PA以上(規定打席前後)を記録した1Bの一覧が以下となります。
| Rank | Name | wRC+ | fWAR |
| 1 | Albert Pujols | 171 | 24.5 |
| 2 | Joey Votto | 168 | 18.7 |
| 3 | Miguel Cabrera | 163 | 17.6 |
| 4 | Paul Goldschmidt | 150 | 15.9 |
| 5 | Prince Fielder | 149 | 12.4 |
| 6 | Freddie Freeman | 145 | 15.5 |
| 7 | Adran Gonzaez | 143 | 13.3 |
| 8 | Ryan Howard | 139 | 11.8 |
| 9 | Mark Teixeira | 139 | 14.8 |
| 10 | Anthony Rizzo | 135 | 12.5 |
| 11 | Pete Alonso | 131 | 10.1 |
| 12 | Chris Davis | 131 | 9.8 |
| 13 | Richie Sexson | 129 | 9.3 |
| 14 | Matt Olson | 129 | 8.6 |
| 15 | Derrek Lee | 128 | 10.1 |
| 16 | Nathaniel Lowe | 128 | 8.8 |
| 17 | Carlos Santana | 126 | 5.4 |
| 18 | Josh Naylor | 124 | 8.1 |
| 19 | Justin Morneau | 123 | 8.8 |
| 20 | Ty France | 120 | 7.1 |
| 21 | Adam LaRoche | 117 | 5.4 |
| 22 | Chris Carter | 114 | 2.7 |
| 23 | Lyle Overbay | 113 | 5.4 |
| 24 | Paul Konerko | 112 | 2.4 |
| 25 | Ryan Garko | 111 | 0.9 |
| 26 | Eric Hosmer | 111 | 3.9 |
| 27 | Mark Trumbo | 109 | 4.0 |
| 29 | Gaby Sanchez | 104 | 4.2 |
| 31 | Travis Lee | 101 | 5.3 |
| 32 | Jorge Cantu | 100 | 3.1 |
| 34 | Sean Casey | 98 | 2.5 |
| 35 | James Loney | 94 | 1.9 |
| 36 | Adam Lind | 92 | -0.5 |
Naylorは中央値に近しい存在となっていますが、彼より上位と下位にランクインするプレーヤー達をそれぞれ見比べてみるとどうでしょう。
上位はAS級のスタープレーヤー(一流プレーヤー)が名を連ねているのに対し、下位はメンバーはショボく感じませんか?
個人的には125 wRC+前後が1Bとしての一流と二流の分岐点であるように感じますし、Naylorは正しくその真っ只中にいます。
また、下位のメンバーには一流プレーヤーであるはずのJustin MorneauとPaul Konerkoが含まれていますが、Justin MorneauはRbat+において131を残していますから、wRC+は彼を過小評価しているかもしれません。
Paul Konerkoは27歳シーズンに79 wRC+の大スランプを経験したため下位に沈んでいます。
Josh Naylor’s contract with the Mariners is for five years, $92.5M, source tells @TheAthletic.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) November 17, 2025
近年の1Bと比べてみるとどうでしょうか?
2021~2025年の5シーズンにおいて、1Bをメインにプレーしたプレーヤーの中で450 PA以上を記録したのは149人。(スプリット・シーズン集計)
30チーム×5シーズンとニアリーイコールですから、1Bというポジションにおいては450 PA=レギュラー出場と見做すことができます。
そして、この149人のシーズンwRC+を20-80グレード(正規分布、μ=50、σ=10)に当てはめると以下の通りに。
| Grade | wRC+ | Percentile |
| 80 | 175 | 1 |
| 70 | 165 | 2 |
| 60 | 135 | 16 |
| 55 | 124 | 32 |
| 50 | 115 | 50 |
| 45 | 105 | 68 |
| 40 | 98 | 84 |
| 30 | 82 | 98 |
| 20 | 77 | 99 |
124 wRC+のNaylorは55グレード丁度。
つまり、1Bとして並みのプレーヤーではありませんが、プラスのバッティングを持つプレーヤーでもありません。
これで守備走塁が優れていればChristian Walkerのように1段階上位のティアに属することができるでしょうが、Naylorの場合はプラスの守備を鈍足が打ち消して結果プライマイゼロ。
人によっては優れたプレーヤーと考えるかもしれないし、人によっては物足りないと感じてしまう中途半端な存在。
ちなみに、Zipsの5ヵ年予測は10.4 WAR(年平均2.1 WAR、3.1→2.5→2.1→1.6→1.2)と中途半端。
レギュラー定着後の2022~25年のxwOBAも.327→.346→.335→.333とこれまた中途半端。
5年92.5Mという総額100Mの大台、そしてAAV 20Mの大台にも僅かに届かない中途半端な契約は、この中途半端なプレーヤーに相応しい対価ではないでしょうか。
10シーズン平均54 W-L%を目標に掲げ賛否両論を巻き起こした(否の方が多かった?)Jerry Dipoto PoBO。
彼が言いたかったのはこういう補強なんだなと。
NPBプレーヤー3人のおかげで荒れそうな雰囲気だった今オフの補強市場。
初っ端から予想通りかつ適正価格の契約からスタートしてテンション下がりました。
あと、Ryan YarbroughのNYY残留(2.5M)は不要だと思います。